clmemo@aka で紹介した Yahoo! 動画にて、「ゲド〜戦いの始まり〜」が配信されていたので、見てみました。
少し解説をしますと、この「ゲド〜戦いの始まり〜」は、アメリカの Sci-Fi チャンネルで放送された TV 映画です。原案となっているのは、ゲド戦記 (Earthsea Sequence) の第一部「影との戦い」と第二部「壊れた腕環」になります。ジブリ版のゲド戦記は、第三部「さいはての島へ」を原案にしていましたね。この作品も、ジブリ版のゲド戦記と同じく、原作者ル=グイン女史の怒りを買ったことで有名です (「ゲド〜戦いの始まり〜」の方が映画化はジブリ版より先です)。
ジブリ版を観て大いに失望してしまったので、それ以上ひどいのはないだろうと高を括っていたのですが、ちょっと世界観が違いすぎてやられました。
主人公が「ゲド」と呼ばれていたり、村を襲った軍隊が霧一つで全滅したり (軍隊弱すぎ!)。すみません。最初の 2 エピソードを観終えた所でギブアップです。こんなにひどいゲド戦記を、これ以上観たくありません。
少し頭を冷やして、再トライするつもりです。
こんばんは。
返信削除私にとってとても思い入れのある作品なので(第一巻は特に!)ジブリ版「ゲド戦記」は未だに手にとることが出来ません。
公開前から迷っていたんですが、公開以降の評判を聞いてしまったら余計に手が出せなくなってしまいました。
海外でもアニメ化されていたとは聞いていましたが、そちらもひどかったですか。
やはりアースシーの世界観を形あるものにするのは難しそうです。
わーい。そらさんも、ゲド戦記ファンだなんて嬉しいな。
返信削除第一巻は素晴らしいですよね! 特にラストの影との対決のシーン。感動します。あの良さを知っているので、映画の中でハイタカが「ゲド」と呼びかけられるごとに、ショックを受けてしまいます!
さて、ジブリ版のゲドはひどかったです。そして、本エントリーでレビューしたゲドも。アースシーは確かに一筋縄で行く世界観ではありませんが、それでも映画化できない程ではないと私は思っています。誰か、ちゃんとしたゲドの映画化をしてくれないものでしょうかね。指輪物語やナルニア国物語は原作に忠実に映画化されているのに、ゲドの映画化はあまりに惨めです (;_;)
PS.
海外のゲドはアニメではなく実写でした。
ファンですよー、わーい、わーい。私の中では、ファンタジー小説といえばゲド、というぐらいに。
返信削除影との対決は圧巻ですね。私、中盤のカラスノエンドウとのやりとりに心底まいってしまいました。
「おれの名はエスタリオルだ。」
「エスタリオル。おれはゲドだ。」
「カラスノエンドウは自分さえ信じられなくなっているゲドに、真の友人だけが与えうるゆるぎない信頼のしるしを贈り物として差し出してくれたのだ」
きゃー!(笑)これにも象徴されるように、真の名前がこの物語ではキーなのに、ばななのたたき売りのように連呼されたらどうしようもないですね。
指輪物語は小説を途中で断念してしまったのでまだ映画は見ていないのですが、ナルニア王国物語は原作とは少し雰囲気は違うものの映画には映画の良さがあって悪くなかったですね。うん。続編も見てみたいと思いましたし。
追伸
あ、実写でしたか。実写のゲドかぁ…。
私の中では、指輪・ナルニア・ゲドが三大ファンタジーです :)
返信削除> 私、中盤のカラスノエンドウとのやりとりに心底まいってしまいました...
おおっ。そらさんの手元には、「影との戦い」があるの? まさか暗記?
こういう風に読み聞かせられると、またゲドが読みたくなっちゃいます。手元には原書しかないんで、読むのがちょっと大変。図書館に行って、借りて読もうかしらん ;)
> ばななのたたき売り...
爆笑! ですです。もう、本当に監督はゲド戦記を読んだのか? と問いつめたくなってしまいますね!!
> 指輪物語は...
