2010-11-23 (火) 勤労感謝の日は、高校時代からの友人が結婚披露宴を開くということで、遠出をしてきました。
親族の結婚式には出たことがありましたが、友達の結婚披露宴は初めてです。4 時間という長丁場でしたが、スピーチに、食事に、キャンドル・ブローに、子供合唱団のお祝いの合唱 (ビデオ上映) に、お色直しにと、イベント盛り沢山でダレることのない結婚披露宴でした。自分がやる時、ここまで見事なものは出来ないだろうなぁ、とひたすら感心したものです。
お幸せな二人に幸多からんことを。
2010-11-23 (火) 勤労感謝の日は、高校時代からの友人が結婚披露宴を開くということで、遠出をしてきました。
親族の結婚式には出たことがありましたが、友達の結婚披露宴は初めてです。4 時間という長丁場でしたが、スピーチに、食事に、キャンドル・ブローに、子供合唱団のお祝いの合唱 (ビデオ上映) に、お色直しにと、イベント盛り沢山でダレることのない結婚披露宴でした。自分がやる時、ここまで見事なものは出来ないだろうなぁ、とひたすら感心したものです。
お幸せな二人に幸多からんことを。
週末は長野に行っていました。そこでランチに連れて行ってもらったのが、松本市にある「銀のフライパン」というフレンチ・レストランです。
ランチでも予約が必要なのかな? 当日予約でも OK のようです。ランチだとワン・コース 2,000 円。
まず、前菜。前菜はご主人が自分で採ってきたものを使っているそうです。葉がシャキシャキなのに柔らかかったです。
次にスープ。ごぼうのスープだったかしらん? コンソメ・ベースの口当たりの良いスープでした。写真を撮りませんでしたが、スープの前後にパンが出ました。おそらく自家製。バターを付けて美味しく頂きました。
三食目はメイン。お魚とお肉が選べます。私は魚料理をセレクト。とても綺麗なお皿に盛り付けられて、出てきました。
最後にデザート。抹茶のプリンと、柿、そして林檎のパイです。林檎のパイも自家製かな? 温かくてとても美味しかったです。何故か「魔女の宅急便」を思い出しました。キキが運んでいたのは、鰊と林檎のパイだったかしらん?
デザートにはコーヒーか紅茶が付いてきます。
最近は昼御飯が食べられない日が続いていたのですが、「銀のフライパン」では全てのお皿をペロリでした。
「銀のフライパン」は丘の上にあります。少し細い道を登らなければならないので、車は必須でしょう。駐車場は店前に 4〜5 台分。少し離れたところに第二駐車場があります。
窓側の席を取ると、市街を見下ろし、長野の山々を見ることが出来ます。窓は大きくなく、むしろ、洋館にある小さな窓の趣きです。食事と会話を楽しみ、合い間に外を覗くにはぴったりのサイズかもしれません。
機会があったら、また行ってみたいですね。
ブロードウェイで公演されているミュージカル「Wicked」のキャスト・レコーディング・アルバムが、アメリカでダブル・プラチナを達成したそうです。
アメリカでダブル・プラチナというと「200 万枚」の売り上げとなるそうです。ミュージカルのアルバムで 200 万枚というのは凄いですね。
Wicked
Stephen Schwartz
曲名リスト
1. No One Mourns the Wicked - Cristy Candler
2. Dear Old Shiz
3. The Wizard and I - Idina Menzel
4. What Is This Feeling? - Kristin Chenoweth
5. Something Bad - William Youmans
6. Dancing Through Life - Michelle Federer
7. Popular - Kristin Chenoweth
8. I'm Not That Girl - Idina Menzel
9. One Short Day - Kristin Chenoweth
10. A Sentimental Man - Joel Grey
11. Defying Gravity - Kristin Chenoweth
12. Thank Goodness - Kristin Chenoweth
13. Wonderful - Idina Menzel
14. I'm Not That Girl (Reprise) - Kristin Chenoweth
15. As Long as You're Mine - Norbert Leo Butz
16. No Good Deed - Idina Menzel
17. March of the Witch Hunters
18. For Good - Kristin Chenoweth
19. Finale - Kristin Chenoweth
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私は 7 曲目の「Popular」、11 曲目の「Defying Gravity」、17 曲目の「March of the Witch Hunters」が好きです。
この「Wicked」という作品は、「オズの魔法使い」と同じ世界を描いています。なんと「オズの魔法使い」でドロシーに敗れた西の「悪い魔女 (Wicked Witch)」エルファバが主人公なのです。エルファバと南の良い魔女グリンダが魔法学校時代の友達だったりとか、エルファバがどのようにして「悪い魔女」となったのか? という「オズの魔法使い」の前日譚的な物語です。
