2009-11-10

スター・トレックの DVD を見ました

2009 年、一番面白いと思った映画は「スター・トレック」でした。この映画が、日本で興業的に成功の部類に入っていないと聞いて、ショックです。

ブログには書いていませんが、三回も劇場で見てしまいました。

もちろん DVD は予約。11/6 には届いていましたが、土曜日は忙しくて見る時間が取れませんでした。日曜日にようやく時間を作って見ました。19 インチのディスプレーで PC から再生するスター・トレックは、映画館のスター・トレックより小さくて音響も迫力のないものでしたが、そこにはやはり「スター・トレック」がありました。

とても脚本が良く出来ていると思います。USSR エンタープライズの主要キャラクターが、新造鑑の主要ポストにつく流れが上手いです。特に上手いと思ったのが、敵のドリルを破壊するための人選が、白兵戦 (フェンシング) の出来るスールーと主人公カークである点。ここでキャプテン・パイクはスポックをキャプテン代理に、カークをサブリーダーに指命します。直後の展開で、スールーとカークは共闘して友情を深めますが、それはこの映画の一面でしかありません。映画後半、スポックがキャプテン代理を降ります。スポックはこの時点でブリッジを去っている上、カークがサブリーダーだと指命されたことを言える精神状態ではありません。ブリッジにはキャプテン不在、サブリーダー不在の状況が発生しました。この時、スールーが証言するんですね「カークがサブリーダーだ」と。これが、一般クルーなんかが言ったんでは証言性が薄いでしょう。しかし、スールーがキャプテン・パイクから聞いた言葉だと証言すると重みは違います。そして、カーク船長が誕生するわけです。

スタートレックは、このように、一つの側面を見せながらも後に繋がる、二重の含みを持たせたシーンが多い。それでいてテンポが早く、ストーリーが単純。とても楽しめる映画だと思うのですがねぇ。

スター・トレック スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD] スター・トレック スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]

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