2015-07-28

カラオケ〜〜 2015/07

5 月、6 月 に続いて、先週の金曜日 (7/24) もカラオケに行ってきました。場所は東京・上野。

歌った曲

毎度のことながら、歌った曲を書いておきます。

  • L-O-V-E / ナット・キング・コール (1964)
  • 千の風になって / 秋川雅史 (2006)
  • Gone the Rainbow / ピーター・ポール & マリー (1963)
  • Castle on a Cloud / レ・ミゼラブル (1985)

L-O-V-E は、私がカラオケでいつも最初に歌う曲です。ナット・キング・コールのヒット曲の一つです。今回も歌いました。

千の風になって は、歌い始めてからメロディーを忘れていることにびっくり。伴奏に合わせて歌いましたが、後で YouTube を見てみたら、全然違っててボロボロです。

Gone the Rainbow は 60 年代のフォーク・グループ ピーター・ポール・アンド・マリーのスマッシュ・ヒット。オリジナルはアイルランド民謡 Siúil A Rúin です。私の好きな曲の一つです。

Castle on a Cloud はミュージカル「レ・ミゼラブル」の中の一曲。幼いコゼットが母ファンティーヌを想って歌う曲です。カラオケ版は映画化された「レ・ミゼラブル」を元にしているようで、本来の曲より短くなっていました。ミュージカル版より前奏が短かかったり、途中で歌詞が飛んだりと散々でした。

あとがき

今回はカラオケ前に会社の懇親会があり、にぎやかな会場で声を張り上げていたため、喉がボロボロ。いざ歌おうとしたら声の出ないこと出ないこと。そしてメロディーを忘れたり、曲が思ったより短かかったり。不完全燃焼です。

次回はリベンジしたいです。

2015-07-14

パッヘルベルのカノン

「初心者向けクラシック音楽」プレイリストの「パッヘルベルのカノン」の説明です。

作曲者と時代

作曲者ヨハン・パッヘルベルはドイツの作曲者です。1653 年生まれ、1706 生没。時代は「バロック時代」。バロック時代で有名な作曲家といえばバッハ。バッハは 1685 年生まれなので、パッヘルベルはバッハの一世代前の作曲家となります。

この時代のクラシック音楽は主に教会で演奏されるものが多かったようです。コンサート・ホール向けに作曲されたのではない、というのがポイントですね。また、クラシック音楽の代表とも言える「交響曲」というジャンルはまだ生まれていませんでした。ピアノもまだ発明されていなくて、鍵盤楽器と言えば教会に備えつけられたパイプ・オルガンか、小音量しか出ないチェンバロくらいしかありませんでした。ヴァイオリンも今と比べると小さな音しか出なかったと言います。

「パッヘルベルのカノン」は俗称です。正式には「3 つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」の第 1 曲目と呼ぶのが正しいです。

曲名を少し分解してみましょう。「3 つのヴァイオリンと通奏低音」は楽器の種類と数を表しています。ヴァイオリンが 3 丁と通奏低音が 1 つ。4 人で演奏できる曲、ということになります。

「通奏低音」というのはバロック時代特有の用語で、曲を「通」して伴「奏」される「低音」部を演奏する楽器を指します。具体的にはオルガンやチェンバロ、チェロ、コントラバスが「通奏低音」楽器として使われますが、どの楽器を使うかは演奏者に委ねられています。また、当時のお約束ごととして、通奏低音には楽譜に書かれた音符の他に、演奏者が適切な和音を付けて演奏することになっていました。楽器選択も演奏も気ままに選んでください。っておおらかなことを言っていたのがバロック時代です。

話を元に戻して、曲名の後半を見てみましょう。「カノンとジーグ」。カノンは大雑把に言えば輪唱です。一人目のメロディーを他の人が追いかけてゆきます。ここでは 3 丁のヴァイオリンが、同じメロディーを追いかけるように演奏してゆきます。

ジーグは舞曲の一つです。踊りを曲名とするのはワルツやポルカと同じですね。ジーグはアイルランドやイングランドの民俗的な踊りで、速いテンポで演奏されるのが特徴的です。

パッヘルベルのカノンの正式名称は「カノンとジーグ」の二部構成です。しかし、「ジーグ」は演奏されることが少なく、(二部構成の第 1 部に当たる) カノンだけが有名になりました。このカノンを特に「パッヘルベルのカノン」と呼んでいます。