このミュージカルには原作本が存在します。邦題は「ウィキッド 誰も知らない、もう一つのオズの物語」。原作者はグレゴリー・マグワイヤ。上下巻で発売中です。
Amazon の書評を読むと、ミュージカルよりも登場人物の心情をより抉り出した原作のようです。言い換えれば、ミュージカル版は原作のドロドロした所を、上手くオブラートに包んでミュージカル化に成功したということなのでしょう。
私は是非この原作を読みたいと思っているのですが、残念ながら下敷きになっている「オズの魔法使い」のストーリーを忘れてしまっています。
幸いなことに、今週末 TOEIC を受験することになっているので、「オズの魔法使い」の原書に挑んでいます。ドロシーがいきなり東の悪い魔女を倒してしまうとか、ドロシーにはトトという名前の犬がいたとか、ブリキのきこりが元は人間だったとか、臆病なライオンは初登場時にトトを食べよう (?) としたとか。色々忘れていたことが沢山で驚いています。TOEIC 受験日までに読み切れるか分かりませんが、残りの部分もかなり楽しめそうです。
The Wonderful Wizard of Oz (Evergreen Classics)
L. Frank Baum
Dover Publications 1996-05-20
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iTunes Store で Beatles 楽曲の販売がスタートしました。ビートルズつながりということで、The Kings Singers のアルバム「The Beatles Connection」を聞いています。
キングス・シンガーズは、1968 年にケンブリッジ・キングス・カレッジで結成されたア・カペラ・グループ。ルネッサンスの作品からバロック音楽、ロマン派の合唱曲、イギリス民謡等をレパートリーにしている団体です。といってもクラシック音楽だけをレパートリーにしているわけではなく、ポップス曲をアレンジしてレパートリーに加えている、とても懐の深い団体です。
「The Beatles Connection」は、そんなキングス・シンガーズがビートルズの楽曲をア・カペラで歌ったカバー・アルバムです。全 19 曲 (曲目は下記参照)。その中でも白眉が「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」です。ボイス・パーカッションも上手いし、メンバーが交代で歌う切り替えも見事。コーラスの入り具合も絶妙。明るい楽曲に、明るいア・カペラがとてもお似合い。このアルバムの中でも、最高のア・カペラ・アレンジになっていると思います。なので、アルバムからこの曲だけ聞くこともしばしば。
ちなみにこのアルバム、単体で買うと 2,192 円します。ところが、このアルバムを含む 5 枚組ボックスが発売されていて、そちらは 3,192 円です。「King's Singers Collection」という名前のこのボックス、収録アルバムは次の通りです:
お買い得感満載。ビートルズ以外の曲にも興味を引かれるようなら、こちらのボックスがおススメです。
Beatles Connection
King's Singers
曲名リスト
1. Penny Lane
2. Mother Nature's Son
3. Ob-La-Di, Ob-La-Da
4. And I Love Her
5. Help!
6. Yesterday
7. A Hard Day's Night
8. Girl
9. Got To Get You Into My Life
10. Back In The U.S.S.R.
11. Eleanor Rigby
12. Blackbird
13. Lady Madonna
14. I'll Follow The Sun
15. Honey Pie
16. Can't Buy Me Love
17. Michelle
18. You've Got To Hide Your Love Away
19. I Want To Hold Your Hand
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灼眼のシャナ〈21〉 (電撃文庫)
高橋弥七郎 いとうのいぢ
アスキー・メディアワークス 2010-11-10
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ようやく読み終えることができました。実際に読むのにかかった時間は 1 日で済みましたが、読む時間を作ることができなくって、ウズウズな毎日でした。
本作は、中国での戦いが終わってからのお話。フレイムヘイズ兵団は全体の 8 割を失う大敗北。残る 2 割は、議論ばかり続けて、会議は踊る。少数、シャナたちのみがユウジ達に挑む、と。でも、大地の四神を加えて、シャナの馴染みの仲間。このメンバー編成って、少数精鋭と言っても、ほぼ最強メンバーですよねぇ。肝っ玉お母さんが抜けてるくらい。ぶっちゃけ、残り 2 割のフレイムヘイズ兵団。居ても居なくても戦況に大きく響かない... それを言ったらお終まいか。。。
ま、そんな事実上、少数にして最強編成のフレイムヘイズ達とユウジらとの戦いスタート。毎度熱いなぁ。物語の前半でフリアグネの都喰らいを伏線として回収しちゃう辺りも上手いなぁ。吉田一美嬢が泣かせるなぁ。
次作は、最終章の「後編」ということで、そろそろ大団円も近いのかしらん。楽しみ、楽しみ。
「ザ・ビートルズ・コンチェルト」。一体、何と不思議なアルバムか!?
