2015-01-28

1/27 の音楽

昨日の続き。

昨日は「聴きたい!」と思った曲をかけました。今日は「最近、箭いてないな〜」という曲を手にとってみました。本日も 3 枚です。

ビクトリアのレクイエム by フィリップ・ケイブ

スペインはルネッサンス期の大作曲家トマス・ルイス・デ・ビクトリアの代表作「レクイエム」。ルネッサンス期というと、バッハ (バロック時代) よりも前です。フーガのような複雑な旋律の構築もまだなかった頃の作品です。スペインは熱情の国というイメージがありますが、ビクトリアのレクイエムはポリフォニー (多声音楽) による静謐な音楽です。

音楽を聴いて、久しぶりのポリフォニーの美しさに酔いました。合唱のピッチが揃っていないと、この美しさは出せません。その点、ケイヴ指揮 Magnificat の合唱は見事です。

録音を担当している Linn レコードは、オーディオの老舗ですが、録音にも力を入れていてとても質の高いレコーディングをしていることで有名です。静かさが似合うビクトリアの曲を、良録音で聴くと心が洗れます。

ウォーターマーク by エンヤ

エンヤ。CD 5 枚目にしてようやくクラシック音楽から離れました。

「オリノコ・フロウ」のメロディーは覚えてい1るのですが、他の曲はどんなだっけ? 考えてみたら、長い間、この CD を聴いていません。エンヤ・サウンドを聴きたくてかけてみました。

お昼に聴いたはずなのに、今、思い返してみるとやっぱりオリノコ・フロウのメロディーしか覚えていないです。聴いてた時は、ステキなメロディーと思っていたはずなんですが...

ドヴォルザークの新世界より by フリッチャイ

バッハ、テン・ホルト、ビクトリア、エンヤ。比較的おだやかな CD ばかり選んでいました。次は何を聴こうかと、CD ラックの上で指をすべらせていて止まったのがドヴォルザーク。「新世界より」とかいいかもね。ケルテスは聴きほれて仕事にならなくなるし、シルヴェストリは激しいし、ライナーはこの前聴いたばかりだし、クリヴィヌ、ワルター、う〜ん... と悩んでいてフリッチャイ。

フリッチャイってどんな演奏だったっけ? 記憶からサッパリ抜け落ちています。で、かけてみました。

正統派ですね!

それも味のある正統波です。ベルリン・フィルも良い音を出しています。ケルテスほどにひきこまれないんですが、ライナーのようにキリッとしているわけでもない。ほど良い距離感というのでしょうか。躍動感あり、思い入れを入れ過ぎず、かといって無味乾燥としない。意外や意外。フリッチャイの「新世界より」がこんなに良いとは思いませんでした。後で、またゆっくり聴き直したい演奏です。

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