演奏者と演奏

指揮者はサー・ネヴィル・マリナー (Sir Neville Marriner)。1924 年生まれのイギリスの指揮者です。

マリナーで有名なエピソードは二つあります。1 つは 1959 年にアカデミー室内管弦楽団 (Academy of St. Martin-in-the-Fields) というオーケストラを創設したことです。大編成なオーケストラ曲 (交響曲とか) ではなく、編成の小さな曲を演奏して有名になりました。もう 1 つは、モーツァルトの自伝映画「アマデウス」(1985 年度アカデミー賞 8 部門受賞) の音楽を担当したことです。マリナーのモーツァルト演奏に対する評価に高さが伺われますね。

マリナーの演奏するパッヘルベルのカノンについて見てみましょう。

パッヘルベルのカノンは本来 4 人 (もしくは通奏低音を複数の人が担当して 10 人以下) で演奏する曲です。しかし、今日では弦楽合奏用 (= オーケストラ向き) に編曲されたものがよく演奏されます。マリナーも弦楽合奏版を用いて演奏しています。通奏低音はオルガンが担当しています。このオルガンの音は低いので、雑踏の中では聞こえづらいかもしれません。静かな所で聴く機会があれば、オルガンの音が鳴っていないか気にかけてみてください。オーケストラの響きとオルガンの低音が絶妙なハーモニーになっているのに気づくと、曲が更に楽しくなるでしょう。

マリナーの演奏は過度な演出をさけたオーソドックスなもので、ゆっくり目の庫ちついたテンポが心地良いです。大編成オーケストラ・スタイルと (オリジナルの) 小編成スタイルの中間という意味でもバランスが良いと思います。

2015-07-10

「初心者向けクラシック音楽」プレイリストを Apple Music で作りました

先の記事にも書いた通り、「初心者向けクラシック音楽」講座みたいなのを始めました。

それで、まず、12 曲・約 40 分の「初心者向けクラシック音楽」プレイリストを Apple Music で作成しました。

耳なじみのある曲を選びました。一曲の長さは「3,4 分」を目指しましたが、一曲目の「パッヘルベルのカノン」が 5 分台だったので制限を緩めて「長くても 5 分台まで」としています。今回、プレイリストを作るに当たって心がけた他のルールは次の通りです:

  • 曲順は作曲家の生まれた順にする
  • 作曲家一人につき、一曲を選曲する
  • 自分が CD を持っているものの中から選ぶ

今、プレイリストに入っているのは 12 曲だけですが、これは後で増やそうと思っています。

ブログで一曲一曲にコメントを書いてゆくつもりですが、とりあえず今のプレイリストの中身を書いておきますね。

  1. パッヘルベル: カノン (ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団)
  2. ヴィヴァルディ: 四季より「春」の第1楽章 (フェリックス・アーヨ、イ・ムジチ合奏団)
  3. J. S. バッハ: 無伴奏チェロ組曲 第1番 第1曲 (ピエール・フルニエ)
  4. ボッケリーニ: メヌエット (Enrico Casazza、La Magnifica Comunita)
  5. モーツァルト: アイネ・クライネ・ナハトムジーク 第1楽章 (アカデミー室内管弦楽団)
  6. ベートーヴェン: エリーゼのために (ヴァレンティーナ・レシッツァ)
  7. シューベルト: 楽興の時 第3番 (ヴィルヘルム・ケンプ)
  8. メンデルスゾーン: 春の歌 (ダニエル・バレンボイム)
  9. ショパン: 小犬のワルツ (アブデル=ラーマン・エル=バシャ)
  10. シューマン: トロイメライ (マルタ・アルゲリッチ)
  11. ブラームス: ハンガリー舞曲 第5番 管弦楽版 (クラウディオ・アバド指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)
  12. ムソルグスキー: 組曲「展覧会の絵」 第1曲 ラヴェル管弦楽編曲版 (ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ交響楽団)

2015-07-09

「初心者向けクラシック音楽」講座を始めました

社内で「クラシック音楽に興味があるけど、知識がないので教えて欲しい」という要望が出て「初心者向けクラシック音楽」講座(?) を始めました。そういう私も、偏ったクラシックの知識しか持っていないし、コンサート会場に足を運ぶというより CD で聴く方がメインなので、人に教えるほど分かってる訳ではありません。半ば勉強を交えながらクラシック音楽を紹介していきたいという心意気です。

まずは「知識」を身に付けるより、「音楽」に触れる、という路線で進もうと思っています。ここで、一つリクエストがありました。

  • 3,4 分くらいで聞ける曲

なるほど。初めてクラシックに触れるのであれば、短めの曲の方が飽きなくて良さそうです。

問題はどうやって曲を紹介するか、ですが、最近 Apple Music がスタートしました。Apple Music にはプレイリストを共有する機能があるので、適当な曲を私が選び、簡単な説明 (CD に付いてるライナーノートみたいなの) をブログ記事で書いていこうと思っています。

興味のある方はどうぞお付き合い下さい。