2007-05-27

手打そば「梅庵」のもりそば

蕎麦どころ信州は長野県の伊那市にある「梅庵 (ばいあん)」というおそば屋さんに行って来ました。

梅庵は、石臼びきの蕎麦粉を使って十割そばを出すお店。少々お値段が張って、もりそば 千円。田舎そば 千円。行者そば 千円。鴨南蛮 千六百八十円。

もりそばと田舎そばの違いは、麺の太さとつけ汁のようです。もりそばは細麺で普通のつけ汁。田舎そばは太麺で、鰹節からとったつけ汁 (?)。どちらも十割そばです。

梅庵 - もりそば

写真は、私が一枚目に注文したもりそばです。量は少し多目。といっても、二枚目が食べられない程ではなく。私にとって頂度いい感じでした。おそばだけを頂くと、そばの香りと甘みが口の中に広がって美味。食卓には、おそばを (つけ汁につけず) 塩だけで味わえるようにと、塩瓶も用意されています。なかなか通ですね。もりそばの薬味は、ねぎとわさびのみ。そば湯は、上の方こそ薄いように思いましたが、下は十分とろりとしていました。

お店の駐車場には県外ナンバーの車も止まっていて、人気の高さを伺せます。私が行った時、店は満席でしたが、丁度入れ変わりのタイミングで、ほとんど待つことなくお店に入ることが出来ました。しかし、忙しいのか、注文を取ってからおそばが出てくるまで少々時間が空きました。お腹を空かせて行くと、この待ち時間がつらいかもしれません :p そういうわけで、一枚目のもりそばが届いた時に、追加の鴨南蛮を注文。

梅庵 - 鴨南蛮

梅庵には、サイドメニューに「鴨の鋤焼き」があるお店。鴨南蛮に入ってる鴨も肉厚でジューシーな感じでした。鴨のあぶらが、甘めのつゆにとけ出して、たまりません。鴨の枚数は五枚。ちなみに、量・値段とも約半分の「半鴨南蛮」もあります。

梅庵 - 店内

文句なく美味しいおそばを食べられて、ご満悦。お店のある場所は、山の中なので、食後も都会の喧噪を忘れてゆっくりできました。

2007-05-19

天竜川のボランティア清掃

天竜川晴れた一日。長野県は天竜川の河岸にて、ゴミ拾いのボランティアに参加してきました。

といっても、ゴミ拾いをしたのは朝 9 時半から 30 分ばかりなのですけどね ;)。ゴミ拾いが終わったら、拾ったゴミを分別して、参加者全員に配られるお菓子とジュースをもらって解散です。

ボランティアに毎年参加している人に言わせると、ゴミの量は毎年減っているのだとか。それでも、煙草の吸いガラや発泡スチロールが (ほんの 30 分で) 小さなビニール袋一杯分は集まりました。特に納豆の容器だとかカップ麺の容器の類が多かったです。変わったところでは、造花とか消臭剤とかもありました。他の人は、ペットボトルや空缶も拾っていたようです (定番ですね!)。

実際にゴミ拾いをしてみると、何でこんなものを川に捨てるんだろうと、思うものが捨てられていておどろいたり...。もしかしたら、川で徴々たる量のゴミ拾いをすることよりも、そういった意識を持たせることに、ボランティア清掃の意義があるのかもしれないと思いました。

ちなみに、写真は、私がゴミ拾いをした川岸にかかっていた橋の飾りです。なんかいい感じだったので、撮ってみました。

2007-05-14

ざんぎょ〜う

先週は残業を三日やりました。一昨日の土曜日は休日出勤でした。

今週一杯は月曜から金曜まで、毎日残業が入ってます。週末の土曜日も休日出勤です。日曜日には、強制参加のボランティア活動が待っています。次の休みまで、12 日もあります。そう考えると気が滅入ります。私は、ちゃんとやっていけるのかな?

