2015-12-18

「スター・ウォーズ エピソード VII フォースの覚醒」を観ました

スター・ウォーズ・サーガ最新作。エピソード VII フォースの覚醒を観てきました。映画館は東京・立川のシネマツー studio d。20:00 時開始の回で前から 3 列目・ほぼ中央の席です。公開初日とあって大きなスクリーンはほとんど予約済になっていました。

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感想

人気作ですからネタバレは書きません。すると、書くことがほとんどなくなっちゃいますね。少しだけネタバレを含みながら...

まず、主役 2 人が良かったです。レイとフィン。一作目から「運命の子」とまつり上げられたアナキン・スカイウォーカーや、故郷の星を離れる船の中でフォースの片鱗を見せたルーク・スカイウォーカーのように、物語の序盤から「特別さ」「異質さ」を発揮した彼らと比べると能力的には平凡。じっくりと人間ドラマを描いています。物語の後半になると、勇気ゆえに闘いへと身を投じていく主人公たちの姿に心が熱くなりました。

旧 3 部作のキャスト陣も良かったです。特にハン・ソロ! 偉ぶった重鎮に納まるわけでもなく、落ちぶれているわけでもない。脚本が上手いのだと思いますが、旧 3 部作のハン・ソロが幻滅せずにスクリーンに再発場していました。嬉しかったですね〜。

残念に思ったのは音楽... ですかね? エピソード I, II, III における「運命の闘い」、エピソード IV, V, VI における「帝国のテーマ」(ダース・ベイダーのテーマの呼び方でよく知られる) のような圧倒的な「敵」(恐怖・高揚) を感じさせる曲が弱かったように思いました。主人公を表現する音楽は雄弁で良かったんですけどね。

他の登場人物やドロイドや X ウィングやカイロ・レンについても書きたいことは沢山ありますが、ネタバレしそうなのでここらへんで筆お置きます。

総括

旧三部作 (エピソード 4,5,6) が好きな人にはニヤリとする箇所沢山の面白い映画に仕上がっていました。

追記

主人公がライトセーバーを手に取るシーンにシビれました!!

2015-11-11

フラウ・ファウスト 2 巻 Kindle 版予約受付中

フラウ・ファウスト(2) (ITANコミックス)

ヤマザキコレのファンタジー「フラウ・ファウスト」第 2 巻の Kindle 版が予約注文を受け付けていたので注文しました。書籍の発売日は 11/6。Kindle 版の発売予定日は 11/13 です。値段は 540 円。

ヤマザキコレは「魔法使いの嫁」で最近注文されてるマンガ家さん。

「フラウ・ファウスト」は男のファウストならぬ女ファウスト (フラウ・ファウスト) が不死を得て異端審問をさけながら旅する物語。契約したはずの悪魔メフィストフェレスが封印されているので、解放を試みようとしているらしい、けど、裏事情もあるらしく。というのが一巻の大筋でした。

2 巻でどう話が動くのか楽しみです。

2015-09-15

ダンまち 9 巻 Kindle 版予約開始

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか9 (GA文庫)
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか9 (GA文庫)

9/11 に発売となったライトノベル「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」第 9 巻。今日 Amazon を見てみたら、Kindle 版が予約開始になっていました。値段は 500 円。発売予定日は 9/25 (金)。

なにげに「外伝 4」が本編よりも面白かった (おっと失礼) し、最近、本編はダンジョンに潜っていないので第 9 巻には是非ダンジョン、ダンジョンして欲しいものです。9/25 を期待!

2015-08-31

ヴィヴァルディの「四季」から春の第 1 楽章

「初心者向けクラシック音楽」プレイリストの「ヴィヴァルディの四季より春 (第 1 楽章)」の説明です。

作曲家と時代

作曲者アントニオ・ヴィヴァルディはイタリアの作曲者です。イタリア生まれとざっくり言っていますが、当時のイタリアは複数の国があり、ヴィヴァルディはヴェネツィア共和国の生まれとなります。1678 年生まれ、1741 年没。バロック時代の作曲家で、パッヘルベル (1653 年生) より若く、バッハ (1685 年生) より少し年上です。

ヴィヴァルディは「赤毛の司祭」という呼称でも知られている通り、カトリック教会の司祭でした。この時代は教会の力が強く、作曲者が教会の聖職者であることも珍しくありませんでした。バロック音楽が終わると、王侯・貴族の力が強くなってゆきます。

ヴィヴァルディの「四季」は 4 つのヴァイオリン協奏曲「春」「夏」「秋」「冬」から成ります。ここでは、「四季」から最初の協奏曲「春」の第一楽章を選びました。

一般には「四季」でワンセットに扱れがちですが、実は、この 4 つの協奏曲は「和声と創意の試み 作品 8」という曲集に収録されています。「和声と創意の試み」には 12 曲のヴァイオリン協奏曲が収められており、その 1 曲目から 4 曲目が「四季」として総称されています。

「和声と創意の試み」には、第1番「春」、第2番「夏」、第3番「秋」、第4番「冬」の他にタイトルを持っている作品があるので少し見てみましょう。第5番「海の嵐」、第6番「喜び」、第10番「狩り」。5番以降は「四季」とは全く関係のないタイトルが付いています。ちょっと拍子抜けしてしまいますね。もしタイトルがシャレていたら、「四季」同様に世に知られることになっていたかもしれないと思うと、不思議な感じがします。

もし興味を持ったら、「和声と創意の試み」全曲も聴いてみると面白いでしょう。

演奏者と演奏

ヴィヴァルディの「四季」は 20 世紀初当、それほどポピュラーな曲ではなかったと言われています。曲を有名にするきっかけは、名演の存在、といっては大袈裟でしょうか。

1951 年、カール・ミュンヒンガーがシュトゥットガルト室内管弦楽団を指揮して「四季」の録音を行ないました。ヴァイオリン独奏者はラインホルト・バルヒェット。この演奏で「四季」人気の先鞭となりました。その後、イタリアのイ・ムジチ合奏団が 1955 年に「四季」を録音。指揮・ヴァイオリン独奏はフェリックス・アーヨ。

さて、1950 年代前半の録音について。当時はモノラル録音が主流。モノラル録音とは左右のスピーカーで同じ音が流れる方式です。しかし、1950 年代後半になるとステレオ録音が始まります。ステレオ録音は複数のマイクを使って録音し、スピーカーの右と左で別々の音を鳴らします。ステレオ録音の良いところは、音が立体的に聞こえることです。オーケストラであれば、ヴァイオリンは左で、コントラバスは右で演奏されているのが分かります。。合唱曲ならオーケストラが前に居て、合唱団が後ろに居るのが分かります。教会などの天丼の高い所で演奏していれば、音が高く昇っていく様子を感じることができます。ステレオ録音はその音の立体性から一気に広まりました。

この録音界の動きを受けて、演奏者もステレオ録音で「再録音」を開始します。ミュンヒンガーは 1958 年に再録音を (ヴァイオリニストはコンスタンティ・クルカに変更)、イ・ムジチは 1959 年に再録音を行ないました。

