2009-11-01

サマーウォーズ

細井守監督の新作映画「サマーウォーズ」を見て来ました。

細井守監督というと、前作の「時をかける少女」がぼくの中で大ヒット。

そんなわけで、本作への期待は「大」でした。観終わっての感想は、「期待以上」!

物語が Second Life のようなバーチャル空間をベースにしているので、SF 好きかそうでないかで好き嫌いの分かれるところかもしれません (そういえば、「時をかける少女」もタイム・トラベルを扱った SF ものでしたね)

このお話の面白いところは、「OZ (Second Life のようなバーチャル空間)」の末端の末端の末端をアルバイトで保守している少年とか、数学オリンピック日本代表にあと一歩でなり損ねたと自称する少年とか、登場人物のプロフィールが「No.1」でないところ。そんな数学の得意な主人公が向かうのは、90 歳の誕生日を家族総出で祝う、ちょっと古風な家。そこの娘さんに「彼氏」代理のバイトをお願いされるのですね。

この OZ というバーチャル空間と、田舎の人達とのギャップが何とも良い味を出しているんです。

物語が動き始めるのは、OZ のセキュリティーが崩されて社会に混乱が起きるあたりから。最初 (?) に奪われたのは、主人公のアカウント。何度も何度もくじけそうになって、周りの人の励ましにあって。世界的な危機にまで発展してしまったこの騒ぎを、家族全員の知恵と力で立ち向かう姿には、こちらの意気まで高くなってしまいます。

特に、家電屋さんのおじさんが大学か何かに納める巨大コンピューターを持って来たかと思えば、他のおじさんがいか釣り漁船を持って来てコンピューターの電力を補うあたり、やることハンパなくてコンピューター好きにはたまりませんでした。

スーパースターばかりが集まる映画が多くなってきましたが、田舎の家族が世界の危機に立ち向かう。こんな物語も良いですよ。というか、よくこんな脚本考えついたものです。脱帽!

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