2007-05-11

ベートーヴェンの 4 大ピアノ・ソナタ

昨日、友達からこんなメールが届きました。

神童って知ってる? 映画見て原作漫画買っちゃったよ。その影響でベートーヴェンの四大ピアノソナタの入った CD 買おうかなと思うんだけど。出来たらレビューヨロシク。

中略

ドイツ人 (名前を忘れた) の演奏が有名らしいね

フムフム。レビューを頼まれれば、嫌とは言えませんね! 生半可な知識しか持ち合わせていませんが、精一杯エントリーを書いてみます。

ベートーヴェンの四大ピアノ・ソナタ

まず、「ベートーヴェンの四大ピアノ・ソナタ」について。普通、ピアノ・ソナタ 8 番「悲槍」、同 14 番「月光」・同 23 番「熱情」の三作品をもってベートーヴェンの三大ピアノ・ソナタと呼びます。何故この三曲を三大ピアノ・ソナタと呼ぶのか。その理由は私も知りません。

LP 盤では、三大ピアノ・ソナタを収録すると収録時間が一杯になったものですが、CD になってもう一曲を加える余裕が出てきました。どうやら、CD が出る頃から三大ピアノ・ソナタにもう一曲を加えて、四大ピアノ・ソナタと呼ぶことが多くなったようです (三大ピアノ・ソナタほどにはメジャーな呼び方ではないようですけど...)。ここで、三大ピアノ・ソナタに次ぐメジャーな作品として加えられるようになったのが、ピアノ・ソナタ 21 番「ワルトシュタイン」です。

バックハウスとケンプ

ベートーヴェンのピアノ・ソナタを得意にするピアニストは、沢山います。特に LP 時代には、ヴィルヘルム・バックハウスとヴィルヘルム・ケンプの二人がベートーヴェンの弾きとして有名だったようです。この二人はドイツ人ですので、友人の云う「名前を忘れたドイツ人」というのは彼らのどちらか (もしくは二人とも) ではないかと思います。私は、バックハウスにはドイツ人らしい固くて模範的な演奏、ケンプには温かくて人情味のある演奏という印象を持っています。

ちなみに、私はバックハウスの CD を初めて聴いた時、「世間が言うほど凄い演奏ではないな」と思いました。悪くはないのですが、強烈な個性を感じなかったのですね。しかし、色々な個性的な演奏を聴いてからバックハウスの演奏を聴いてみると、それは誤りだと分かりました。彼の模範的な演奏にはしっかりとした芯があって、何より奇を衒わない絶対的な安定があると感じました。ピアニストがわざわざ個性を出さなくても、ベートーヴェンの曲は素晴らしかったんだ、とバックハウスの演奏は教えてくれました。だからこそ、バックハウスの演奏は名演と呼ばれているのだ、と今は思っています。

一方、ケンプの演奏は、曲の盛り上がり所で演奏者の気持ちも燃焼しているのが感じ取れる演奏です。ケンプの演奏を聴いた後にバックハウスの演奏を聴くと、バックハウスの演奏が冷たく感じるものです。それは二人のうちどちらが優れているというのではなく、二人の個性の違いなのだと思います。

ピアノ・ソナタ全集

ベートーヴェンのピアノ・ソナタは、四大ピアノ・ソナタだけが傑作ではありません。

四大ピアノ・ソナタはベートーヴェンの初期・中期の良作を選んだもので、後期の作品からはピアノ・ソナタの 30 番、31 番、32 番を選んで「後期 3 大ピアノ・ソナタ」と呼ぶことがあります。

タイトル (標題) の付いた作品では、ピアノ・ソナタ 16 番「田園」、同 17 番「テンペスト」、同 26 番「告別」、同 29 番「ハンマークラヴィーア」も人気の高い作品です。また、タイトルの付かない作品では、私はピアノ・ソナタ 4 番、12 番、18 番を好んで聴きます。ピアノ・ソナタ 19 番・20 番もタイトルは付いていませんが、ソナチネ (小さなソナタ) として紹介されることの多い、愛らしい一品です。