今日では、特に、歴史的な意味と演奏の良さからミュンヒンガーとイ・ムジチの 2 回目の録音に評価が高いです。

今回のプレイリストでは、そのイ・ムジチの 2 回目の録音から「春」の第一楽章を選びました。

2015-08-18

「中国五千年の歴史」動画 — 国の隆盛を見る

ブログ 和洋風KAI で紹介されていた動画をシェア。昨夜軽く見るつもりが、全編 38 分を見てしまい、面白かったのでブログの記事にしてみました。

動画は、五千年前から現代に向かって国々の国名と領土を描く第一部 (動画のほとんどがコレです) と、各時代に最大版図をほこった国の大きさを描く第二部 (おまけな感じです) から成ります。

初期の王朝、「夏」「商」「周 (西周)」から始まり、戦国時代の分裂、秦の統一を経て、前漢、新、後漢、そして三国時代へ。日本の歴史にも出てくる遣隋使の送られた「隋」や遣唐使の送られた「唐」へと続き、元寇で日本に攻めてきた「元」。現在の万里の長城を作った「明」、ラストエンペラーで有名な「清」などなど、国々の隆盛を見ていると飽きることがありません。自分が知らない小さな国々が生まれては消えてゆくのを見ると、そこにもドラマがあったんだろうな、と思います。

2015-08-11

フランス菓子店パルファン・ドゥー (新潟市) の「ケーキ屋さんのオムレツ」を食べました

新潟市内のフランス菓子店パルファン ドゥー (Parfum Doux) のオムレツケーキ、「ケーキ屋さんのオムレツ」を買って食べました。

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見ての通り巨大なオムレツ・ケーキです。ピース売りをしていないので、このサイズを買わないといけません (オムレツケーキもホール・ケーキと呼んで良いのでしょうか?)。

人数がいないと買うに買えない。人数がいても、人気なので売り切れることが多い。様々な要件が重なって今まで購入に至っていませんでしたが、今日、ようやくその機会を得ました。

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バナナ、キウイなどの季節のフルーツを生クリームで包み、カスタード、スポンジの層構造を作って、周りをクレープで巻き上げた一品です。生クリームが上品な仕上がりで、甘すぎず、自己主張しすぎず、フルーツの味を上手く活かしています。フルーツは一口、二口サイズで入っていて、食べるフルーツに寄って味が変化します。

そして、プリプリッとしたクレープの食感が得も言われぬアクセントになっています。

絶妙な味。こちらのケーキを、同じく新潟は豆煎坊の豆煎坊ブレンドをドリップコーヒーで頂きました。美味!

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2015-08-08

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 9巻は 9/12 発売

最近楽しみにしているライトノベル「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」(通称: ダンまち) の最新巻 第 9 巻が Amazon で 9/12 発売になっていました。

このシリーズは、3, 4 か月に一度のペースでコンスタントに出ているので、待つ身としても嬉しいですね。Kindle 版で読んでいますが、書籍の発売日とほぼ同時に Kindle 版も出るのもありがたいです。

2015-07-28

カラオケ〜〜 2015/07

5 月、6 月 に続いて、先週の金曜日 (7/24) もカラオケに行ってきました。場所は東京・上野。

歌った曲

毎度のことながら、歌った曲を書いておきます。

  • L-O-V-E / ナット・キング・コール (1964)
  • 千の風になって / 秋川雅史 (2006)
  • Gone the Rainbow / ピーター・ポール & マリー (1963)
  • Castle on a Cloud / レ・ミゼラブル (1985)

L-O-V-E は、私がカラオケでいつも最初に歌う曲です。ナット・キング・コールのヒット曲の一つです。今回も歌いました。

千の風になって は、歌い始めてからメロディーを忘れていることにびっくり。伴奏に合わせて歌いましたが、後で YouTube を見てみたら、全然違っててボロボロです。

Gone the Rainbow は 60 年代のフォーク・グループ ピーター・ポール・アンド・マリーのスマッシュ・ヒット。オリジナルはアイルランド民謡 Siúil A Rúin です。私の好きな曲の一つです。

Castle on a Cloud はミュージカル「レ・ミゼラブル」の中の一曲。幼いコゼットが母ファンティーヌを想って歌う曲です。カラオケ版は映画化された「レ・ミゼラブル」を元にしているようで、本来の曲より短くなっていました。ミュージカル版より前奏が短かかったり、途中で歌詞が飛んだりと散々でした。

あとがき

今回はカラオケ前に会社の懇親会があり、にぎやかな会場で声を張り上げていたため、喉がボロボロ。いざ歌おうとしたら声の出ないこと出ないこと。そしてメロディーを忘れたり、曲が思ったより短かかったり。不完全燃焼です。

次回はリベンジしたいです。

2015-07-14

パッヘルベルのカノン

「初心者向けクラシック音楽」プレイリストの「パッヘルベルのカノン」の説明です。

作曲者と時代

作曲者ヨハン・パッヘルベルはドイツの作曲者です。1653 年生まれ、1706 生没。時代は「バロック時代」。バロック時代で有名な作曲家といえばバッハ。バッハは 1685 年生まれなので、パッヘルベルはバッハの一世代前の作曲家となります。

この時代のクラシック音楽は主に教会で演奏されるものが多かったようです。コンサート・ホール向けに作曲されたのではない、というのがポイントですね。また、クラシック音楽の代表とも言える「交響曲」というジャンルはまだ生まれていませんでした。ピアノもまだ発明されていなくて、鍵盤楽器と言えば教会に備えつけられたパイプ・オルガンか、小音量しか出ないチェンバロくらいしかありませんでした。ヴァイオリンも今と比べると小さな音しか出なかったと言います。

「パッヘルベルのカノン」は俗称です。正式には「3 つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」の第 1 曲目と呼ぶのが正しいです。

曲名を少し分解してみましょう。「3 つのヴァイオリンと通奏低音」は楽器の種類と数を表しています。ヴァイオリンが 3 丁と通奏低音が 1 つ。4 人で演奏できる曲、ということになります。

「通奏低音」というのはバロック時代特有の用語で、曲を「通」して伴「奏」される「低音」部を演奏する楽器を指します。具体的にはオルガンやチェンバロ、チェロ、コントラバスが「通奏低音」楽器として使われますが、どの楽器を使うかは演奏者に委ねられています。また、当時のお約束ごととして、通奏低音には楽譜に書かれた音符の他に、演奏者が適切な和音を付けて演奏することになっていました。楽器選択も演奏も気ままに選んでください。っておおらかなことを言っていたのがバロック時代です。

話を元に戻して、曲名の後半を見てみましょう。「カノンとジーグ」。カノンは大雑把に言えば輪唱です。一人目のメロディーを他の人が追いかけてゆきます。ここでは 3 丁のヴァイオリンが、同じメロディーを追いかけるように演奏してゆきます。

ジーグは舞曲の一つです。踊りを曲名とするのはワルツやポルカと同じですね。ジーグはアイルランドやイングランドの民俗的な踊りで、速いテンポで演奏されるのが特徴的です。

パッヘルベルのカノンの正式名称は「カノンとジーグ」の二部構成です。しかし、「ジーグ」は演奏されることが少なく、(二部構成の第 1 部に当たる) カノンだけが有名になりました。このカノンを特に「パッヘルベルのカノン」と呼んでいます。

演奏者と演奏

指揮者はサー・ネヴィル・マリナー (Sir Neville Marriner)。1924 年生まれのイギリスの指揮者です。

マリナーで有名なエピソードは二つあります。1 つは 1959 年にアカデミー室内管弦楽団 (Academy of St. Martin-in-the-Fields) というオーケストラを創設したことです。大編成なオーケストラ曲 (交響曲とか) ではなく、編成の小さな曲を演奏して有名になりました。もう 1 つは、モーツァルトの自伝映画「アマデウス」(1985 年度アカデミー賞 8 部門受賞) の音楽を担当したことです。マリナーのモーツァルト演奏に対する評価に高さが伺われますね。

