2006-11-27

蕎麦屋にこら にしんそば

「蕎麦屋にこら」をブログで取り上げたことはあったかしらん。なかったような気がします。昨日、にこらでお蕎麦を頂いたので、エントリーにしてみましょう。

にこらは、京都西陣にあるお蕎麦屋さんです。西陣織物産地問屋協同組合の建物の隣にあります。駐車場が二台分あるので、遠隔地から食べに行く場合も安心です (ただし、昼時は駐車場が埋まっている場合があります :p)。

にこらの開店は、2003 年の 12 月 25 日。今年の 12 月で 3 周年を迎える、新しいお店です。店名の「にこら」はロシア出身のフランス画家ニコラ・ド・スタール (nicolas de staël) から取ったそうで、店内にも 3 枚のニコラの絵 (本物ではない ^^;) が飾ってあります。お店には Jazz が流れていて、風情があります。ちなみに、絵と音楽は奥様の趣味だとか。蕎麦も十割で美味しいんですが、店内の雰囲気も上々です :)

味良し、音良し、内装良しのにこらですが、もう一つ嬉しいことがあります。それは、ブログも開設されていること。構成は、写真と数行のコメント。いわゆるフォトログというやつでしょうか。京都の四季出かけた先の様子を写真に収めておられます。ブログを読むと、「にこら」が身近に感じられるのですから不思議です。

にこらのにしんそば実は昨日もそうでした。三千院の写真がブログに載ってて、見てたら無性に「にこら」の蕎麦が食べたくなったのです。

お昼時にお店を訪ねて、にしんそばを頂きました。にこらはざる蕎麦が 900 円と、少し高めですが、味は京都で五本の指に入ると思います。にしんも甘くて、美味しゅうございました。お店の人とお話をしたかったのですが、少し混んでいたので、あまり話せませんでした。今度は、少し時間を外して行って、ゆっくり雑談したいものです :)。

2006-11-26

ベートーヴェンの交響曲第 7 番

一昨日、ドラマ「のだめカンタービレ」を見ている友達がこんなメールを送って来ました。

テーマ曲らしいベト7 (本当にこう呼ぶんか?) のお薦めCD何かない?

クラシック・ファンを自認する私。もちろんマンガ版は読んでいます。でも、ドラマの方は見ておりませんでした。その時間に家に帰ってない。というか、何時にやってるかも知らない... どうもドラマというのは時間が拘束されるので苦手です。

そんなわけで、ドラマのだめのテーマ曲がベト 7 であることを、このメールで初めて知りました ^^;。それにしても、ベートーヴェンの交響曲第 7 番をベト 7 などと呼ぶのは、よっぽどのクラシック・ファンだと思うのですが、そんなにこの呼称は広まっているのでしょうか? ちょっと驚きです。

お薦めのベト 7 は何か? という質問。友達にはメールで返事を書きましたが、いいネタなのでブログでも取り上げてみます。

お薦めベト 7

私が持っているベト 7 は多くありません。トスカニーニを二枚、フルトヴェングラーを二枚。あとは、ワルター、カラヤン、ヨッフム、シェルヘン、マーク、アーノンクールといった所です。

その中でオススメと聞かれると、トスカニーニの二枚、そしてフルトヴェングラーの二枚が外せません。録音年代順に一つずつコメントを付けましょう。

ベートーヴェン:交響曲第7番&ハイドン:時計~トスカニーニ&ニューヨーク・フィル名演集
トスカニーニ(アルトゥーロ) ニューヨーク・フィルハーモニック ベートーヴェン
B00008OJSH

トスカニーニ指揮 ニューヨール・フィル (1936)。SP 時代にベト 7 の決定盤と呼ばれたものです。トスカニーニの指揮はキビキビとした運びで引き締まっています。

フルトヴェングラー指揮 ベルリン・フィル (1943)。戦時中のライヴ録音です。とても熱い演奏です。トスカニーニとは対象的です。Amazon で CD を探したのですが、現役盤が見つかりませんでした。53 年の録音は見つかるのですけどね。Amazon は録音年が書いてないので、クラシック CD を探すのが本当大変です。

ベートーヴェン:交響曲第4番&第7番
フルトヴェングラー(ウィルヘルム) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ベートーヴェン
B00069BODM

