「京都のイベントをソーシャルに集める cotocoto.jp」というエントリーで、フジキセキさんからコメントを頂きました。それで、返事を書いていたら長くなってしまったので、記事として独立させちゃいます。
フジキセキさんの京都のオススメ・イベントは祇園祭りと五月の火送り、奈良では 3 月にあるお水取りを紹介して頂きました。
祇園祭り
山鉾巡行
まず、祇園祭りですが、2004 年と 2006 年に見に行きました。
2004 年に見に行ったのは、山鉾巡行。毎年 7 月 17 日に行なわれる祇園祭りのメイン・イベントです。四条川原町の交差点で見てきました。山鉾巡行の始まる 30 分前位いに現場に着いたのですが凄い人だかりで、前に進めません。押しくら饅頭状態でした。
スポット的にも、四条川原町には地下鉄の駅の入り口があるため、出勤する人も混ざってとんでもないことになります。でも、人垣は割れないので、地下鉄の入り口には辿り着けません。道を引き返そうにも、人が多すぎて戻れません。多分、あの人達は遅刻してしまったんでしょうねぇ。
山鉾巡行で気を付けなければいけないのは、夏の熱さです。ただでさえ、7 月のど真ん中なのに加えて、回りは肉の壁ですからね。熱さが逃げないのです。そして人も逃げる場所がありませ ^^; 山鉾巡行を見ていると、時々、ちょっとしたどよめきが起きて、その度に救急隊員が担架を持って走っていました。熱中症を起こして、倒れてしまったんですね。山鉾巡行が始まって最初の 90 分で、(私の近くでは) 3 人の方が救急車のお世話になっていました。お水と手ぬぐいは必需品です!
そうそう、何故、私が交差点で山鉾巡行を見たのか、その理由を書いていませんでした。普通に山鉾を見るためだけなら、交差点になど行かず、道沿いで見ればいいわけですからね。交差点には何があるのか。そのためには、まず山鉾の説明をしなくちゃいません。
山鉾は出車 (だし) の一種で、巨大な荷車に山を形どった造物があって、その上に鉾や薙刀などが立てられています。ポイントは、山車が何百年も前に作られたものだということ。つまり固定輪なので、真進しか出来ないということです (ここら辺が、人が担ぐ御輿との違いですね)。しかし、山鉾巡行のコースは、一直線ではありません。そこで、交差点では一工夫して山鉾の方向転換を図ります。具体的には、車輪の下に割竹を敷き、水を掛け、山車に付けた縄を大勢の引き手さん達が掛け声に併せて引いて、山車を回転させます。これが山鉾の辻回しです。山鉾は、大きいもので高さ 25 m、重さ 12 トンにも及ぶという、巨大な山車です。一回の綱引きでは回り切らないことも多く、また、上手く回すと喝采が飛びます。この辻回しを見たくて、交差点に人が集まるわけです。
宵々山
山鉾巡行が行なわれる前日・前々日を「宵山」「宵々山」と呼び、四条通りを中心に、山鉾が街に飾られます。山鉾巡行の間、観客は道の端から山鉾を見ることになるので、山鉾を近くで見る機会はこの「宵山」と「宵々山」しかないわけです。この山鉾の展示に加えて、出店が沢山出て来て、京都の夜が賑わいます。
私が去年出かけたのは宵々山の方です。ただし、傘を持っていない所に通り雨に遭い、ぬれねずみになってしまいましたけどね (そういえば、去年は山鉾巡行の日も大雨でした)。
宵々山 (宵山) では、山鉾を管理している町内会の人達が、家宝や屏風を一般公開しています。これは、無料展開もあれば入場料を取る所もあります。私が行った所は、入場料が取られましたっけね。そうそう、お金を払うと、山鉾の中を覗くことの出来る所もありました。中は、思ったよりも狭かったです。山鉾に乗り移る時に使う、木製のタラップが壊れるんじゃないかと、ヒヤヒヤしました。
祇園祭りを語る上で、山鉾巡行と宵山 (宵々山) は、是非見に行っておきたいイベントです :)
あとがき
祇園祭りだけで、大分書いてしまいました。五山の火送りは次回...
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