2011-04-05

シェルヘンのベートーヴェン交響曲全集 (旧盤) が安売り

Tahra レーベル

ヘルマン・シェルヘン (Hermann Scherchen, 1891-1966) がウェストミンスター・レーベルに録音したベートーヴェンの交響曲全集が、現在 HMV で安売り中です。Tahra レーベルより発売。1, 3, 6, 7, 9 番にウィーン国立歌劇場管弦楽団を、2, 4, 4, 8 番にロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を使っています。録音年は 1951 年〜 1954 年です。もちろんモノラル盤。

分売ですが、2 枚ものが 990 円、1 枚ものが 690 円となっております。合計 2,670 円ですね。元のお値段が、2 枚組 5,240 円・1 枚組 2,825 円ですから激安です。

さて、Tahra 盤の特長は純正ピッチに直されて発売されていることです。HMV には次の様に書かれています。

娘のミリアムは永年、「市場に出回っているウェストミンスターのベートーヴェンはピッチがおかしい!」と嘆いていたので、ここに純正ピッチ盤が登場したのは、まことに喜ばしいことです。

交響曲第9番『合唱』 シェルヘン&ウィーン国立歌劇場管弦楽団【CD】-ベートーヴェン|交響曲|クラシック|音楽|HMV ONLINE オンラインショッピング・情報サイト より引用

Andromeda 盤

同じウェストミンスターを原盤にしたものには、Andromeda 盤があります (私は Andromeda 盤を所有)。こちらは Tahra 盤 (2009 年発売) に遅れること 1 年経って (2010 年発売) 出たものです。値段は HMV のマルチバイ価格で 2,345 円。

Tahra 盤を揃えるより若干安いですが、ピッチが正しく修正されているかどうか私には分かりません。Andromeda 盤のピッチについてご存じの方があれば、どうぞコメント頂きたく存じます。

ルガーノ放送交響楽団盤

シェルヘンのベートーヴェン交響曲全集というと、ルガーノ放送交響楽団盤を振った録音が有名です。激しい怒声、アンサンブルが乱れるほどに過激な加速、(ベートーヴェンのメトロノーム指定通りの) 高速の交響曲第 8 番。このルガーノ放送交響楽団盤は、シェルヘン二度目のベートーヴェン交響曲全集 (ステレオ) です。

ウェストミンスター盤はシェルヘン一度目のベートーヴェン交響曲全集で、スタジオ録音です。二度目の録音に比べて、おとなしく丁寧な演奏ですが、それが悪いとは思いません。緻密で、よくコントロールされた演奏だと思います。

蛇足

HMV は明日 (4/6) まで「一万円買うと 15 倍ポイント」キャンペーンを実施中です。大物を買うにはちょうどよいタイミングではないでしょうか。

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