二台のピアノによるピアノ協奏曲。構成は三楽章構成。演奏時間は 24 分。ピアノはピーター・ロスタルとポール・シェーファー。指揮はロン・グッドウィン。管弦楽団はロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団。録音は 1978 年にリヴァプール・フィルハーモニック・ホールで行なわれています。ここまで読むと、まっとうなピアノ協奏曲の録音のように思われます。
しかし、この曲の下じきになっているのは題名が示す通りビートルズの曲、全 9 曲:「She Loves You」「Eleanor Rigby」「Yesterday」「All My Loving」「Hey Jude」「Here, There And Everywhere」「Something」「Can't Buy Me Love」「The Long And Winding Road」。まあ、ここまでは許せます。むしろ、メドレー風な協奏曲なのだと理解できます。
ザ・ビートルズ・コンチェルトが常軌を免するのは、メドレーの曲間。チャイコフスキーとか、ラフマニノフとか、ラフマニノフとか、ラフマニノフとか、ショパンとか、グリーグとか、ガーシュインの協奏曲の旋律が入り込んで来るのです。何度聴き返しても、このブッ飛び具合にガツンとやられます。良い曲なのか悪い曲なのかも分からない。上下左右の方向感覚がなくなった様で、地に足が着かないのです。
この CD を買ったのは、編曲者がジョン・ラッターだったからです。クラシック音楽の世界でジョン・ラッターと言えば大重鎮です。20 世紀を代表する「ラッターのレクイエム」の作曲家。フォーレのレクイエムで 1893 年版 (いわゆるラッター版) を校訂した音楽研究家。ヘンデルのメサイアなどを指揮する指揮者。
そんな人が 1978 年にビートルズの曲をピアノ協奏曲に編曲していた?! それだけで、もう CD を買うのに理由は十分だったわけですが、中身を聞いてこんなにヘンテコ (失礼!) な曲だとは思いもよりませんでした。
ビートルズ・ファンは、この曲を聞いたら、きっと怒るんじゃないかなぁ。クラシック・ファンも、このポップスとクラシック曲の入れ替わりの早さに、ついて行けない気がします。いや、面白いんですけど、楽しいんですけど、本当に買っちゃっていいの? というか誰が買うの?
でも、Amazon では中古品で 9,799 円なんて高値がついているんですよね。びっくりです。
それでも聞いてみたいっ! って人は「クラシカル・ビートルズ—ゴールデン・スランバー」をどうぞ。この CD の中に、1978 年に録音されたグッドウィン指揮の「ザ・ビートルズ・コンチェルト」が全曲入っています。値段は 1,800 円。中古品の値段より常識的ですね。更に、最近始まったMP3 版ならアルバムで 1,200 円。この協奏曲だけ聞きたければ、150 円 x 3 楽章 = 450 円で聞けます。
クラシカル・ビートルズ-ゴールデン・スランバー
カペッラ・イストロポリターナ・ウィズ・ソリスツ・オヴ・ザ・バロック・チェンバー・オーケストラ オムニバス レスリー・ギャレット ウィーン少年合唱団 ザ・スウィングル・シンガーズ ロンドン・ヴォイセズ
曲名リスト
1. イエスタデイ
2. ペニー・レイン
3. オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ (愛こそはすべて)
4. ミッシェル
5. レディ・マドンナ
6. デイ・トリッパー
7. ティケット・トゥ・ライド (涙の乗車券)
8. フォー・ノー・ワン/ブラックバード
9. エイト・デイズ・ア・ウィーク
10. ペイパーバック・ライター
11. ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード
12. ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ
13. ヒア・ゼア・アンド・エヴリホエア
14. イエロー・サブマリン
15. レット・イット・ビー
16. ザ・ビートルズ・コンチェルト I.マエストーソーアレグロ・モデラート
17. ザ・ビートルズ・コンチェルト II.アンダンテ・エスプレッシーヴォ
18. ザ・ビートルズ・コンチェルト III.プレスト
19. ゴールデン・スランバー
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FAKiE は Keico (vocal) と Naoki (guiter) による二人組ユニットです。彼らは、たった一本のギターとボーカルだけで曲を作り上げます。Timeless はそんな FAKiE のセカンド・アルバムです。
FAKiE の魅力は、ナイロン弦のギター一本で音楽を支える Naoki の超絶テクニックと、そのギターと息を合わせて歌う Keiko の力強いヴォーカル、そして FAKiE 節とも云えるアレンジです。
もう一曲目から凄い。曲はガーシュウィンの名曲「サマータイム」。本来しっとり力強いはずの曲を、アップテンポにアレンジしちゃってます。途中にスキャットは入るし、ギターは弦を弾いてるだけじゃなくてボディーを太鼓みたいに叩いちゃってるし (Rodrigo Y Gabriela のギターが好きな人なら、きっとハマると思う)、原曲の趣きなんかどこ行く風です。でも、それが FAKiE なので。そしてそれが何とも心地良い。