マリナーの演奏するパッヘルベルのカノンについて見てみましょう。

パッヘルベルのカノンは本来 4 人 (もしくは通奏低音を複数の人が担当して 10 人以下) で演奏する曲です。しかし、今日では弦楽合奏用 (= オーケストラ向き) に編曲されたものがよく演奏されます。マリナーも弦楽合奏版を用いて演奏しています。通奏低音はオルガンが担当しています。このオルガンの音は低いので、雑踏の中では聞こえづらいかもしれません。静かな所で聴く機会があれば、オルガンの音が鳴っていないか気にかけてみてください。オーケストラの響きとオルガンの低音が絶妙なハーモニーになっているのに気づくと、曲が更に楽しくなるでしょう。

マリナーの演奏は過度な演出をさけたオーソドックスなもので、ゆっくり目の庫ちついたテンポが心地良いです。大編成オーケストラ・スタイルと (オリジナルの) 小編成スタイルの中間という意味でもバランスが良いと思います。

2015-07-10

「初心者向けクラシック音楽」プレイリストを Apple Music で作りました

先の記事にも書いた通り、「初心者向けクラシック音楽」講座みたいなのを始めました。

それで、まず、12 曲・約 40 分の「初心者向けクラシック音楽」プレイリストを Apple Music で作成しました。

耳なじみのある曲を選びました。一曲の長さは「3,4 分」を目指しましたが、一曲目の「パッヘルベルのカノン」が 5 分台だったので制限を緩めて「長くても 5 分台まで」としています。今回、プレイリストを作るに当たって心がけた他のルールは次の通りです:

  • 曲順は作曲家の生まれた順にする
  • 作曲家一人につき、一曲を選曲する
  • 自分が CD を持っているものの中から選ぶ

今、プレイリストに入っているのは 12 曲だけですが、これは後で増やそうと思っています。

ブログで一曲一曲にコメントを書いてゆくつもりですが、とりあえず今のプレイリストの中身を書いておきますね。

  1. パッヘルベル: カノン (ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団)
  2. ヴィヴァルディ: 四季より「春」の第1楽章 (フェリックス・アーヨ、イ・ムジチ合奏団)
  3. J. S. バッハ: 無伴奏チェロ組曲 第1番 第1曲 (ピエール・フルニエ)
  4. ボッケリーニ: メヌエット (Enrico Casazza、La Magnifica Comunita)
  5. モーツァルト: アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章 (アカデミー室内管弦楽団)
  6. ベートーヴェン: エリーゼのために (ヴァレンティーナ・レシッツァ)
  7. シューベルト: 楽興の時 第3番 (ヴィルヘルム・ケンプ)
  8. メンデルスゾーン: 春の歌 (ダニエル・バレンボイム)
  9. ショパン: 小犬のワルツ (アブデル=ラーマン・エル=バシャ)
  10. シューマン: トロイメライ (マルタ・アルゲリッチ)
  11. ブラームス: ハンガリー舞曲 第5番 管弦楽版 (クラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)
  12. ムソルグスキー: 組曲「展覧会の絵」 第1曲 ラヴェル管弦楽編曲版 (ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ交響楽団)

2015-07-09

「初心者向けクラシック音楽」講座を始めました

社内で「クラシック音楽に興味があるけど、知識がないので教えて欲しい」という要望が出て「初心者向けクラシック音楽」講座(?) を始めました。そういう私も、偏ったクラシックの知識しか持っていないし、コンサート会場に足を運ぶというより CD で聴く方がメインなので、人に教えるほど分かってる訳ではありません。半ば勉強を交えながらクラシック音楽を紹介していきたいという心意気です。

まずは「知識」を身に付けるより、「音楽」に触れる、という路線で進もうと思っています。ここで、一つリクエストがありました。

  • 3,4 分くらいで聞ける曲

なるほど。初めてクラシックに触れるのであれば、短めの曲の方が飽きなくて良さそうです。

問題はどうやって曲を紹介するか、ですが、最近 Apple Music がスタートしました。Apple Music にはプレイリストを共有する機能があるので、適当な曲を私が選び、簡単な説明 (CD に付いてるライナーノートみたいなの) をブログ記事で書いていこうと思っています。

興味のある方はどうぞお付き合い下さい。

2015-06-26

カラオケ〜〜 2015/06

5 月に続いて、昨日もカラオケに行ってきました。お店は大阪のジャンカラ茶屋町店。

ゲストに、日本のアニメが好きというアメリカからのインターンを迎え、総勢 7 人。3 時間歌ってきました。

アニメ好きがゲストということもあって、アニソンの比率が高くなり、とても盛り上がりました。中でも、新世紀エヴァンゲリオンの「残酷な天使のテーゼ」、鋼の練金術師の「メリッサ」、北斗の拳の「愛をとりもどせ!!」といった難易度の高い曲を歌う人達がいて驚きました。

歌った曲

一応、歌った曲を書いておきます。

  • L-O-V-E / ナット・キング・コール (1964)
  • 荒城の月 (1901)
  • カントリー・ロード / ジョン・デンバー (1971)
  • 長編歌謡浪曲 元禄名槍譜 俵星玄蕃 / 三波春夫 (1964)
  • アンパンマンのマーチ / ドリーミング (1988)
  • サウンド・オブ・ミュージック (1959)

L-O-V-E は、私がカラオケでいつも最初に歌う曲です。ナット・キング・コールのヒット曲の一つです。今回も歌いました。

荒城の月 は、土井晩翠作詞・瀧廉太郎作曲の歌曲。私はこの曲を、20 世紀における日本の曲でベスト・ソングと思っています。ゲストに向けて、日本の名曲を一つ聞いて欲しいと思ってチョイスしました。カラオケでは第 4 番が入っていなくて残念。

カントリー・ロード (Take Me Home, Country Road) はジョン・デンバーのカントリー曲。ジブリ映画「耳をすませば」ではオリビア・ニュートン=ジョンのカバー曲が使われました。

俵星玄蕃 は、三波春夫の長編歌謡浪曲。8 分余りもある長い曲なので歌おうか悩んだのですが、日本らしい曲だし、歌謡浪曲というジャンルはあまり歌われないので選曲してみました。カラオケで歌うのは初めてでしたが、なんとか最後まで歌い通せて良かったです。御大の藝には遠く及びませんが、やはり、「おう、そば屋か〜」に人気が集まりました。

アンパンマンのマーチ は、テレビアニメ「それいけ! アンパンマン」のオープニング曲。ドリーミングのデュエットから生まれる美しいハーモニーを再現できないのは辛いところです。メロディーとは裏腹に、歌詞が「何のために生まれて」という風に重いテーマを扱っていて、良く練られた曲だと思います。

サウンド・オブ・ミュージックは、ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」の冒頭で歌われる楽曲 (劇中ではもう一度、コーラスで歌われています)。「サウンド・オブ・ミュージック」は、言わずと知れたリチャード・ロジャースとオスカー・ハマースタイン II 世のコンビによる傑作ミュージカルですね。

あとがき

日本の名曲 (で他の人が歌わなさそうなもの) とアニメ関連で大半の曲を占めてしまいました。私一人が歌った曲をリストにすると、ちょっとカオスですが、一応周りの人達が歌う曲に合わせたりしたんです... よ?

