2009-11-06

ナイーヴ 完全版 (二宮ひかる)

先日、うそつきパラドクス (きづきあきら + サトウナンキ) のエントリーを書いたわけですが、このレビューを書くにあたって一通り「うそつきパラドクス」をググっておりました。それで (ほとんど) トップに出てきたのが、フランさんのレビューでした。

レビューが上手いなぁ、と思ったのは内緒の話。問題はそのエントリーに投稿されたコメントです。

同じ方向性でアニマル連載なら、まずは完結している「ナイーヴ(二宮ひかる先生)」を読んでみて、心に痛みを感じない方ならお奨めできます。個人的感想では絶賛連載中だからかも知れませんが、「ナイーヴ」より更に心が痛みます。そして主人公に感情移入しすぎると、心が壊れます……。私は「ナイーヴ」ですら心が挫けたので、完成版が出てくれたときは買って改めて読んで、本気でほっとしましたよ(←余りに心が痛みすぎて途中で読み続けることを放棄したものの、二宮ひかる先生の作品は好きなものが多いので気になり続けて、結局は完成版として完結してから改めて買い直した人間です。「この地獄が一体、いつまで続くの?」と思ってしまう方には絶対にお奨めできません!)。

本気と嘘が紙一重の恋「うそつきパラドクス」1巻 | フラン☆Skin より引用

「ナイーヴ」! これもいいお話しでした。確か全巻買ったはず。このコメントを読んで読み直したくなりました。でも見つからない。

そういえば、引越の時にブックオフに売っちゃったかも。ああ、バカバカ。ぼくのバカ。そんなこんなでブックオフ巡りです。

でも待って下さい。上のコメント、「完全版」とか書いてませんか? あるんですか? 本当ですか? いつ出たんですか? 嘘でしょう?

Amazon で探しました。ありました。

ナイーヴ 1 完全版 (1) (ジェッツコミックス) ナイーヴ 2 完全版 (2) (ジェッツコミックス)

完全版なだけに特典ありました。

  • 一巻に「口にするのは」〜書きおろし
  • 二巻に「口には出せない」〜ヤングアニマル増刊嵐 (2001 年 vol.1)
  • 二巻に「and so on...」〜二宮ひかるオールコレクション「楽園」 (2002 年 5 月)

一巻の特典短編は、本編中の出来事。二巻の特典は本編終了後 (2 年後くらい?) を描いた短編です。

う〜ん。ナイーヴ・ファンは、この短編三つのためだけに完全版を買ってもいいかもしれませんね。

蛇足

「ナイーヴ」を初めて聞くという人に簡単な解説。

一言で言えば、社内恋愛もの。「色っぽいって言われるだろ」「変わった人ですね」「へェそう? 今まで誰にも誰われたことない!?」「あなたで たぶん 19 人目…」「もしかしてその 19 人全員はヤっちゃった?」(中略)「田崎さんってわるいひとなんですか?」「だったらかっこいいけど、藤沢さん 19 人全員と——って言っただろ? 19 人目ってオレじゃん」

こんなやり取りで始まった二人の付き合い。最初は二人とも、本気でなかったかもしれない。でも気が付けば、お互いが相手を求める存在になって、もう言葉にして「好き」と言うのが怖い関係になってしまった。そんなナイーヴな二人の話。でございます。

0 件のコメント:

コメントを投稿