ゆらむぼんさんの訃報を、yurikamome さんのブログで知りました。ゆらむぼんさんは、クラシック CD の紹介をなさっていた方です。本名、由良博英。
この曲を探していたら、ネットによるコミュニケーションの走りだったNifty-Serve時代、レコード会社から袖の下を渡された評論家ではない、普通の愛好家の普通の感性の歯に衣着せぬ論評がそれこそ”祭りだワッショイ”状態で盛り上がっていたFCLAで私には随分おなじみだったゆらむぼさんが一昨年に亡くなっていたことを知った。
私は、ゆらむぼんさんご自身とお会いしたことはありません。ゆらむぼんさんが活躍なさっていたという、Nifty-Serve 時代も知りません。インターネットの時代になって、ゆらむぼんさんがホームページを開設し、その中で CD 評を書いているのと時折読んで楽しんでいた者です。
ゆらむぼんさんのサイトで特に面白かったのが、指揮者の形態模写をやっているビデオでした。流す音楽はグリンカの「ルスランとリュドミラ」。これを回りの人のかけ声 (というか「指揮者」の指定) に合わせて、その指揮者そっくりに指揮をするのです。さんざ、大爆笑をしましたが、実演を見ることはもうないのだな... と淋しくなってしまいます。
ゆらこめ
そんなゆらむぼんさんの書き物を、お兄さんが Nifty-Serve 時代からホームページ時代、そして mixi 時代のものまで集めて、上下巻にまとめたのが「ゆらこめ」という本です。
ひさしぶりに、ゆらむぼんさんの CD 評を読んでみると、意外と軽く評を書かれているのだと驚きました。といっても、CD のポイントを掴んでいるから、評自体が短めになっているのですけど。でも、それ以外にも「『のだめ』に流れていたので、聴いている」(上巻・p.162)とか「ジャケットが粋」(下巻・p219) とか案外どうでもいいことも書いてあったりするんですね。肩の力を抜いた CD 評。私もこんな風に肩から力を抜けばいいのかな? そう思いながら残りを読む毎日です。
0 件のコメント:
コメントを投稿