歌った曲リストを見直してみると、一番新しい曲が 1988 年というのは反省です。

2015-05-16

カラオケ〜〜

久しぶりにカラオケに行きました。ChatWork入社して一年余り。なぜか、みんなでカラオケに行く日に体調を崩して泣く泣く参加辞退するジンクスがまとわりついていたのですが、ついにそのジンクスをはね返す日が来ました。

行ったのは、JOYSOUND池袋西口公園前店。7 人で入店して、3 時間歌ってきました。

お店のスピーカーが良いのか、マイクが良いのか、セッティングが良いのか、伴奏の音にうもれることなく声が通りました。歌っていて、気持ちが良かったです。

歌った曲

一応、歌った曲を書いておきます。

  • L-O-V-E / ナット・キング・コール (1964)
  • 有楽町で逢いましょう / フランク永井 (1957)
  • 月のワルツ / 諫山実生 (2004)
  • アニバーサリー・ソング / アル・ジョルソン (1946)

L-O-V-E は、私がカラオケでいつも最初に歌う曲です。ナット・キング・コールのヒット曲の一つです。

有楽町で逢いましょう はフランク永井の名曲。昭和の香りがするお気に入りです。

月のワルツは 諫山実生の楽曲で、NHK のみんなの歌として放送されました。一つくらいは新しめの曲を歌おうと思って... それでも 10 年以上前の曲なんですね。

アニバーサリー・ソング はイヴァノビッチのクラシック曲「ドナウ河のさざなみ」に歌詞を付けたもの。20 世紀の大歌手アル・ジョルソン最後のヒット曲です。

あとがき

2000 年以降のレパートリーをあと一、二曲は増やしたいと思いました。あと、今回は十八番の「リンゴの唄」(並木路子) を歌わなかったので、次回は披露したいです。

2015-05-02

京都市の蕎麦屋「みな川」

4/17 (金) にはてなで勉強会があったので京都を訪ねました。翌 4/18 (土) に東京へ戻ったのですが、時間があったのでお昼は京都市内でとりました。お店は、私が京都市内で五指に入る蕎麦屋と思っている「みな川」です。

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京都市は左京区。京都造形芸術大学のすぐ近くにあります。

今回、注文したのはこちらのメニューから

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「味がさね」セット 1,200 円 (税抜) と、

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「そばがき」 (小) 500 円 (税抜) の二品。

まずは味がさねから「そばの白和え」。

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そば切り (そばのめん) を白和えにしたものです。オードブル感覚でいただきます。

次は「そばがき」。

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蕎麦粉をお湯でといて団子状にしたものです。お店によって、箸で持てないほど柔らかいものから、弾力のあるものまでバリエーション豊かです。みな川では、やわらか目なそばがきを醤油もしくはわさびと塩で頂きます。

そしてメイン二品。味がさねから「九割そば」。

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蕎麦粉 9、小麦粉 1 の割合で作った蕎麦です。通常のそばは「二八そば」。蕎麦粉が 8 割てところ、こちらは蕎麦粉が 9 割となっています。緬は比較的細みです。ツルツルとしたのどごしが魅力的。

最後のメインは味がさねから「十割そば」。

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蕎麦粉 10 割で打ったそばです。粗びきの蕎麦粉を使っています。九割そばと比べて色が濃いですね。十割そばは「つなぎ」の小麦粉を入れていない分、ちょっとツルツルさが減っています。代わりに「蕎麦」本来の味 (ちょっと甘め) と香りを楽しむおそばです。

シメはそば湯!

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みな川のそば湯は濃い目。そのまま頂いても美味しいです〜。

あとがき

みな川を訪ねるのは、約 8 年ぶりでしたが、お女将さん (?) が私のことを覚えていてくれてとてもありがたかったです。久しぶりに、みな川でそばを頂いて、美味しいそばを堪能しました。

2015-02-05

物理学科卒が楽しめる SF 小説

友達に「物理科卒の僕でも面白いと思える SF 小説を教えて」と言われました。題名だけ挙げるのも探しにくかろうし、自分のコメントを添えたらそれなりの文量になるので、ブログの記事にすることにしてみました。Kindle 版がある場合は Kindle 版へ、ない場合は文庫版へリンクを張ってあります (Kindle 版が欲しくない場合は、サイト内に文庫版のリンクがあるので辿ってください)。

選んだのは 10 作品。順不同です。基準は初めて SF に読む人にも親しめる作品としています。

星を継ぐもの by ジェイムズ・P・ホーガン

研究者 SF の傑作。

近未来。月面で宇宙服を着た死体が発見されました。科学的測定の結果、死後 5 万年という信じがたい事実が判明します。死体は異星人なのか。先史超古代文明なのか。それとも? 謎を解くべく集められた各分野の第一人者たち。やがて、科学者は二つの分派に分かれます。物理学者ハント博士をリーダーにする集団と、生物学者ダンチェッカー教授をリーダーにする集団です。お互いが、自説をくり広げ、相手の矛盾をつき、自論の穴を埋め、そして助け合う。

この小説に悪人は出てきません。登場人物たちは、皆、謎を解かんとする研究者たちばかり。人間ドラマだけで十分に面白い SF が作れる好例です。

続編「ガニメデの優しい巨人たち」「巨人たちの星」は、本作で友情を築いたハント博士とダンチェッカー教授が、今回の謎の延長線の出来事に力を合わせて立ち向かうもの。一気に三作まとめてどうぞ。シリーズ最終巻「内なる宇宙」は、「巨人たちの星」発刊後、十年経ってから出された待望の続編。SF のディープさが強めに出ている作品です。

ファウンデーション by アイザック・アシモフ

未来史 SF の傑作。

アシモフの未来史シリーズの中でも傑作とされる「ファウンデーション三部作」(ファウンデーション、ファウンデーションと帝国、第二ファウンデーション) です。

時は数万年先の未来。人は銀河帝国を築き、銀河系を支配していました。しかし、人類を統計学的に扱う「心理歴史学」をひっさげて登場したハリ・セルダンは、銀河帝国はやがて崩壊し一万年の暗国時代を迎えると予測します。セルダンは帝国に更迭され死を迎えることになりますが、その前に 2 つのファウンデーションを銀河の両端に置きました。暗黒時代は避けられないけれども、一万年を千年に短くすることはできる。そのために、人類の科学知識を一か所に集めた科学者集団「ファウンデーション」を設立したのです。

三部作の前半は、辺境の地にあるファウンデーションが力を増してゆく過程を描きます。後半はミュータント・ミュールの物語。人類を統計学的に扱えるのは、いかに優秀な人間であろうとも、銀河系全体に広がる人類総数から比べれば逸脱した存在となりえないから。ところが、「心理歴史学」の根幹を揺るがす存在が登場します。それがミュータント。ミュールはその超常的な力で新勢力を一代で形成し、ファウンデーションを瓦解させます。しかし、ハリダンは言いました 2 つのファウンデーションを置いた、と。第二ファウンデーションは存在するのか? 存在するなら、どこにあるのか? ファウンデーションの残党とミュールによる第二ファウンデーション探しが始まります。

SF ミステリーとしても優秀な作品です。

夏への扉 by ロバート・A・ハインライン

タイムトラベル SF の傑作。

SF でオール・タイム・ベストをとると、常に上位に入ってくる不朽の名作です。猫が好きで、女の子とのロマンスも欲しくて、タイムトラベルものの SF が好きなら、なにも迷う必要はありません。