フルトヴェングラー指揮 ウィーン・フィル (1950)。ステレオ録音。LP 初期にベト 7 の決定盤と呼ばれたものです。ライブ盤よりおちついていて、音がよいです。レコ芸の「市販全 LP のベスト・ワン」にも選ばれたことがあったように記憶しています。私は、もっとドライなトスカニーニ盤を好みますけどね :p

ベートーヴェン : 交響曲第7番イ長調Op.92
トスカニーニ(アルトゥーロ) NBC交響楽団 ベートーヴェン
B00005EGYN

トスカニーニ指揮 NBC 交響楽団 (1951)。LP 時代の再録です。私はこの演奏で、ベト 7 の良さを知りました。そのせいか、刷り込みのようにこの演奏がお気に入りになっています。特に第二楽章の暗い雰囲気、テンポの取り方が好きです。

ベートーヴェン:交響曲第5&7番
クライバー(カルロス) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ベートーヴェン
B00006BGR2

カルロス・クライバー指揮 ウィーン・フィル (1975,76)。この CD は、持っていないのですが、世間の評価が高いので載せました。いつか買って聴きたいと思ってる一枚です。

あとがき

交響曲第 7 番は、ベートーヴェンの交響曲の中でも屈指の傑作です。しかし、標題が付いていないためか、クラシック・ファン以外に馴染みが薄いようです。のだめのテーマ曲で、この曲がより多くの人に聴かれるようになるといいな、と思います :)

2006-11-20

サンデー GX の銃撃ちマンガ家対談

サンデー GX 12 月号に掲載された銃撃ちマンガ家の対談が面白いです。対談に参加されてるのは、『ワイルダネス』の伊藤明弘、『ブラック・ラグーン』の広江礼威、そして『ヨルムンガンド』の高橋慶太郎の三人。いずれも、銃撃戦マンガが代表作なマンガ家さん達です。

3 人のマンガ家さん達が、銃撃マンガ (ここでは銃を撃ちまくるマンガと定義しましょう ^^;) を描くことになったきっかけ、銃への想い、マンガへの想い、登場人物 (特に悪役への) 想い etc... を三者三様に語るというこの企画。銃撃マンガ・ファンにはたまりません。

実は銃撃戦をメインに描くマンガは少くて、数える程しかありません。特に少年マンガで成功した銃マンガは皆無に等しいのではないかと思います。その理由を少し考えてみたのですが、一番の敗因は、『銃』が「強さのインフレ」を起こしにくいことにあるのではないか、と。

例えば、主人公が剣の使い手なら、鉄を切るとか、ヘリを切るとか、ビルを切るとか、主人公の成長具合がそのままダイレクトに破壊力に反映されます。剣でヘリやビルを切るには、刃渡りが足りないはずですが、それが出来てしまう所がマンガですね。

ところが、銃の場合はそうはいきません。主人公がいくら強くなろうとも、破壊力は上がりません。他の銃に替えるしか、威力を上げる方法はありません。

つまり、少年マンガにありがちな、「修業でパワーアップ」(そして強さのインフレ) という構図が成り立ちにくいわけです。

こんな感じでマンガに銃マンガは少ない。その中で、銃をガンガン撃ちまくるマンガ家が、上に挙げた三人です。そんな三人がサンデー GX 誌で連載をしています。サンデー GX を、銃撃マンガに注力する雑誌としてチェックしようかと思う今日この頃です。

※個人的には『GUNSMITH CATS』の園田健一もスピード感あふれるガン・アクションを描いていて好きです。

※※もちろん銃マンガで『ゴルゴ 13』を忘れてはいけません。しかしゴルゴは、私の中では銃撃マンガというより、スナイパー・マンガです ^^;

ベル☆スタア強盗団 (1)
伊藤 明弘
4049260549

ブラック・ラグーン 1 (1)
広江 礼威
4091572014

ヨルムンガンド 1 (1)
高橋 慶太郎
4091570690

2006-11-16

京都御所で買った扇子

少々遅れましたが、先日の京都御所一般公開の時に買った扇子のお話をば。(京都御所の蹴鞠の話は、下のリンクからどうぞ)

