2008-03-25

呪街 (惣本 蒼)

呪街」は、月刊アフタヌーンで隔月連載されているマンガです。私は、この作品をアフタヌーンの中で、「謎の彼女 X」(植芝理一) と同じくらい、楽しみにしています。先日、待望の 2 巻目が発売されたので、レビューしてみます。

超能力マンガ「呪街」

「呪街」のジャンルは、エスパー (超能力者) 系の SF マンガです。エスパーと言っても、テレキネシスやテレポートが出来るわけではありません。基本的には人を呪い殺す力です。なので、このマンガでは超能力が「呪い」として認識されています。作品のタイトルになっている「呪街」は、そんな能力者 (作中では呪力者) が集まる街です。

人を「呪い殺す」ということで、このマンガの超能力描写は一風変わっています。動きが小さいのです (話が進むにつれ動きが大きくなっていますが ^^;)。戦闘シーンは、一見何をしているのか分かりません。でも、何かしているのが分かる。戦っているのが分かる。例えるならば大友克洋の「童夢」のラスト・シーン。超能力の形そのものは見えないのですが、その余波や奇妙な動きで、力を読者に「見せる」。その見せ方にシビれるわけです。

二人の主人公

本作の主人公は二人の少女です。一人は「笠音」。呪街で四天王として君臨する少女。もう一人は「優愛菜」。「呪い」を発症したばかりの少女で、現在、呪街を目指して移動中。

物語は、笠音の視点で語られる「呪街」エピソードと、優愛菜の視点で語られる「呪姫」エピソードが交互に繰り返される形で成立しています。

この二人、夢の中でお互いを認識しているようです。出会うのが運命というように。

マンガの説明には「2 人の呪力使いの少女が出会うとき、何かが起こる!」とありますが、さて、どんな展開を用意しているのやら。楽しみな反面、怖くもあります。

隔月連載

悲しいかな、マンガ「呪街」は隔月連載です。そして「呪街」「呪姫」のエピソードは交代で連載されるので、次の話まで 4 か月も待たなくてはなりません! 最近、面白いと思うマンガは不定期な連載が多い気がします。

呪街 1 (1) (アフタヌーンKC) 呪街 2 (2) (アフタヌーンKC)

2008-03-12

コミック・エール 4 月号

最近のお気に入りマンガ「純真ミラクル 100 %」が載っているコミック・エール。先月号の紹介エントリー時点では、

次号の発売は、3/10。Amazon で予約しようか悩みどころです。

life@aka: 「純真ミラクル 100 %」(秋★枝) より引用

こんな感じで、悩んでいたわけです。

で、結局、続きが気になって、予約注文。。。今日、届きました。

これからは毎号買うことになりそうです。見事にハマった感じ。購入リスト入りですね ;)

コミック エール ! 2008年 04月号 [雑誌]
コミック エール ! 2008年 04月号 [雑誌]

ちなみに、「純真ミラクル 100 %」以外では、「溺れるようにできている」(シギサワカヤ)と御伽桜館 (天乃咲哉) の二連載が気になってます。機会があれば、life@aka で取り上げることもあるかもしれません。

2008-03-07

お見舞い

金曜日の夜。歯ブラシと歯磨き粉を買いにダイエーへ。ついでに夕食をダイエーの中のマックで済ませました。

それから、インフルエンザで倒れているという友人のために、お見舞い品を購入。重くなくて、食べ易いモノ。ということでプリンです。

彼を訪ねると、床からは起きれるようになったらしく、一安心。寝すぎてヒマと言うので、ゆっくり養生して下されと見舞いの品を渡しました。受け取った品を見て、彼は驚き顔。私も手持ちの袋の中身を見てびっくり。

私の手にはプリンが残ってます。ということは、手渡したのは「歯ブラシと歯磨き粉」?