難しい科学者も、頭を痛める歴史学もミュータントも出てきません。ちょっとの不幸と裏切りに立ち向かう青年を描いた作品。題名の通り「夏への扉」が開くような、爽やかな読後感があります。この読後感こそ、オール・タイム・ベストに君臨し続ける理由なのかもしれません。

エンダーのゲーム by オースン・スコット・カード

軍事 SF 極まれり。

異星人の大規模侵攻により大被害を受けた地球。来たるべき第二次大規模侵攻に向けて、少年たちは人類の存続をかけた軍事トレーニングを受けます。天才少年エンダー・ウィッギンの活躍を描いた作品。

最近、映画化されましたが (不安的中といいましょうか) 非道い出来でしたね。

長編一冊。ボリュームがありますけど、主人公の心情・脇役たちの姿をしっかり描いています。ストーリーテラーと言われたオースン・スコット・カードのがっしりした構成力に支えられた文章に時間を忘れることでしょう。個人的には旧訳の少しぶっきらぼうな文体の方が好きなのですが、それは言っても仕方のないことですかね。

続編「死者の代弁者」も名作ですが、より SF 色を濃くして活劇が少なくなっているので、「エンダーのゲーム」と同じノリで読むと調子を崩します。もし読むなら、ある程度、濃い SF になじんでからがおススメです。

タウ・ゼロ by ポール・アンダースン

特殊相対論を味付にした傑作。

有人による恒星間飛行。そのために光の速度に向かって加速を続けてゆくスペース・シップ。特殊相対論に従って、光の速度に近づくごとに、船は重くなり、船内の時間はゆるやかになってゆきます。そして、中間地点。エンジンを逆にして減速する予定でした。ところが、まさかのエンジン・トラブル。減速することができなくなってしまう緊急事態。

果たして、目的の星に着く前に解決方法は見つかるのか。クルーは長旅の果てに何を見るのか。

執筆当時、内容があまりに「最新科学」すぎて読者をおいてきぼりにしてしまったそうですが、今なら常識!? ラスト・シーンの素晴らしさを十分に楽しむことができるでしょう。

アルジャーノンに花束を by ダニエル・キイス

どうやったら、こんな作品が書けるんですか?

SF 大会でアシモフが作者ダニエル・キイスに聞いたとされる言葉です。キイスは「私もそれが知りたい。またこんな作品を書きたいのでね」と返したとか。後に映画化された時の邦題は「まごころを君へ」。この邦題は、多くの SF 作品をオマージュとして使った「新世紀エヴァンゲリオン」の劇場版最終話のサブタイトルとしても使われました (ちなみに TV 版最終話はハーラン・エリスンの短編「世界の中心で愛を叫んだけもの」)。

それほどに影響の大きかった作品です。

一人の青年が天才になってゆく過程。彼の変化を驚き喜んでいた周囲は、やがて自分達の想像を越えた天才と化す青年と向き合うのが辛くなってゆきます。そして、自分の「先」が分かってしまった青年の苦悩。とても悲しくて美しい物語です。

あなたの人生の物語 by テッド・チャン

これが SF です。

今回紹介する中で、唯一の短編集です。どの短編も SF の結晶です。SF が知りたい? なら、テッド・チャンを読めばいいよ。「あなたの人生の物語」を読めばいいよ。本書が出てから、こう言えるようになりました。

一編だけ紹介しましょう。「バビロンの塔」。ご存じ、「バベルの塔」のことです。旧約聖書の創世紀では、天にも届く塔を人間が作ろうとして神の怒りを買ったとされています。これは、ユダヤ教やキリスト教のお話。では、その「バベルの塔」を (バベルの塔が建ったとされる) バビロン神話に持ちこんだら? バビロンの神々はバビロンの塔を壊さないでしょう。塔は天に届くまで建設が続くでしょう。そうしたら、何をする? 何が待っている? その答えを本短編の主人公が教えてくれます。まず思いつきが凄いですし、バビロンの塔を上る描写が素晴らしいし、主人公の目的にまたびっくり。

表題作の「あなたの人生の物語」は涙なしに語れない。

マルドゥック・スクランブル by 冲方 丁

SF でカジノ。

日本人作家が SF で世界に飛び出して、ヒューゴー賞を狙えるレベルの作品を書いた。本書を読み終わった時の感想です。

三冊に分かれていますが、「マルドゥック・スクランブル」という本を三分冊しただけです。主人公バロット、相棒ウフコック、仲間のドクター・イースター。64 口径リボルバーをあやつる敵役ボイルド。魅力的な人間ばかりです。

この上に、この世界でも最新にして違法な SF ギミックを搭載する法律「マルドゥック・スクランブル-09法」が上乗せされて、SF 活劇が華々しくなるわけですが、本作の読みどころはカジノ!! SF でカジノ? SF でカジノです。テキサス・ホールデン (ポーカー)、ルーレット、そしてブラックジャック。SF ギミックを使ったイカサマ入りのポーカー勝負も面白いのですが、カジノの最終関門アシュレイとのブラックジャック勝負は SF の高みを見せてくれる名勝負。カジノ・シーンだけで、2 巻の後半から 3 巻の中盤までひっぱる大ボリューム。白熱しない方が無理ってもんです。

新世界より by 貴志 祐介

千年後の日本より。

貴志祐介という作家は、表面上は歯車の合った素敵な「日常」を描きつつも、裏に潜む「悪意」を描くのが上手いと最近思うようになりました。それは「悪の教典」における教師だったり、「新世界より」における SF 的な世界観だったりするわけです。サイコ・スリラーでも SF でも、傑作を書けるというのは稀有だと思います (それを言うと、冲方丁はバリバリの SF を書いた後に時代劇を書いていて更に訳が分かりません)。才能すごすぎです。

というわけで、千年後の日本。サイキック (主にテレキネシス) が日常生活にとけこみ、バケネズミという人工進化させたネズミとの共生 (?) 関係を営む主人公たち。でも、テレキネシスを持つということは、簡単に犯罪が行なえるわけで、子供たちの知らないうちに「させない仕組み」が出来上がっていて、やがて歴史の中へと沈み大人たちも知らなくなってゆく。そんな未来で「歴史」という見えない歯車がついに壊れ始めるのが本書の読みどころ。

主人公たちの子供時代を描いた第一部が壮大な序章で、大人になってからの第二部が本編というところでしょうか。過去レビューもあわせてどうぞ。

ユーフォリ・テクニカ 王立技術院物語 by 定金 伸治

研究者 SF。

最後はちょっとライトノベルというかジュブナイルな SF です。「星を継ぐもの」と同じく、本書も研究者が主人公ですが、前者が大人な研究者たちの「研究」を描いていたのに対して、後者のこちらは研究者のたまごが研究室で「実験」している姿を鮮やかに描いたものとなっています。

一つの実験をするために、準備機器を購入して整備して、使えるようにマニュアル読んで、準備する。実験の方向性を定めるために数多くの論文を読んで、研究の背景を知る、未研究な分野を知る、論文の不備を他の論文から知る、自分たちの持てる機材・技術・時間、そしてお金で出来ることを考えて、実験計画を立て、試行を繰り返して、それでも良い結果が出なかったり。実験系の研究室にいたことがあれば、そうそうと頷くことしきりな作品です。