2006 年 11 月 5 日の京都は、着こなしの難しい時期でした。夜中はストーブが要る程冷え込むのに、昼は長袖シャツ一枚でもいけるんじゃないか? って程に寒暖差が激しいのです。

その日の私の服装は、シャツ一枚にジャケット、というなりでした。この恰好だと、日陰で立つのはよいのですが、日なたを歩くとうっすら汗をかきます。いやな暑さを嘆いていたら、御所内パンフ売り場に扇子が売っているではありませんか。

扇子扇子には、金の菊の御紋と菊の白墨画。菊と言えば、天皇家の紋ですね。御所で売られているのですから、当然です! 誰ですか、日本の紋は三葉葵 (徳川家) だなんて言ってる人は。ええ、ぼ、ぼ、ぼくは、ちゃんと気付いていましたよ。

扇子は、大きいのと小さいのがあって、どちらも 2500 円。扇子って千円位いで買えるのかと思ってたんですが、案外高いんですね。ちょっとお財布と相談した後、大きい方の扇子をレジに運びました。

実は私、京都で扇子の一本は買いたい、と常々思っておりました。いつかどこかで扇子を買うなんら、御所の扇子なんて、ちょうどいい記念じゃあないですか。

お店を出たらすぐに包装を解いて、扇子片手に御所観光。いと楽しうございました。次回は、和服を着て御所の中を動き回りたいものです :)

2006-11-12

わらじやのうぞふすい

今日、友人の奢りで京都は三十三間堂前にある老舗「わらじや」に行って来ました。わらじやの簡単な紹介は、以前 clmemo@aka でやったので、そちらをどうぞ。

わらじや さて、わらじやです。友人と私が「わらじや」を知ったのは、2002 年 3 月のことです。立命館大学での物理学会に出るため、我々は (というか彼が) 京都・三十三間堂前のホテルを押さえました。一泊五千円位いのホテルだったと記憶しています。夕食はセット価格に含まれていなかったので、彼と二人で外に出ました。すると、いい感じに雑炊をやってるお店があるじゃありませんか。それが「わらじや」でした。

「わらじや」の外には、メニューもなく、値段の相場が分かりません。中からおばあちゃん (?) が出てきて、私達の後ろから来た観光客に、料理の説明を始めました。「鰻の入った雑炊を出しているんですよ」うなぎが入った雑炊とは、なんか高そうです。おまけに、店の構えがとても古い。これは、貧乏学生が入るにはヤバイ種類の店じゃないか? ぼくが、そんな心配をしている横で、友人は何か入る気満々。ぼくは必死で「ココはヤバイ」と彼を止めました。

わらじやの一食が五千円を越えると知ったのは、家に返ってからの話。あの時の宿泊費より高かったわけで、彼を止めたのは正解だったと安堵したものです。

それから四年余。一度は「わらじや」に行ってみたいねぇ、と言い続けて、ようやく昨日お店に行って来たわけです。

わらじやのうぞふすい

店に入って案内されたのは、二階の相部屋でした。部屋には机が二つ。その部屋が二つ続いています。既に二つの机が埋まっていたので、私達は入口近くの席を取りました。

メニューは「うぞふすい」一つだけなので、注文をとったりはしません。飲み物だけ聞かれて、お茶を頂きました。

メニューが一つといっても、雑炊だけが出てくるわけではなく、コースになっています。まず最初に、抹茶と茶巣子。前菜。そして鰻のお吸物と続いて、メインの「うぞふすい」が出てきます。ラストは、柿と林檎のデザートでした。

鰻の入った料理は、三品目の吸物とメインのうぞふすいです。吸物には、やわらかく煮た鰻が入っていました。丸々とふやけてて、口に入れるとホクホクと熱うございました。ふやけてる分、鰻とは思えない程柔かかったです。お吸物には、他に九条葱とお麸 (?) とシラタキ (?) が入っていました。ダシに、鰻の脂分がタレ出ていないので、美味しく飲むことができました。

うぞふすいメインのうぞふすいに入ってる鰻は、一度焼いているのでしょうか、少し固めになっていました。鰻の蒲焼と同じ位いと言えば、いいでしょうか。鍋に入っているのに、柔らかくなっていないのが、吸い物の鰻とのコントラストを出しているように思います。写真では分からないかと思いますが、お餅も入っていました。