心地良い理由を考えてみたのですが、「たった二人」というシンプルなユニット構成にあるのかな? と思います。これをオーケストラやバンドを後ろに組んじゃったら、全然楽しくない。世間に氾濫する J-Pops と同じになってしまうと思うんですね。でも、二人でやってるから、やれることが限られちゃう。限られた楽器の中で、どうアレンジしていくかを、二人が楽しんでいるように見える。その楽しさが伝わってくるから、FAKiE のアルバムは楽しいし心地良いんだと思います。
FAKiE の解説は、実質「サマータイム」の説明だけで全て語り尽くせてしまうのですが、あと 2 曲レビューします。
2 曲目に入っている「The Song Remains the Rockn' Roll」。これは Naoki のギター独奏曲。もちろん Kaoki 自身によるオリジナル曲です。クラシックのギター一本でもここまで出来ちゃうんだぞ、という挑戦的な曲です。ギター好きの人には是非聞いて欲しい一品。
もう一曲は 7 曲目に入っている「Fantasy (宇宙のファンタジー)」。アース・ウィンド & ファイヤーの名曲ですね。ご存じない方に簡単に説明すると、アース・ウィンド & ファイアーはツイン・ボーカルをメインに総勢 10 人程のバンドが音作りをするアメリカのファンクミュージック・バンドです。この大所帯のバンドの曲をギター一本・ボーカル一人の FAKiE がどう料理するのか。これがまた素晴らしいアレンジなんですね。余計な音を削ぎ落とし、主旋律を際だたせる一方で、オリジナルにないギターとボーカルの絡みが何とも楽しい。Timeless の中で一番好きな曲です。
Timeless を出している Daiz Records はインディーズですが、こんな素晴らしいアーティストがいることを知って欲しいと思いました。
Timeless
FAKiE
曲名リスト
1. Summer time
2. ソング・リメインズ・ザ・ロックンロール
3. Ribobon in the sky
4. Spain
5. What You Won’t Do for Love
6. 月光
7. Fantasy
8. 歓送の歌
9. ザ・ワールド・スピンズ・アラウンド
10. 地の塩
11. イントゥー・ザ・ライト
12. こころよせて
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All 'N All
Earth Wind & Fire
曲名リスト
1. Serpentine Fire
2. Fantasy
3. In The Marketplace (Interlude)
4. Jupiter
5. Love's Holiday
6. Brazilian Rhyme (Interlude)
7. I'll Write A Song For You
8. Magic Mind
9. Runnin'
10. Brazilian Rhyme (Interlude)
11. Be Ever Wonderful
12. Would You Mind (Demo Version Of Love's Holiday)
13. Runnin' (Original Hollywood Mix)
14. Brazilian Rhyme (Live)
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一昨日 (2010-11-12)、「レ・ミゼラブル」の 25 周年記念コンサート (シアター上映) を観に映画館へ行ってきました。が、ほとんど楽しむことができませんでした。
1 か月ほど前から、私は休職しています。ストレスと過労が原因です。10 月末に給与明細が送られてきました。そこには休職中に提出する書類への言及もありました。私は休職前にその書類の説明を受けていませんでしたし、本来給与明細と一緒に送られているはずの書類は同封されていませんでした。その質問を会社側にしたら、書類は送ってくれるとのことでした。
しかし、書類は一向に送られてきません。それで再度電話をしたのが 11/10 です。書類の提出が遅れれば、お金が入らないわけですから困りものです。結局、3 週間後に行くはずだった病院に、一週間後書類をもらうためだけに行かなくてはならなくなりました。そのため 23 日の飛び石連休に合わせて帰省する予定もキャンセルにしました。
私は疲れ切りました。生活パターンも崩れました。強くストレスを感じました。
そんな中 25 周年記念コンサートを観に行ったわけです。テレビで 10 周年記念コンサートを観てから、15 年待っていた待望のコンサートといえるものです。しかし、3 曲目の「At the End of the Day (一日の終わり)」を聞いたところで私の体力は尽きました。途中、ところどころ目を覚ましましたが、気がつけば最後の曲を歌っていました。あとはアンコールを聞いただけです。
休職までしているというのに、変なストレスを加えられて、楽しみにしていたコンサートをほとんど楽しめませんでした。とても悔しいです。自分が許せません。
一年弱遅れてしまいましたが、秋★枝さんの短編集「伊藤さん」のレビューを書きます。
秋★枝さんは、「純真ミラクル 100%」や「煩悩寺」を連載していらっしゃるマンガ家さん。特に恋愛系でホノボノな作品を描かせるとピカ一な作家さんです。もう読んでてニヤニヤが止まらない!