時代設定も面白くて、十九世紀末。研究の主題は「花火」の作成。そこに万博といった発表会の機会が巡ってくるんです。ライトタッチな作品ですが、もっと評価されても良いと思うので紹介します。

あとがき

面白い SF は沢山あって、リストアップしていったらいくらでも並んだので 10 に絞り込みました。それでもコメントを書き出すと止まらなくなりました。

古典な SF 作家として、スウィフト、ヴェルヌ、ドイル、ウェルズも紹介したかったですし、黄金時代の作家ではクラーク、シマック、ヴォークト、ディック、スタージョン、ベクター、コードウェイナー・スミス、ポール、ニーヴン etc. も紹介したかったです。最近では、ティプトリー Jr、スターリング、ブリン、シモンズ、ウィリス、ミエヴェル、上田早 etc. も紹介したかったですね。

すみません。思いつくものは多いですけど、十本紹介するだけで精一杯でした。面白かったら、コメントください。

2015-02-03

サイケまたしても Kindle 版予約受付中

福地翼の短期集中連載「サイケまたしても」の Kindle 版がようやく予約受付中になりました。配信開始日は 2/16 (月)。

コミック発売が 2014 年 11 月 18 日。う〜ん、待ちました。

簡単な紹介

ジャンルはタイムループ SF。焦点は葛代斎下 (サイケ) の成長物語。

他人との関わりを避け、自分の殻に閉じ込もる主人公サイケ。そんな彼をかまうのが、幼馴染の蜜柑。サイケの邪険な態度にもめげず、彼の側に居続けようとします。そんな彼女が日常のワンシーンのごとくダンプカーに轢かれて死亡。

エッ! そんな唐突に。

でも、別れは訪れます。

絶望するサイケ。そして、池に身を投じたところ、蜜柑が死ぬ日の朝に戻っていました! (ここまでが、連載第一話)

彼の「後ろ向きな」手段は、ことごとく運命に抗うことができず、蜜柑は死へ。自分が死ぬ恐怖を抱えながら、二度三度と池へ身を投じるサイケ。何度と徒労を重ね、サイケも精神的に追いつめられてゆきます。

果たして、サイケは蜜柑を救うことができるのか!?

あとがき

作者の福地翼は「うえきの法則」シリーズで人気を博しました。

ただ、「うえきの法則」シリーズは展形的な少年マンガ・バトル物。また、連載開始当時は「金色のガッシュ」の二番煎じとも言われていました。まあ、それでも王道的な展開でシリーズを長く続け、代表的な作品になったことは素晴らしいと思います。

しかし、「うえきの法則」の作者が、まさかこんな「成長ドラマ」を描いてくるとは思いませんでした。マンガの説明には「新境地」などと書かれていますが、当にその通り。こうして、作者が自分の殻をやぶって、今まで描いていなかったモノを、オリジナリティの高い作品を、作ることに出会えるのは嬉しいものです。

「サイケまたしても」は、既に第 2 巻に相当する短期集中連載が終了。ちょっと「うえきの法則」っぽく異能力バトルものに発展していってしまうのか不安な面もありますが、第一巻は、第一巻だけは持っていたいと思い購入しました。第 2 巻もいい感じにサイケが成長しているので、発売されたら買うと思います。

願わくば、第 3 回の短期集中連載で、読者の予想もしない世界へつれていってくれることを望みます。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 本編第 6 巻 & 外伝第 3 巻、Kindle 版予約受付中

最近、ライトノベルを読む頻度が減りました。そんな中、私が新刊を待ちわびているシリーズの一つがこちら。「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」です。3 巻が出たあたりで存在を知り、既刊の本編 5 巻・外伝 2 巻までを買いました。

このシリーズ、そこそこ (?) かなり (?) 人気だと思うのですが、Kindle 化が遅いです。例えば、本編第 6 巻は 2014 年 11 月 14 日に出ているというのに、Kindle 版はまだ出ていないのですから!!

私はこのシリーズを Kindle で買い始めたので、Kindle 版で揃えようと思っています。去年からずっと首を長くして、最新刊が Kindle 化されるのを待っていました。そして、ようやく、予約が始まったのです。嬉しいことに、本編第 6 巻と外伝第 3 巻の配信開始日が同じ日です。配信予定日は 2/12 (木)。

もちろん、ポチリしました。2/12 が楽しみです。

と言っているうちに、文庫版は本編第 7 巻の予約が始まっているんですよね。こちら、一刻も早い Kindle 化をお待ち申し上げます! (ちなみに 7 巻の発売日は 4/16 とのことです)

2015-02-02

運転免許の更新に行ってきました

今日 (2/2)、運転免許の更新に行ってきました。もう十年近く運転していないので、ペーパー・ドライバーです。お蔭で事故もなくゴールド・ドライバーです。5 年振りに免許の更新となります。

前回が 5 年前だと、当時の記憶が朧ろです。何を持って行ったのかな? どれくらい時間がかかったのかな? どこで更新をしたのかさえ覚えていません。あそこに住んでたから、あの近くの警察署。みたいに考えていますが、合っていることやら...

こういうことは、ちゃんと記録を取っていないとダメですね。すぐ忘れてしまいます。なので、今回は反省を活かして、どうやって「運転免許の更新」をしたのか書いておきます。五年後の自分が困らないように (あと、これから運転免許の更新 —— ただしゴールド免許に限る —— を受ける人の参考になるように)。

ゴールド免許の更新の覚え書き

東京都内における運転免許の更新について書きます。東京都以外では違うこともあるかもしれません。正しい情報は、「更新のお知らせ」はがきおよび警察署のウェブページを参照してください。

更新の場所

免許の更新が出来る場所は三種。

  • 運転免許試験場 (都内 3 か所)
  • 運転免許更新センター (都内 2 か所)
  • 指定警察署 (都内 12 か所; うち 1 か所は 2015/2 現在閉鎖中)

この他に「島部警察署」(伊豆都島や小笠原諸島の警察署?) があります。

その時々によって、閉鎖中だったり、改築・改修のため移転していることがあります。5 年前に受けた「警察署」であっても、一応住所を確認しておきましょう。「更新のお知らせ」はがきには、閉鎖・移転している警察署の情報が載っているので、読み飛ばさないよう気を付けましょう。

更新できる時間

曜日については、基本「平日」のみ。

試験場だけ例外的に「日曜日」も受講が可能です (平日に時間が作れない人には嬉しいけど、混むんでしょうねぇ)。

気を付けるべきは、どの場所でも「土曜日」はやっていないこと。ハマリポイント 1。

受付時間は下記の通りです:

  • 8:30-11:30, 13:00-16:30 (指定警察署)
  • 8:30-16:00 (試験場平日、免許更新センター)
  • 8:30-11:30, 13:00-16:00 (試験場日曜日)
準備するもの
  • 免許証
  • 手数料 (3,100 円; 2015/2)
  • 「更新のお知らせ」はがき

眼鏡が必要な人は眼鏡自参。免許書に貼る写真は、警察署内で撮影されるので持っていく必要はありません。というか、持っていっても使えないみたい (一部、例外を除く)。

手続の実際

私は 8:25 に警察署前に着きました。その時点で警察署は開いていましたが、免許更新の窓口は閉まっていました。8:30 に一番手で入場。やったことは次の通り。約 1 時間の行程でした。