指輪物語もいいですよぉ。小説も映画も長いですけど、両方とも是非トライしてみて下さい。ナルニアも、上手に映画化されてたように思います。ベストとは言いませんが、悪くはないかな。カスピアン王子の角笛が楽しみです :)
なるほど。私の中では、ゲド戦記・十二国記が突出していて、あと一つ出てくればベスト3が並ぶんですけどね。
返信削除もちろん単行本がこの手の中にありますとも!「影との戦い」だけはどうしても手元に置いておきたくて。原書ですか!んー、それはそれでちょっと読んでみたいかもしれない。
でもあの監督はゲドの大ファンだと聞いてたんですがねぇ(笑)公式ブログも見てたんですが、制作過程を見る限りでは面白そうだったのに、ここまで酷評される映画って…。
指輪物語は、確か数巻は読んだんですけど、精霊の谷かどこかの長い長い詩の場面で挫折をしてしまった私。先に映画を観た方がいいかもしれませんね。ナルニアの続編は私も楽しみ。
十二国記かぁ。一巻だけ読みました。残りの巻も、機会があれば読んでみたいなぁ。
返信削除ゲドの原書は、手ごわいですよ。ハリー・ポッターの原書より、難しいです。日本では対象読者に「小学生」まで入ってるわけですけど (実際、私も小学生でゲドを読みましたが)、原書を読んで、これは大人のためのファンタジーだと思いました。機会があれば、是非トライを! (私は原書を持ってるだけで、拾い読みしかしれませんが ^^;)
私も、吾朗監督には期待していたんですけどねぇ。なかなかファンタスティックな出来上がりになっていましたよ。クライマックは、涙なしには見られません (悪い意味で!)。しかし、酷評されればされるだけ、ファンとしては出来が気になりますよね (私もそうでした)。もし観る気になったら、今までに観た映画で最悪のものより更に悪い映画を想像して、ショックに備えて下さい。
私は中学の時に指輪を初めて読みましたが、詩の部分は飛ばし読みしました ^^; 指輪の中の詩は、指輪ファンになってから読んでも遅くはないかと。映画を先に見るか、原作を先に読むか、という問いは難問ですね。原作派の私としては、原作の描写が映像になった感動に身を震わせたものです。ミナス・ティリス (ゴンドール国の首都) を見た時は、本当に涙が出ました。その代わり、原作と乖離した部分は心穏かに見られませんでした。
そうですか。「十二国記」なのにまだ数カ国しか舞台になっておらず、その上作者はおそろしく遅筆なので、ファンはやきもきしながら続刊を待っている状態です。しかし、これはキャラクターに魅力がありすぎてまいりました。いい小説は魅力あふるるキャラクターが(主人公以外に)いますね。
返信削除一応児童文学だと思って読めるかなーと楽観視してたんですが、あれー、そんな難しいんですか。英語の勉強をしたい時にとっておこうかな。(笑)
>今までに観た映画で最悪のものより更に悪い映画を想像して
えー?!それって…(汗)さらに迷ってきました。予告編を見た限りでは、あ、結構いいかも、と思ってたんですが。ま、予告と全編と全く違う仕上がりになっているものは少なくないですが…。うーん。
指輪はやっぱり詩の部分はとばし読みなんですね。(笑)じゃぁ、もう一度最初から読み直そうかしら(すっかり内容を忘れてしまった)原作を読んでから映像を見ると、たいていがっかりしてしまうので、原作を読んだことがあるものはあんまり見ないようにしてるんです。特に好きな小説の場合は。自分の中にある曖昧なイメージが、見てしまうとそれにひきずられてしまって、その後小説を読んでも映像が浮かんでしまうのが嫌で。で、逆にまだ小説を読んでなくて、映像で見た後原作を読んですごくよかった場合、あぁ、これ映像で見なかったらどんなイメージが私の中に浮かんだだろうと想像してちょっともったいなく思ったりします。
結局私は小説を読むのが好きだから、そちらに肩入れしすぎているのかもしれませんね。
そっかぁ。十二国記はまだ完結していないんですね。私が、一巻目を読んだのは五年も前のことなので、とっくに完結しているものと思っていました。今度、Book Off で 100 円になってるのを見かけたら、買ってみようかしらん ;)
返信削除ゲドの原書を今、読み返してみたら、案外スラスラっと読めてしまいました。昔の私って、英語力なかったんですねぇ ^^; それでも、ハリポタよりは難しいかな。
映画の方は、むしろここでそらさんの背中を押してあげた方がいいのかな? ゲド・ファンなら、いくら悪いと陰口をたたかれても、スルーは出来なさそうだもの。さっさと見てしまって、楽になってしまいますか?! (予告のことは忘れた方がいいです)。
映画の映像が、本を読んだ時のイメージよりもみみっちくて、がっかりしてしまうことはよくありますね。でも、LotR (指輪物語) に関しては、映像でガッカリすることがないことを保障しますよ :) というか、自分のイメージ力不足を嘆くばかりです。ここら辺は、LotR の挿絵を描かせると一、二との呼び声の高いアラン・リーとジョン・ハウをコンセプチュアル・アートの担当者として招いているのが大きいかもしれません。ただ、ストーリーの改変がちょっとね。私としては、そらさんは原作を先に読む方がおススメ :)