表題になっている「伊藤さん」は作者がウェブ上で公開していたものを短編集化にあたって描き直したものです。これは 1 ページから数ページ程度の小エピソードの連作マンガでして、ウェブでは不定期に公開されていました。主人公は伊藤さん。女性。28 歳。OL。ヘビー・スモーカー。彼氏にクリスマスに振られてから、一年前何もなかった彼女に歳下の彼氏さんが出来てイチャイチャするお話です。風邪ひいた伊藤さんが彼氏さんに甘えるエピソードが好き。弱り目の女性を助けるのは男として当然ですけどね。それで「こんなに幸せでいいんだろうか?」と彼女が思ってくれるなら... まあニヤニヤしてしまうわけです。
表題の「伊藤さん」は 59 ページまで。他はいろんな所で発表した短編を集めています。作品名と出典を書いておきます。
どれも良いんですが、一押しは「ふたりの出会いのお話」です。秋★枝さんのネトゲ仲間が結婚するというので、その馴れ初めをマンガにして結婚式パンフレットに掲載したというもの。こんなの本当に短編集に掲載しちゃっていいの? と思うくらいニヤニヤしてしまいます。旦那さんのドキドキもよく伝わってきますし、奥さんの「一つ歳上なのに」可愛いいところがたまりません。実話ですから、ドタバタやアクションや特別なエピソードがあるわけではないですが、日常の中で二人の距離が近づいていくのを描くのが秋★枝さんは上手いんですよねぇ。
そういう系統でいうと「はじまり」と「Chocolate Cake」が日常を切り取ったような物語。他の作家さんには描けないんですよ。こういうほのぼの日常でニヤニヤさせる作品は。
そんなわけで、おススメです。
伊藤さん―秋★枝短編集 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
秋★枝
メディアファクトリー 2009-12-22
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今日、Les Misérables の 25 周年記念コンサートのライヴ映画を観に行きます。
昨夜はオリジナル・ロンドン・キャスト盤を聞きました。今、「The Complete Symphonic Recordings」(以下、コンプリート盤と略) を聞いています。
コンプリート盤はロンドン・キャスト盤、ブロードウェイ・キャスト盤に比べて聞く機会が少ないです。別にコンプリート盤の質が悪いというわけではありません。コンプリート盤は CD 3 枚。舞台でかかる曲を全て収録しているため、とても長いのです。聞き通すのが大変なのです。そういうわけで、つい 2 枚組のロンドン・キャスト盤やブロードウェイ・キャスト盤に手が伸びてしまいます。
コンプリート盤の良い所は、まず先程書いた通り「舞台でかかる曲を全て収録」している所ですね。三時間に及ぶ舞台の曲を全部聞くことができます。キャストは世界中は、これはと集められた人々で構成されています。なので皆さん歌が上手いですね。コーラスもとても良く揃っているし、オーケストラも非常に綺麗です。時間さえ許せば、一番安心して聞ける盤かもしれません。
ちなみに日本からはエポニーヌ役で島田歌穂が参加しています。英語歌をとても上手に歌い上げています。古今のエポニーヌ役の中で一番歌が上手いじゃないでしょうかね? プリュメ街の悲鳴だけはいただけませんが (もっと悲鳴になって欲しい)。まあ、彼女の歌は鳥肌ものなので構いませんけどね!!
Les Miserables The Symphonic Complete Recordings
Les Miserables
First Night 2008-07-01
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明日、Les Misérables の 25 周年記念コンサートのライヴ映画を観に行きます。
そのため、現在復習中です。CD 棚からレ・ミゼラブルのオリジナル・ロンドン・キャスト盤を取り出して聞いています。この盤は私にとって原点のような CD です。買ったのは 10 年以上も前になるでしょうか? 帯を見ると「新星堂」の「Import Disc」のマークが入っています。当時は 3,835 円もしました。今では 2,347 円で買える上に、1998 年にリマスタリングされて音が良くなっているというのですから、少し嫉妬してしまいます。
英語版としては「ロンドン・キャスト盤」と「ブロードウェイ・キャスト盤」のどちらが良いかと悩みます。個性の強さではロンドン・キャスト盤に、コーラスが纏まっている点ではブロードウェイ・キャスト盤に軍配が上がるかな? なんて考えています。
ロンドン・キャスト盤を好んで聞くのは、初めて買った「レ・ミゼラブル」だから。あと、「At the End of the Day」でソプラノのコーラスが一つ高い音程で歌うから。あのソプラノ・パートが好きなのです。あとブロードウェイ・キャスト盤からは省かれた「Little People」が聞けるのも良いですね。
Les Miserables Original London Cast / O.L.C.
Basil Poledouris
First Night (Red) 2004-06-01
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Music From The Films Of Audrey Hepburn
映画「ティファニーで朝食を」でかかった名曲「ムーン・リバー (Moon River)」。映画の中でオードリー・ヘップバーンが吹き替えなしで歌っているのですが、その事実を知っている人は意外に少ないようです。おそらく、「ティファニーで朝食を」のサウンド・トラック盤にヘップバーンが歌ったバージョンが収録されなかったためでしょう。そのため、ムーン・リバーといえばアンディ・ウィリアムスというイメージが強くなってしまいました。
結局、ヘップバーン自身の歌声を CD で聞くには 1993 年の「Misic From The Films Of Audrey Hepburn」が発売されるまで待たなくてはなりませんでした。この CD は 2004 年に再販されていますが、Amazon の在庫は既になく、Amazon のマーケット・プレイスを通じて海外から輸入するしか入手する方法がありません。