  1. 暗証番号入力
  2. 受付
  3. 用紙記入
  4. 更新代金支払
  5. 視力検査
  6. 写真撮影
  7. 講習
  8. 新免許書受取

上記行程のうち、写真撮影まで 10 分とかかりませんでした。一番手のメリットもあったでしょう。写真撮影が終わったら、8:50 から講習があると伝えられました。それまで 12, 3 分は待ち時間です。待っている間に、他の受講者の人達が手続きを行なっていました。講習の部屋も埋まってきます。

講習時間は 30 分。座学 15 分、ビデオ 15 分の配分だったように思います。8:50 から 30 分でしたので、9:20 には終了。新しい免許をもらって帰途に着くのに 1 時間とかかりませんでした。

「更新のお知らせ」はがきには受付時間と講習時間しか書いてありません。ゴールド免許の場合は 30 分です。しかし、講習時間前に、約 20 分の待ち時間があることを (8:30 に受付を受ける人は) 覚えておくと良いでしょう。ハマリポイント 2。

当然のことですが、8:50 以降に受付をした人は、次の講習まで待たなくてはなりません。前の回の講習が終わるのを待つ時間がありますから少し損ですね。できることなら、初回を受講するのがおススメです。

あとがき

会社の始業時間が 10 時、かつ、警察署がと徒歩圏内ということもあって、平日に免許更新をしても普通に始業に間に合いました。実は、会社の同僚が同じように免許を更新していて、始業時間に間に合ったと教えてもらっていたのです。そこで、平日朝一で免許更新を行ないました。

そのことを知らなければ、私は、日曜日に電車に揺られて遠い試験場まで行っていたことでしょう。日曜日の半日をつぶし、往復の電車賃を払って。

実際にかかった時間。どういったことをやるのか。5 年前の記憶をさかのぼるより、身近に免許更新をした人がいることがどれほど在り難いか! このエントリーがその一助となれば幸いです。

2015-01-30

1/28 の音楽

続き。

一昨日は雰囲気の良い「曲」でチョイス。聴くのは久しぶりながら、一曲二曲、記憶に残っている曲の入っているアルバムを聴きました。4 枚です。

バロック名曲集 by オルフェウス室内管弦楽団

指揮者をおかない管弦楽団として有名なオルフェウス室内管弦楽団。彼らによるバロック名曲集です。録音は 1989, 1990 年。

お目当てはパッヘルベルのカノン。ゆっくりとした耳に馴染んだカノンを思いうかべていると、オルフェウス室内管弦楽団のテンポの速さに驚きます。流麗ながら、先へ先へと進んでいくカノンの調べが好きです。ゲーベルとかイル・ジャルディーノ・アルモニコみたいな古楽派の「急速」カノンとは比べるべくもない速さ (遅さ?) ですけど、現代楽器でおおらかなカノンのイメージのままに演奏した中では、速い方です。

このアルバムにはパッヘルベルのカノンの他にも聴いてて楽しい曲が一杯。ヘンデルの「水上の音楽」は楽しいですし、コレッリの「クリスマス協奏曲」は重すぎず激しすぎずの好感持てる演奏。ヴィヴァルディ、バッハ、アルビノーニ、そしてパーセルらの曲も良いです。

ゴンベールのマニフィカト集 by タリス・スコラーズ

Gimell レーベル創立 30 周年を記念して発売されたタリス・スコラーズの「ルネサンス時代の宗教音楽集 Vol.3」から 1 枚目を聴きました。収録作品はフィリップ・ヴェルドロ (1480/85-?1530/32) の「もし多くの善いことを私たちが受けたのなら」とニコラ・ゴンベール (1495-1560) のマニフィカト 1〜6 です。ゴンベールのマニフィカトは 8 までありますが、それは 2 枚目に収録されていて、今回は聴きませんでした。

このボックス。限定盤だったのか Amazon で探しても全然みつかりません。代わりに単品の CD を載せています。

実を言うと、このボックスは「30 周年記念」という言語にひかれて購入したものの、手を付けていませんでした。もしかしたら、一回くらい聞いたかも〜、という程度。先日、スペイン・ルネッサンス時代のビクトリアを聴いたので、同じルネッサンス繋がりでと手に取った次第です。

音楽はこの時代らしいポリフォニーですね。何を聴いても美しい。何を聴いても違いが分からない。スミマセン。とても美しい曲だと思いました。ただ、仕事中に音楽をかけてますと、どうもこの手の美しい音楽は BGM と化して、きれいだったとしか印象が... 仕事中に聴くな! というか、むしろ仕事中にかけると集中するというか、難しいところです。

時間を見つけて、ながら聴きではなく、ちゃんと音楽を聴きます。

ベスト・オブ・メリー・ホプキン

3 枚目はポップスで明るくしてみました。「悲しき天使」で全英 No.1 を取ったメリー・ホプキンのベスト・アルバムです。もちろん一曲目は「悲しき天使」。この曲は全米でも No.1 を取っておかしくない作品です。最高位は 2 位。時期が悪かったんですねー。「悲しき天使」がチャートを上昇して 2 位まで上がって来た時、1 位に居座っていたのはビートルズの「ヘイ・ジュード」! 「悲しき天使」は 2 位を取り続けるのですが、力尽きてチャートを下降。「ヘイ・ジュード」はまだ 1 位に留まり続けていました。「ヘイ・ジュード」がいなけりゃ、全米 1 位になっていたでしょうにね。

「悲しき天使」以外だと、「スパロー」、「私を哀しみと呼んで」やアルバム「Earth Song/Ocean Song」に収録されていた「ロンドン通り」がお気に入り。

メリー・ホプキン自身はアコースティックな作品が好きだったそうですが、レコード会社はロックな曲を歌わせたかったらしく、このベスト盤ではアコースティック作品とロック作品がバランス良く交ざっていて「ベスト盤」らしいベスト盤になっています。

モーツァルトのピアノ協奏曲 No.13, No.17 by ブレンデル

アルフレート・ブレンデルとネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団によるモーツァルトのピアノ協奏曲全集。録音は 1971 年から 1984 年。収録曲は初期の 1 番から 4 番を除いたもの。(3 台のピアノのための) 第 7 番と (2 台のピアノのための) 第 10 番も収録しています。

今回はその中から 4 枚目の CD を聴きました。収録曲は第 13 番と第 17 番、それにコンチェルト・ロンド K.382 の三曲。

第 17 番が好きなんです。モーツァルトのピアノ協奏曲というと 20 番以降が別格に素晴らしいわけですが、どうも音楽が良すぎて仕事よりメロディーに意識を持っていかれるのが困りもの。19 番以前のピアノ協奏曲は、モーツァルトの美しさと魅力十分でありながら軽さも合わせ持っていて BGM にはピッタリ。第 17 番の魅力は、、、何でしょうね。耳に馴染むというのか、ともかく 19 番以前の曲では一番好きだったりします。

CD を選んだ時には気づかなかったんですが、コンチェルト・ロンドも入っていたんですね。これも楽しい曲です。3 楽章ながら、全曲通しても 10 分かかりません。モーツァルトの小ピアノ協奏曲!? コロコロと音楽が軽がる様が聴いていて楽しいです。ブレンデルの他ではバレンボイムの旧盤の演奏が好きですね。バレンボイムはこういう小品的な作品を弾くと絶品ですね。

