続き。
一昨日は雰囲気の良い「曲」でチョイス。聴くのは久しぶりながら、一曲二曲、記憶に残っている曲の入っているアルバムを聴きました。4 枚です。
バロック名曲集 by オルフェウス室内管弦楽団
指揮者をおかない管弦楽団として有名なオルフェウス室内管弦楽団。彼らによるバロック名曲集です。録音は 1989, 1990 年。
お目当てはパッヘルベルのカノン。ゆっくりとした耳に馴染んだカノンを思いうかべていると、オルフェウス室内管弦楽団のテンポの速さに驚きます。流麗ながら、先へ先へと進んでいくカノンの調べが好きです。ゲーベルとかイル・ジャルディーノ・アルモニコみたいな古楽派の「急速」カノンとは比べるべくもない速さ (遅さ?) ですけど、現代楽器でおおらかなカノンのイメージのままに演奏した中では、速い方です。
このアルバムにはパッヘルベルのカノンの他にも聴いてて楽しい曲が一杯。ヘンデルの「水上の音楽」は楽しいですし、コレッリの「クリスマス協奏曲」は重すぎず激しすぎずの好感持てる演奏。ヴィヴァルディ、バッハ、アルビノーニ、そしてパーセルらの曲も良いです。
- see also. life@aka: 2013 年に取り上げたクリスマス曲まとめ
ゴンベールのマニフィカト集 by タリス・スコラーズ
Gimell レーベル創立 30 周年を記念して発売されたタリス・スコラーズの「ルネサンス時代の宗教音楽集 Vol.3」から 1 枚目を聴きました。収録作品はフィリップ・ヴェルドロ (1480/85-?1530/32) の「もし多くの善いことを私たちが受けたのなら」とニコラ・ゴンベール (1495-1560) のマニフィカト 1〜6 です。ゴンベールのマニフィカトは 8 までありますが、それは 2 枚目に収録されていて、今回は聴きませんでした。
このボックス。限定盤だったのか Amazon で探しても全然みつかりません。代わりに単品の CD を載せています。
実を言うと、このボックスは「30 周年記念」という言語にひかれて購入したものの、手を付けていませんでした。もしかしたら、一回くらい聞いたかも〜、という程度。先日、スペイン・ルネッサンス時代のビクトリアを聴いたので、同じルネッサンス繋がりでと手に取った次第です。
音楽はこの時代らしいポリフォニーですね。何を聴いても美しい。何を聴いても違いが分からない。スミマセン。とても美しい曲だと思いました。ただ、仕事中に音楽をかけてますと、どうもこの手の美しい音楽は BGM と化して、きれいだったとしか印象が... 仕事中に聴くな! というか、むしろ仕事中にかけると集中するというか、難しいところです。
時間を見つけて、ながら聴きではなく、ちゃんと音楽を聴きます。
ベスト・オブ・メリー・ホプキン
3 枚目はポップスで明るくしてみました。「悲しき天使」で全英 No.1 を取ったメリー・ホプキンのベスト・アルバムです。もちろん一曲目は「悲しき天使」。この曲は全米でも No.1 を取っておかしくない作品です。最高位は 2 位。時期が悪かったんですねー。「悲しき天使」がチャートを上昇して 2 位まで上がって来た時、1 位に居座っていたのはビートルズの「ヘイ・ジュード」! 「悲しき天使」は 2 位を取り続けるのですが、力尽きてチャートを下降。「ヘイ・ジュード」はまだ 1 位に留まり続けていました。「ヘイ・ジュード」がいなけりゃ、全米 1 位になっていたでしょうにね。
「悲しき天使」以外だと、「スパロー」、「私を哀しみと呼んで」やアルバム「Earth Song/Ocean Song」に収録されていた「ロンドン通り」がお気に入り。
メリー・ホプキン自身はアコースティックな作品が好きだったそうですが、レコード会社はロックな曲を歌わせたかったらしく、このベスト盤ではアコースティック作品とロック作品がバランス良く交ざっていて「ベスト盤」らしいベスト盤になっています。
モーツァルトのピアノ協奏曲 No.13, No.17 by ブレンデル
アルフレート・ブレンデルとネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団によるモーツァルトのピアノ協奏曲全集。録音は 1971 年から 1984 年。収録曲は初期の 1 番から 4 番を除いたもの。(3 台のピアノのための) 第 7 番と (2 台のピアノのための) 第 10 番も収録しています。
今回はその中から 4 枚目の CD を聴きました。収録曲は第 13 番と第 17 番、それにコンチェルト・ロンド K.382 の三曲。
第 17 番が好きなんです。モーツァルトのピアノ協奏曲というと 20 番以降が別格に素晴らしいわけですが、どうも音楽が良すぎて仕事よりメロディーに意識を持っていかれるのが困りもの。19 番以前のピアノ協奏曲は、モーツァルトの美しさと魅力十分でありながら軽さも合わせ持っていて BGM にはピッタリ。第 17 番の魅力は、、、何でしょうね。耳に馴染むというのか、ともかく 19 番以前の曲では一番好きだったりします。
CD を選んだ時には気づかなかったんですが、コンチェルト・ロンドも入っていたんですね。これも楽しい曲です。3 楽章ながら、全曲通しても 10 分かかりません。モーツァルトの小ピアノ協奏曲!? コロコロと音楽が軽がる様が聴いていて楽しいです。ブレンデルの他ではバレンボイムの旧盤の演奏が好きですね。バレンボイムはこういう小品的な作品を弾くと絶品ですね。
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