このアルバムは、ヘップバーンが出演した映画のサントラを集めたものです。そして最後に一曲。「ティファニーで朝食を」からヘップバーン自身が歌った「ムーン・リバー」が収録されています。正直、このアルバムは「ムーン・リバー」を聴くために買って良いと思っています。他の曲は (当然名曲揃いですが) 普通のサントラで聞くことができますからね。しかし、「ムーン・リバー」は別です。この CD でしか聞けないのです。そしてこれがまた良いのです。
映画を見直して頂ければ分かると思いますが、ヘップバーンの歌う「ムーン・リバー」は素気なく、声も美声というわけではありません。しかし、その朴訥とした歌い方が何とも悲しみを誘います。上手に綺麗に歌いあげた「ムーン・リバー」よりも心に沁みるのです。「ムーン・リバー」という曲の良さを引き出して、歌手としての「味付け」をしていないのが良いのではないかと思います。
知人にヘップバーンの「ムーン・リバー」を聞かせたところ、歌が下手だというリアクションを返されました。確かにヘップバーンの歌い方は、アンディ・ウィリアムスやビリー・ホリデイほどに上手くはないでしょう。でも、この曲にそんな上手さが必要でしょうか? ギター一本で弾き語るように歌うヘップバーンは、「ムーン・リバー」の本当に美味しい所を引き出しているように思います。
海外からこの CD を輸入して周りに自慢しようとしたのですが、ひょこっと入った中古 CD 屋で 2 枚も置いてあるのを見つけました。他の中古 CD 屋でも 1 枚見かけました。案外、中古盤で買えてしまうのかもしれません。もったいないことをすると思うと同時に、これでは自慢できないなぁと落ちこんでます。もしヘップバーンの「ムーン・リバー」に興味が湧きましたら、Amazon のマーケット・プレイスで買い物する前に、近所の中古 CD 屋さんを巡ってみると見つけることができるかもしれません。
先日、バッハのパルティータ第一番 BWV.825 で「祈り」が聞こえるようだと激褒めしたミヒャエル・シュトゥーダー (Michael Studer)。私にとって謎のピアニストだったので、少し調べてみました。略歴程度ですが、参考になれば幸いです。
ミヒャエル・シュトゥーダーはスイスのピアニスト。ドイツ語圏のオーバーティスバッハ (Oberdiessbach) で 1940 年に生まれる。
シュトゥーダーはパリやウィーンでピアノを学んだ。ゲザ・アンダに教わったこともあるという。スイスを代表するピアニストで、モーツァルトやハイドンの権威として知られる。しかし、スイスの外ではあまり名前が知られることはなかった。2000 年から耳の病気を患い、ピアニストを引退した。60 歳。リタイアするには、まだ早すぎる歳だった。
シュトゥーダーの録音は、スイスのレーベル「Claves」に残されている。2007 年、Claves レーベルはシュトゥーダーの録音からベスト盤を編纂した。それは 1971 年から 1999 年までの録音で構成され、6 枚組のボックスとして販売された。「Michael Studer - The Legacy」である。
こじゃれたお店でランチを食べてた時にかかってきたメロディー。ひきつけられる、というか吸い寄せられるような面白い曲でした。とりあえず、その場では SoundHound で曲名を検索。Dschinghis Khan の Moskau という曲だということだけ調べました。
普段なら、よほどのことがない限りそのまま曲を忘れてしまうものなのですが、今回は例外。というのも、昨日、Amazon.co.jp が MP3 のダウンロード販売を開始したのです。
それで、試しにアルバムを一つ買ってみることにしました。うちのオーディオだと MP3 より CD で聞く方が音が良いので、本気なアルバムじゃなくって、ちょこっと気になってる曲を... そうだ「Moskau」にしよう。という流れです。
ドイツ語で歌われるダンシング (?) メロディー。聞くと頭の中で曲がリフレインし始める中毒性のある曲。それが Moskau。
歌っているのはジンギスカン (Dschinghis Khan) という西ドイツのグループです。Wikipedia を見て知ったのですが、1980 年代前半に活躍したグループなのですね (1979 年結成--1985 年解散)。私はそのころ、きっと小学校にも行っていなかったんじゃないかしらん。
ジンギスカンの代表曲は「ジンギスカン」と「めざせモスクワ (Moskau)」だそうで... 図らずも、私はジンギスカンの代表曲にハマってしまったようです。Wikipedia によると 千葉ロッテマリーンズの西武ドーム限定の応援歌「西武には負けられない」の原曲
なんだそうですが、西武ドームに行ったことがないので聞いたことありませんでした。それなりに有名な曲 (?) なのかしらん。
とにかく。普通のポップスとは違う舞曲的なメロディーは「面白い」という表現が一番合うでしょう。グループの歌唱力が高いとか、ハーモニーが綺麗とか、メロディーが良いというより、面白いの一言につきるかと。
CD で買う場合は、「Star Collection」というアルバムが 2 枚組 30 曲入りで 1,031 円とお買い得のようです。一番メジャーな「チンギスカン」という曲が収録されていないようですが、それこそ MP3 で一曲買いすれば良いですよね。MP3 1 曲なら 100 円です。
Star Collection
Dschinghis Khan
曲名リスト
1. Story of Dschinghis Khan, Pt. 1 : Moskau Intro Instr. [Extended Version
2. Moskau
3. Hadschi Halef Omar
4. Klabautermann
5. Tut Ench Amun
6. Madagaskar
7. Rom
8. Pistolero
9. Samurai
10. Dudelmoser