そんなもの、見舞い品で渡されても困りますよね。意味不明だし。

私もせっかく買った「歯ブラシと歯磨き粉」がなくなると困ります。

「間違えた」と言って、お互いの袋を交換。中身がプリンと分かって、彼も納得したようでした。

2008-03-06

サン=サーンスの交響曲第三番「オルガン付」

お昼休みに、珍しくクラシック音楽が流れていました。好きな曲で、何度も繰り返し聴いたことのあるメロディー。なのに曲名が思い出せません。

そんなことって、よくありますよね。

管弦楽曲。つまり、編成はオーケストラ。おそらく交響曲なのは間違いなし。

メロディー・ラインからメンデルスゾーンっぽい。だけど、私の好きな「スコットランド」にも「イタリア」にも、こんなメロディーはありません。シューマンとは雰囲気が違うし、マーラーやブルックナーほど重くない。

そこで思いついたのが、シューベルトの交響曲第 4 番「悲劇的」。こんなメロディーじゃなかったかっけ?

マゴついてたら、友達が調べてくれました。

サン=サーンスの交響曲第三番「オルガン付」。

言われてみれば! 敗北感一杯。

サン=サーンス:交響曲全集

帰宅したら、すぐに CD を引っ張り出しました。う〜ん、いい曲ですね。特に第一楽章が好き。

ちなみにジャケットは、ぼくが持ってる CD と同じ録音のもの。ただし、収録曲がちと違います。

2008-03-04

DVD「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」を予約しました

ついに来ました。エヴァ新劇場版の DVD。ついに Amazon で予約開始です。発売されるのは、特装版と通常版の二種。左が特装版で、右が通常版です。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 特装版 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 通常版

発売日が異なっていて、特装版が 4/25 (5,985 円)、通常版が 5/21 (4,935 円)。特装版と通常版の違いも分からず、特装版の予約ボタンをクリックしてしまいました。通常版を買ったら、きっと後悔すると思ったからです。差額も千円しかないしね。

で、少し落ちついたので特装版と通常版の違いを調べてみました。

特装版は期間限定出荷となる。特典ディスクも同梱する2枚組で、特典ディスクには「Explanation of EVANGELION:1.01」と名付けられた、シーン解説テロップ入りの本編映像を収録。さらに、「Rebuild of EVANGELION:1.01」として、新劇場版の特徴でもあるCG映像の部分を、上映時に編集された部分を含む、カット全貌を収録。制作過程も紹介するという。なお、特典ディスクの音声は、DTS-ES 6.1chとドルビーデジタル2.0chの2種類で収録する。

さらに、鷺巣詩郎による「ヤシマ作戦」クライマックス楽曲と、ヱヴァ映像を合わせたプロモーションビデオや、テーマソングである宇多田ヒカルの「Beautiful World」とエヴァの映像を使ったビデオも納めている。ディスクは描き下ろしイラストを使った特殊BOXに収録。さらに、劇場上映に使われた生フィルムからコマを切り抜いたものも同梱する。

「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版:序」が4月からDVD化 より引用

ネットで検索すると、DVD 発売の情報は 1 月末には出ていたんですねぇ。気づかず、一か月も経ってたことにショックです。

ref

2008-03-03

「純真ミラクル 100 %」(秋★枝)

本屋の立ち読みで何が嬉しいって、新しい出会いがあることです。今日も、そんな素敵なマンガと出会いました。コミック・エールに連載されている「純真ミラクル 100 %」(秋★枝) です。

私が手に取ったのは、コミック・エールの 2 月号 (2008/1/10 日発売分)。「純真ミラクル 100 %」は第 4 話が掲載されていました。

コミック エール ! 2008年 02月号 [雑誌]

主人公はモクソンという芸名の女の子。つまり、売れ初めのアイドル。でも、どうやら芸能界よりも事務所の様子をメインに描いているようです。第 4 話は、主人公モクソンの人気に乗っかる (いわゆる) 偽モクソンことオクソンとの交流を描いたお話。楽屋でモクソンと出会ってしまったオクソンが、警戒心バリバリなところから次第にほだされていく。新鮮に感じたのが、お話が主人公視点だけでなく、オクソン視点が前面に出ていることろ。オクソンの警戒が解ける時、こちら (読者) の心も解けるよな気持ちになりました。

