後ればせながら映画「サマーウォーズ」にはまってます。昨日、友達と二回目を見に行ってしまったのは秘密です。「サマーウォーズ」を観に行きたい、と思ったのは監督・細井守氏の前作「時をかける少女」を面白いと感じたからです。
「時かけ (時をかける少女)」を DVD で見て、何故、映画館で見なかったのか後悔したものです。だから、細井氏の次回作が出たら映画館で見るぞ、と決めていました (体調を崩して、こんな時期に観る羽目になってしまいましたが)。
閑話休題
「時かけ」でかかる音楽の話です。映画を見た時、私はあれをポップな音楽だと思っていました。
添えられる音楽もポップな感じでグッド。ひたすら元気で前向きな主人公にマッチしています。
life@aka: 時をかける少女 より引用
ところがそうではなかったのですね。この曲はポップスどころか、クラシック音楽。それもバッハの作品でした。曲名をゴールドベルク変奏曲。バッハの作品の中でも有名曲の一つです。
気がついたのは友達のお陰でした。友達を部屋に呼んで、色々とクラシック音楽を聞いていたのです。その中でリクエストがあったのが、バッハのゴールドベルク変奏曲。
さて、何をかけようかな? 手元にあるゴールドベルクの CD はグールド、シフ、カニーノ、ヴァルヒャ、レオンハルト。チェンバロでいこうか、ピアノでいこうか? まあ、オーソドックスにピアノにしましょう。するとシフかグールドだよね。ここは定盤のグールドかな? モノラルとステレオ、どっちにしよう。音の新しいステレオ (1981 年盤) かな? そんなことを考えて、CD を選んだわけです。
聞いてみてびっくり。「時かけ」のあのメロディーじゃない!
言いわけしますが、ゴールドベルク変奏曲って演奏者が変わると、曲の感じがかなり変わるんです。同じグールドでも、モノラル盤とステレオ盤は大違い。私が一番聞いていたのはヴァルヒャの演奏で、これはチェンバロで弾かれているから全然雰囲気が違うんですね。
いや、まあ、ヴァルヒャの演奏を聞いて、あまりゴールドベルクって面白くないのね... と興味が薄かったという方が真相です。曲も全然覚えてなかったし。
で、グールドのゴールドベルクの演奏は、「時かけ」の印象そっくりだったのです。そして私は今まで興味を持っていなかったゴールドベルク変奏曲を好きになったのでした。
蛇足
ネットで調べてみたところ、映画の中でピアノを弾いていたのは美野春樹という方だそうです。
彼の全曲盤はなくて、サントラでしか演奏を聞けないみたいです。
時をかける少女 オリジナル・サウンドトラック
吉田潔
曲名リスト
1. 夏空~オープニングテーマ~
2. スケッチ
3. アリア(ゴールドベルグ変奏曲より)
4. からくり時計~タイムリープ
5. 少女の不安
6. スケッチ(ロング・バージョン)
7. Daylife
8. 第一変奏曲(ゴールドベルグ変奏曲より)
9. 未来の記憶
10. 静寂
11. 変わらないもの(ストリングス・バージョン)
12. 夏空~エンディング・テーマ~
13. タイムリープ(ロング・バーション)
14. 夏空(ロング・バージョン)
15. ガーネット(予告編ショート・バージョン)
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