11. Rocky Marciano
12. Corrida
13. Komm Doch Heim
14. Aladin
15. Der Verräter
1. The Story of Dschinghis Khan part 2(extended version)
2. Mexico
3. Wir Sitzen Alle im Selben Boot
4. Loreley
5. Sahara
6. Himalaya
7. Robinson
8. Puszta
9. Olé Olé
10. Mata Hari
11. Ivanhoe
12. Die Fremden
13. Gitanos
14. Goodbye Hawaii
15. Life Is Good - Life Is Scheen
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レナード・バーンスタイン (Leonard Bernstein) の「The Symphony Edition」が届きました。
Bernstein Symphony Edition
Leonard Bernstein
Sony Classics 2010-10-19
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バーンスタインは、キャリアの初期には Sony へ、後期にはドイツ・グラモフォンへ録音をしていました。今回の「The Symphony Edition」は Sony 音源から交響曲を演奏したものを収録しています。その数 CD にして 60 枚。Symphony Edition なので、普通の管弦楽曲や協奏曲は含みません。また、Sony 時代に 2 回以上録音した曲については、良いと思われるものを一つセレクトして収録しています。
このボックス・セットは「LP サイズのボックス」に入っています。この LP サイズというのが大きくて困りました。
もちろん「LP サイズ」ということは事前に分かっていました。でも、説明を読んでもイメージが湧かないですよね? 私もちゃんと想像できてませんでした。実際、目の前にしてその大きさに驚きました。
写真を撮ってみたので、見てみて下さい。
まずは普通の CD との比較。
片手じゃ持てませんね。厚みがある点も注意です。
次に、先日紹介した Hänssler のバッハ大全集ボックス (CD 172 枚組) との比較です。
バッハ・ボックスの方が小さく感じませんか? これでバーンスタインのボックスと比べて 3 倍の CD が入っています。ちょっとした棚に突っ込んでおける「形」です。
ちなみにバーンスタインの Symphony Edition の中身はこんな風になっています。
大きなブックレットと、お菓子箱のように 4 つのセクションに分かれて、紙ジャケットに入った CD が収められています。CD を取り出すのは楽そうです。
とにかく。サイズが微妙で収納スペースに困っています。LP 世代の人には嬉しいのかもしれませんが、CD 世代にはサイズ大きすぎです。誰でしょ? こんな企画考えたの?
The Legacy
Michael Studer
Claves
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「Michael Studer - The Legacy」というボックスを買いました。スイスのピアニスト、ミヒャエル・シュトゥーダーの CD ボックス (6 枚組) です。
最初の一枚目の一曲目。バッハのパルティータ第 1 番を聞きました。その演奏は、まるで「祈り」。
正直、バッハのパルティータ第 1 番で「祈り」を感じる演奏が出来るなんて想像していませんでした。
シュトゥーダーの演奏は端正で、特に奇を衒っているわけでもないのに (ん? だからこそかしらん?) 心に響きます。バッハの時代にピアノはなかったんだから... なんて関係ない。この演奏を聞いたら、もうピアノのために書いたんじゃないかと思わずにはいられない。それほどに自然で、美しくて、響きが天空に吸い込まれてゆくよう。
他の曲も聞いていますが、推して知るべし。ミヒャエル・シュトゥーダー。これほどのピアニストを全く知らなかったなんて、自分が恥ずかしいくらいです。
Amazon には収録曲の解説がなかったので、自分用のメモをくっつけておきます。
ピアノは全てミヒャエル・シュトゥーダー。CD1 ・バッハ: パルティータ 第1番 変ロ長調 BWV.825 ・バッハ: イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV.971 ・バッハ: イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV.807 ・バッハ: フランス組曲 第6番 ホ長調 BWV.817 録音: 1987年スイス、ベルン音楽院 CD2 ・モーツァルト: ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 KV.271『ジュノーム』 ティボル・ヴァルガ (指) ティボル・ヴァルガ室内管弦楽団 録音: 1972年スイス、バーゼル、マルティン教会 ・モーツァルト: ピアノ協奏曲 第11番 ヘ長調 KV.413 ・モーツァルト: ピアノ協奏曲 第12番 ト長調 KV.414 ヘルムート・ミュラー=ブリュール (指) ケルン室内管弦楽団 録音: 1977年スイス、トゥン市教会 CD3 ・ハイドン: ピアノ・ソナタ 変ホ長調 Hob.XVI:52 録音: 1995年 ・シューマン: 幻想曲 ハ長調 Op.17 ・シューマン: アベッグ変奏曲 Op.1 ・シューマン: 蝶々 Op.2 録音: 1990年6月スイス、ベルン音楽院 CD4 ・ショパン: 幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66 ・ショパン: スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 Op.39 ・ショパン: バラード 第1番ト短調 Op.23 ・ショパン: バラード 第4番ヘ短調 Op.52 ・ショパン: 練習曲 変イ長調 Op.25-1 ・ショパン: 練習曲 ヘ短調 Op.25-2 ・ショパン: 練習曲 ヘ長調 Op.10-8 ・ショパン: ワルツ イ短調 Op.34-2 ・ショパン: ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2 ・ショパン: ワルツ 変ニ長調 Op.64-1『小犬のワルツ』 ・ショパン: 幻想曲 ヘ短調 Op.49 ・ショパン: 夜想曲 ロ長調 Op.62-1 ・ショパン: 夜想曲 嬰ヘ長調 録音: 1999年スイス、ベルン音楽院 ・ショパン: 子守歌 変ニ長調 Op.57 録音: 1995年 CD5 ・サン=サーンス: ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 Op.22 (初出) フリッツ・リーガー (指) ローザンヌ室内管弦楽団 録音: 1976年2月9日スイス、ローザンヌ、テアトル・ド・ボーリュー(ライヴ) ・リスト: スペイン狂詩曲 S.254 録音: 1974年バーゼル、マルティン教会 ・ブラームス: カプリチオ ニ短調 Op.116 ・ブラームス: 間奏曲 イ短調 Op.118 ・ブラームス: 間奏曲 イ長調 Op.118 ・ブラームス: カプリチオ ト短調 Op.116 ・ブラームス: 間奏曲 変ホ長調 Op.117 ・ブラームス: カプリチオ ニ短調 Op.116 ・ラフマニノフ: 前奏曲 変イ長調 Op.23-8 ・ラフマニノフ: 前奏曲 嬰ト短調 Op.32-12 ・ラフマニノフ: 音の絵 変ホ短調 Op.33-6 ・ラフマニノフ: 音の絵 嬰ヘ短調 Op.39-3 ・ラフマニノフ: 前奏曲 ニ長調 Op.23-4 ・ラフマニノフ: 音の絵 ハ長調 Op.33-2 ・ラフマニノフ: 音の絵 変ホ短調 Op.39-5 録音: 1995年ベルン音楽院、 スイス・ロマンド放送による収録 CD6 ・ラヴェル: ピアノ協奏曲 ト長調 (初出) ヴォルフガング・サヴァリッシュ (指)スイス・ロマンド室内管弦楽団 録音: 1979年9月5日スイス、ローザンヌ (ライヴ) ・ラヴェル: 夜のガスパール ・ドビュッシー: 映像 第1集 ・ドビュッシー: 喜びの島 録音: 1971年マルティン教会 スイス・ロマンド放送による収録
先日、町田市立中央図書館に行ってきました。閉館まで残っていたので、閉館の音楽を聞くことができました。なんと、バッハのゴールドベルク変奏曲でした。それも名演でした。一体、誰が弾いているのかと気になって、図書館員さんに尋ねたくらいです。
「グールドです」
よほど、色んな人に聞かれているのでしょうか? 一発で返答が来ました。
う〜ん、グールドですか。家で聞く感じとは、また趣きが違います。スピーカーの違いも大きいと思いますが、「図書館」というシチュエーションの違いも大きいように感じました。
グールドのゴールドベルクが頭に残ったので、昨夜は 81 年録音のゴールドベルクを CD でかけながら寝ました。聞きながら寝るつもりだったわけですが、思った以上に眠りへ引きこまれました。途中まではいい曲だと思い、もう少し聞いてから寝よう、とか思ってたんですけど、フォルテがガーンと鳴るとそのまんまクラッと寝てしまいそうになったり。。。何度か踏ん張りましたが、いつの間にか寝ていました。
良い曲。良い演奏だと再確認するとともに、昨夜のリベンジでこのエントリーは昨夜の CD をかけながら書いています。やっぱり良い演奏ですね〜。
バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年録音)
グールド(グレン)
SMJ(SME)(M) 2008-11-19
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ジャンパー [Blu-ray]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2008-07-23
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ウィッチマウンテン / 地図から消された山でサラ役を演じた女の子アンナソフィア・ロブ (AnnaSophia Robb) が美少女で演技が上手だったので、アンナソフィア・ロブ出演作品を借りています。本作「ジャンパー」もその一作です。ところが、アンナソフィア・ロブは主人公が少年時代に想いを寄せる少女として登場し、出場時間は 5 分もありませんでした。ガックシ。
ジャンパーは、テレポーテーションをする主人公の物語です。主人公デヴィッド役に、スター・ウォーズ エピソード 1〜3 でアナキン・スカイウォーカーを演じたヘイデン・クリステンセン。テレポーター抹殺機関「パラディン」のリーダー役にサミュエル・L・ジャクソン。
ジャンプを繰り返していたデヴィッドは、二十歳を迎えて昔想いを寄せていた少女と友好を深め始ます。そこにパラディンが忍び寄り、同じジャンパーのグリフィンの助けで危機を乗り越えます。しかし、彼女がパラディンに囚われたことで、デヴィッドはパラディンと全面対決します。おしまい。
能力に目覚める前半、遊びまくる中盤、アクション全開の後半、です。可も不可もないアクション SF 映画でした。
ジャンパーには原作があります。私は、こちらの原作を先に読んでいました。作者はスティーヴン・グールド。
原作との共通点は、主人公とヒロインの名前と、ジャンプ (テレポーテーション) だけです。後は、映画オリジナルの展開となっています。
原作はもっと主人公の心の動きを追うし、ロマンスも素敵だし、プロットも緻密です。都合よく「ジャンパー」を追う「パラディン」なんて敵も出てきませんし、グリフィンなんて協力者も現れませんしね。自分の能力を開発していく前半と、飛行機テロで大事な人を失いテロと戦う後半。話の繋がりも良く、読後感も爽やかな作品です。SF 好きでしたら、是非、映画ではなく本を読んで頂きたいものです。