「純真ミラクル 100 %」は、芸能事務所という非日常の中で、どこにでも転がっていそうな日常を描いて、和やかな心にさせてくれる。そんな作品のように感じました。1 話〜 3 話を読んでいない自分が悔しい。これは、単行本を必ず買ってしまいそうです。

ref

コミック・エールについて

「純真ミラクル 100 %」が連載されているコミック・エールは、芳文社が出版している隔月発売のマンガ雑誌です。ウェブページはこちら。

「男の子のためのピュアでキュートな少女マンガ誌!!」という触れこみ。ただ、こんなアオリを先に読んでたら、「純真ミラクル 100 %」は読まなかったかもしれません。あまりにコッ恥ずかし過ぎます。

でも雑誌自体は、季刊が隔月に変更になったらしく、右肩上がりっぽいです。「純真ミラクル 100 %」以外の作品も、恋愛や冒険に片寄らず、読んでて疲れません。こんなマンガ雑誌もあっていいのかも。

次号の発売は、3/10。Amazon で予約しようか悩みどころです。

コミック エール ! 2008年 04月号 [雑誌]
コミック エール ! 2008年 04月号 [雑誌]

2008-03-02

映画「ライラの冒険 黄金の羅針盤」

昨日は映画の日。新宿は丸井デパートの最上階にある映画館「新宿バルト 9」で、映画「ライラの冒険 黄金の羅針盤」を観て来ました。

「ライラの冒険 黄金の羅針盤」の予告編を見たのは、2007 年の 7 月 15 日。当時の期待はひとしおで、こんなことを書いていました。

ああ、あのファンタジー。名前は何度か耳にしていて、未だ読んでいないあの本。そうか、こういった作品なのか。映画が公開される前に原作を読みたいぞ。俄然、「ライラの冒険」シリーズに興味がわいてきました。

life@aka: ライラの冒険 黄金の羅針盤 映画化 より引用

その後、原作全 6 巻を読破。しかし、今一つ作品に納得が出来ず、当ブログで取り上げることはしませんでした。

それでも第一部「黄金の羅針盤」は、公開を首を長くして待っていました。というのも、第一部が一番映画映えしそうな作品だからです。また、ライラ・シリーズの中で、一番楽しく読めたのが「黄金の羅針盤」だったためでもあります。

映画の出来は、半分裏切られて、半分期待通りでした。

期待外れなのは、前半から 2/3 にかけて。長いストーリーを押し込めるために、ダイジェスト版のようになっていました。これは、公開時間を見た時から危惧していたことでした。文庫本で 700 ページに及ぶ作品を、112 分で描こうと言うのですから。これは重要なエピソードが削られるか、テンポの早すぎる作品になるだろうなと思っていたのです。私は原作を読んでいるので、話を追い切れましたが、未読の方々はさぞストーリーを追うことに苦労なさったことでしょう。できることなら、ロード・オブ・ザ・リングのように 3 時間枠で映画化して欲しかったです。

良かったのは、後半のクライマックス。まあ、ぶっちゃけ戦闘シーンなわけですが、これがちゃんと描かれていました。大スクリーンで観る楽しさを、味わえました。

最後に、年寄りのキャスト陣について触れておきましょう。まずは、イオレク・バーニソン (熊さんね) に声を当てているイアン・マッケラン。1939 年生まれ。スタッフ・ロールで彼の名前を見て、出演に気付いた次第。歳を感じさせない声を当てていました。で、マッケランが最高齢かと思っていたら、教権の密使役のデレク・ジャコビが 1938 年生まれ。ファーダー・コーラム役のトム・コートネイが 1937 年生まれ。おじいちゃんキャストの充実ぶりが凄い。そして忘れてならないのがクリストファー・リー様。1922 年生まれ! 第一評議員役で一瞬だけの登場でしたが、彼の声は存在感があります。何でクリストファー・リーが「教権の密使」役でないんでしょ。もったいない。

黄金の羅針盤〈上〉ライラの冒険 黄金の羅針盤〈下〉ライラの冒険