2011-04-13

魔女の宅急便 5 魔法のとまり木 (角野 栄子)

「魔女の宅急便」シリーズの 5 作目です。13 歳で魔女として一人立ちしたキキは、19 歳になりました。

魔女の宅急便〈その5〉魔法のとまり木 (福音館創作童話シリーズ)
角野 栄子 佐竹 美保

4834022633
福音館書店 2007-05-20
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コリコの町にやってきて、6 年も経ちました。十代ともお別れなキキです。子供なキキの物語は、本作をもって終了します。

6 年も経つと町も変わります。「2 六月のベール」でおソノさんがキキに言う言葉が印象的でした。

あいかわらずねえ、キキのおてんばは。でも、それだから、安心な魔女ってみんな思っているのよ。昔は、魔女は、ひどいことをする人っていわれていたじゃない。なにかいやなことがあると、魔女のせいにして。この町の人だってずっとそう思っていたのよ。でもキキの仕事を見ているうちに、人のせいにしたがる気持ちっていうのかしら……それがだんだんと消えていったみたい。おたがいさま。もちつ、もたれつが、気持ちがいいって思うようになったのね。これも魔法なのよ、きっと

「キキだけが変わったんじゃない。キキのおかげで、町も変わったの。それも、もちつ、もたれつよね」ということです。

といっても、良いことだらけじゃありません。キキもまだ十代ですからね。失敗もします。ジジが恋をします。魔法が「とまり木」に行ってしまって、空が上手く飛べなくなったりもします。いろんな悩みと、心のこもったおすそわけで、キキはコリコの町で二十歳を迎えるのでした。

最後のページで、キキととんぼさんは結婚します。おめでとう!!

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