2015-01-28

1/27 の音楽

昨日の続き。

昨日は「聴きたい!」と思った曲をかけました。今日は「最近、箭いてないな〜」という曲を手にとってみました。本日も 3 枚です。

ビクトリアのレクイエム by フィリップ・ケイブ

スペインはルネッサンス期の大作曲家トマス・ルイス・デ・ビクトリアの代表作「レクイエム」。ルネッサンス期というと、バッハ (バロック時代) よりも前です。フーガのような複雑な旋律の構築もまだなかった頃の作品です。スペインは熱情の国というイメージがありますが、ビクトリアのレクイエムはポリフォニー (多声音楽) による静謐な音楽です。

音楽を聴いて、久しぶりのポリフォニーの美しさに酔いました。合唱のピッチが揃っていないと、この美しさは出せません。その点、ケイヴ指揮 Magnificat の合唱は見事です。

録音を担当している Linn レコードは、オーディオの老舗ですが、録音にも力を入れていてとても質の高いレコーディングをしていることで有名です。静かさが似合うビクトリアの曲を、良録音で聴くと心が洗れます。

ウォーターマーク by エンヤ

エンヤ。CD 5 枚目にしてようやくクラシック音楽から離れました。

「オリノコ・フロウ」のメロディーは覚えてい1るのですが、他の曲はどんなだっけ? 考えてみたら、長い間、この CD を聴いていません。エンヤ・サウンドを聴きたくてかけてみました。

お昼に聴いたはずなのに、今、思い返してみるとやっぱりオリノコ・フロウのメロディーしか覚えていないです。聴いてた時は、ステキなメロディーと思っていたはずなんですが...

ドヴォルザークの新世界より by フリッチャイ

バッハ、テン・ホルト、ビクトリア、エンヤ。比較的おだやかな CD ばかり選んでいました。次は何を聴こうかと、CD ラックの上で指をすべらせていて止まったのがドヴォルザーク。「新世界より」とかいいかもね。ケルテスは聴きほれて仕事にならなくなるし、シルヴェストリは激しいし、ライナーはこの前聴いたばかりだし、クリヴィヌ、ワルター、う〜ん... と悩んでいてフリッチャイ。

フリッチャイってどんな演奏だったっけ? 記憶からサッパリ抜け落ちています。で、かけてみました。

正統派ですね!

それも味のある正統波です。ベルリン・フィルも良い音を出しています。ケルテスほどにひきこまれないんですが、ライナーのようにキリッとしているわけでもない。ほど良い距離感というのでしょうか。躍動感あり、思い入れを入れ過ぎず、かといって無味乾燥としない。意外や意外。フリッチャイの「新世界より」がこんなに良いとは思いませんでした。後で、またゆっくり聴き直したい演奏です。

2015-01-27

1/26 の音楽

ウィルス性胃腸炎にかかってしまいました。会社内に感染者を増やさないために、今日から 7 日間、在宅勤務です。会社の皆と会えないのは寂しいですが、自宅で音楽を聴きながらプログラミングできる機会がはからずも転がり込んできました。続くかどうか分かりませんが、その日に聴いた音楽を紹介してみます。

本日は 3 アルバム。

バッハのパルティータ by ギーゼキング

私が持っているのはドイツ・グラモフォン盤なのですが廃盤のようなので代替アルバムを掲載します。

ギーゼキングの弾くバッハ。彼のバッハは速い。初めて聴いた人は面喰らうことでしょう。受け付けない人もいるでしょう。

ギーゼキングの演奏を私はこう解釈しています。それはチェンバロという「音を伸ばせない」時代に作られた曲を、その歴史的背景を踏まえてピアノで最大限の良さを出すよう演奏している。だから、音は伸ばさない。グールドのように音を切ったりもしない (グールドはグールドで異端にして天才だと思います)。それでいてリヒテルよりもロマン的。

一度、この快速なピアノ演奏に秘められたロマンシズムに触れると、折りを見て何度も聴き返したくなります。ギーゼキングの弾く小型スタンウェイの響きにはそんな魔力があります。

バッハのヴァイオリン協奏曲集 by メニューイン他

「Masters of the Strings」 という 10 枚組ボックス (1,683 円!)。収録曲は J. S. バッハ作曲の次の 4 つ。

  • バッハ: ヴァイオリン協奏曲 BWV.1041  メニューイン(vn)、エネスコ(指揮)パリ交響楽団  1936年録音
  • バッハ: ヴァイオリン協奏曲 BWV.1042  フーベルマン(vn)、ドブロヴェン(指揮)ウィーン・フィル  1934年録音
  • バッハ: 2台のヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1043  フーベルマン(vn)、エネスコ(vn)、モントゥー(指揮)パリ交響楽団  1932年録音
  • バッハ: ヴァイオリン協奏曲 BWV.1052  シゲティ(vn)、シュティードリー(指揮)新楽友協会管弦楽団  1940年録音

お目当てはメニューインの弾くヴァイオリン協奏曲 BWV.1041。これが渋い演奏なんです。1936 年の古い録音なんですが、実に音楽の富かなこと! BWV.1041 と言えば悲哀系のメロディーで有名ですが、メニューインは感情に溺れすぎず、それでいて胸に訴えかけてくる演奏をします。ヴァイオリニストが本業のはずのエネスコの指揮も息がバッチリ。

BWV.1041 を落ちついて聴きたい時、私はこの一枚をいつも取り出しています。

テン・ホルトのカント・オスティナート by Jeroen van Veen 他

シメオン・テン・ホルト (1923-2012)。最近のクラシック音楽作曲家の代表作「カント・オスティナート」です。いわゆる現代音楽という分野に入るんでしょうか。オリジナルの楽譜があって、繰り返し回数、演奏者の数まで自由に決めて良いとされています。

カント・オスティナートはミニマル音楽というジャンルの一曲。小さなフレーズを何度も何度も繰り返し、繰り返しの中で少しずつ変化を加えて「音楽」を形成します。実家でこの曲を流すと、面白くない、とバッサリ切られて肩身の狭い思いをしています。

個人的には 4 人編成の 2 時間くらいの演奏が好きなのですが、今回は時間があったので「The Longest Version」と銘打たれているこの CD を聴きました。演奏者はピアニスト 4 人、オルガニスト 1 人の計 5 人。CD 枚数 4 枚。総演奏時間 250 分弱!! 2014 年 5 月の録音です。

バッハのフーガのような構成美を求めちゃあいけません。音楽がほんとうにゆっくりゆっくり変化してい様を天体観測するような趣で楽しむ。そんな作品です。

2015-01-26

Kindle の角川フェアで「魔女の宅急便」全 6 巻購入、1,200 円

1/31 まで Amazon が Kindle 60% オフ・セールを行なっています。

ネットを検索すると、この手のオ型フェアはちょくちょく行なわれているようです。今回を逃しても、また別の機会があるでしょう。

閑話休題

魔女の宅急便を購入

図書館で全巻読み終えたにもかかわらず、手元に置いておきたくなる本ってありますよね。かといって、スペースがないからダンボールの中に入って封印されるのが目に見えてるような本。そんな本が角川の本でありました。

角野栄子原作「魔女の宅急便」全 6 巻です。

この 6 冊の合本が 1,200 円。

ポチリと押してしまいました。手元にあるだけ。それだけ。いつ読み返すのか分からないけれど、キキの成長物語を読み直したいです。

私は、児童文学が好きなんですねぇ。

ちなみに、ジブリ版「魔女の宅急便」を見た方は原作を読むとびっくりしますよ。かなりストーリーが違いますから。