鍋は少々甘めなので、後半は味がくどくなります。しかし、そこは (写真にはありませんが)、漬物 (昆布、きゅうり、かぶ) と山椒でアクセントを加えられます。

うぞふすい以外の写真は、Flickr に載せてあります。興味のある方は、そちらもどうぞ。

少し値段が張りますが、機会を見つけて、また食べに行きたいものです :D

2006-11-05

京都御所で蹴鞠を見てきました

先のエントリーに書いた通り、秋の京都御所一般公開に行って来ました。目的は二つ。一つは京都御所の公開を見ることです。もう一つは、御所内での催し物「蹴鞠」を見ることです。

本当は、昨日、行きたかったのです。というのも、昨日は雅楽の演奏会も開かていたんですよ。でも、寝坊をして、起きたら日が真上に上っていました。朝の 7 時に寝たら、そういうことになるんでしょうね。

そんなわけで、今日こそは見逃すまいぞ! と... 結局、5 分程遅刻したのですが ^^;

順を追って書きましょう。

朝風呂なんぞに入って、呑気にしていたら、出発する時間が遅れました。御所に着いた時には、10 時 50 分。蹴鞠は 10 時と 11 時の二回行なわれるので、既に 10 時の回は終わっています。というか、もう 11 時の回も始まる寸前です。

御所公開は入場無料なのですが、テロ対策のためか、入り口には警官が立って持ち物チェックをしていました。入場に少し時間を取られ、中に入ったはいいけれど、蹴鞠の場所が分かりません。ただ、順路が一方通行だったので、流に沿って走る走る。すると、広場に人だかりが出来ているではありませんか! ああ、あそこだ。時計を見ると、11 時 4 分。始まったばかり。何とか間に合ったようです。

といっても、既に人垣状態。中の様子は分かりません。

幸い、蹴鞠の実演は、二度に分けて行なわれました。11 時 20 分頃、一度目の実演が終わって、演者が交替しました。一枚目の写真は、一度目の実演が終わって交替する時の休憩場面です。

ここで、前にいた人達がいなくなったので、ようやく実演を見られるようになりました。

写真を見ると分かりますが、向かえの観客は、後ろの人達のために座って蹴鞠を見ています。しかし、左側の観客はほとんどの人達が立って見ていました。もう少し、後ろの人達のことを考えてあげればよいのにね。私の側は、前列のほとんどの人達が座っていたように思います。

二枚目の写真が蹴鞠をしている所です。座った場所が丁度逆光で、携帯のカメラのディスプレーを覗いても、自分の顔が反謝して何を撮ろうとしているのか分かりませんでした。勘だけで写真を撮ったのですが、上手く撮れました。真ん中の青い服を着た方が、鞠を蹴ったところです。蹴った人と、赤い人の間 (肩の高さ辺り) に見える白い物体が蹴鞠です。写真には六人しか映っていませんが、実演していたのは八人です。残り二人は、写真の外にいます ^^;

蹴鞠では、右足の甲しか使ってはだめなそうです。足だけで鞠を蹴るのも一苦労なのに、それでもラリーが続くのは見事なものでした。

この後、扇子を買って、御所を観たのですが、その話はまた次回。

2006-11-02

京都御所の一般公開

昨日、母からメールがあって、京都御所が 11/1 から 11/5 の間、一般公開されていると知りました。早速調べてみると、宮内庁のページを発見しました。

今年の公開はこんな感じです。

  • 開催期間は 2006-11-01 (水)〜 2006-11-05 (日)
  • 入門時間は、11 時から 15 時
  • 申込手続は不要
  • 無料 (!)
  • 11/14 (土) には、雅楽演奏 (10 時と 11 時)
  • 11/15 (日) には、蹴鞠 (10 時と 11 時)

入門時間の終わりが 15 時、と早いのが注意です。去年だったか、一般公開されてることに気付いて御所に行ってみたところ、ちょうど門が閉まって機会を失っしました。今回は同じ轍を踏まないよう、気をつけます ^^;

土曜日か日曜日に、催しにからめて御所を覗ければと思っています。

京都に近い方は、この機会に覗いてみてはどうでしょう。

※せっかくなので、eventcast にも上記情報をブックマークしました。