このように、ベートーヴェンのピアノ・ソナタは名曲の宝庫です。なので、せっかくベートーヴェンのピアノ・ソナタに興味を持ったのなら、4 大ピアノ・ソナタだけを聴くというのは勿体ないです。ここは、全集ものを買ってみてはいかがでしょうか。最近は、クラシック音楽の CD も格安になり、HMV では 3000 円前後でピアノ・ソナタ全集が手に入るようになりました。手軽に入手できる全集で入門して、気に入った曲を有名なピアニストの CD で補完するというのが私のオススメです。

最近の激安ボックスには、こんなのがあります。

また、財布に余裕があるなら、最初からバックハウスの全集を買ってしまうのも一つの手かもしれません。

  • ベートーヴェン - ピアノ・ソナタ全集 バックハウス - HMV
  • 最後に、バックハウスとケンプ以外のベートーヴェン弾きを、名前だけ挙げておきましょう。

    • アルトゥール・シュナーベル (録音が古い。世界で最初にピアノ・ソナタ全集を録音)
    • イーヴ・ナット (フランス人で最初にピアノ・ソナタ全曲を録音)
    • ヴァルター・ギーゼキング (新即物主義。全集録音中に他界。全集は未完)
    • エミール・ギレリス (強靱なタッチで有名。この人も全集は未完)
    • フリードリッヒ・グルダ (ジャズもこなす才人)
    • スヴャトラフ・リヒテル (数曲しか録音していないけれど、どれも名演)
    • アルフレッド・ブレンデル (3 回の全曲録音あり)
    • マウリッツィオ・ポリーニ (最新の録音)

    2007-05-03

    山頭火のしょうゆらーめん

    香川県は高松市のサンポート高松には、高松拉麺築港 (たかまつらーめんポート) という、各地のラーメンを集めたラーメン街のような場所があるというはなしで...。行ってみたところ、九州・福岡、九州・大牟田、京都、北海道旭川の五店しかなくって、少しがっかり。もっと沢山あるのかと思っていたのですが... というか尾道ラーメンが食べたかったんですけど ^^;

    まぁ、それはともかく、チャーシューが美味しいと聞かされていた「山頭火」というラーメン屋さんの暖簾をくぐりました。

    1 時半過ぎに店に行ったんですけど、店は満席。でも、行列が出来るほどではなくって、私の前には二、三組の待ちがあるだけでした。列に並んでいたら、店員さんがメニューを持ってきたので、「しょうゆらーめん」をオーダーです。

    席に着くと少し遅れてラーメンが出てきました。スープは白濁色。しょうゆラーメンは、白くないものと思っていた私はちょっとびっくり。スープにはゴマも沢山浮いていましたが、最後までゴマ臭さを感じさせませんでした。麺は、少し固めの中細麺。そして、問題のチャーシューは、5mm 強の厚さの豚バラ肉のチャーシュー、が 3 枚。

    私は、厚めのチャーシューを食べると、終盤に脂っぽさを感じてしまうのですが、山頭火のラーメンはそういうことはなくてよかったです。個人的には、ネギが多いと嬉しかったかな。

    さて、店を出ようとしたところ、「特選とろ肉らーめん」というメニューを発見しました。お店の人に聞いてみると、豚の頬肉を使っているのだとか。もちろん、「しょうゆらーめん」に使っているチャーシューとは別物です。「しょうゆらーめん」 750 円に対して、「特選とろ肉らーめん」は 1100 円。かなりのお値段です。

    ここでフト、「美味しいチャーシュー」というのは、この「特選とろ肉らーめん」のことなんじゃないかと思いつきました。食事が終わってから思いつくのも悔しいものですね。そういうわけで、機会があれば「特選とろ肉らーめん」も食べてみたいものです。

    追記: 山頭火は、旭川を本店としたフランチャイズ店のようです。全国にお店を出しているので、「次の機会」を見つけるのも早いかもしれません :)