タイトルはツリです。
はじめに
Zope ジャンキー日記の mojix さんがクラシック音楽に興味をお持ちのご様子。
最近は、オーディオ・ユニオンにお通いらしい。
前回はバッハやベートーヴェンをいろいろ買ったのだが、今回はショパンやシューマン、ストラヴィンスキーなど、500円前後のものを中心に10枚くらい買った。クラシックのCDは新品でも安いものが多く(1000-1500円くらい)、中古はその半額くらいなので、ついたくさん買ってしまう。
Zopeジャンキー日記 より引用
確かにクラシック音楽は (他のジャンルの CD に比べると) 安いです。更に安くなる「中古盤」の安さにひかれるのも分かります。
しかし、クラシックの輸入盤。特にボックス・セットになると、下手な中古盤よりトータル・コストが低くなるのはご存じでしょうか?
極端な例を挙げると、カラヤンの「コンプリート EMI レコーディングス第 1 集」。
このボックス・セットは 87 枚組で 22,516 円です。一枚当たり 258.8 円という計算です。
どうです? 安いでしょう。
カラヤン・ボックスは一万円を越えてしまいますが、他にも、コスト・パフォーマンスの高い輸入盤 CD は沢山あります。こういう輸入盤の存在を知らないで、中古店でクラシック CD を探すのはもったいないと思うのです。
そこで、クラシック音楽初心者向けに、安く CD を買い揃えるコツと、おススメ CD をまとめてみました。
安くクラシック CD を買うコツ
- ボックスや全集を狙う。。。もちろん割引率が高いからです。同じような CD を 2〜3 枚買う場合は、ボックス盤がないか探してみましょう。同じ値段なのにボックス・セットが買える場合ありです。
- HMV or Tower Records で検索!。。。Amazon は輸入盤ボックスが全然揃っていません。輸入盤を探すなら、HMV か Tower Records がオススメです。HMV で買う時は、マルチバイ・キャンペーン (3 枚以上購入で 25% OFF) を活用しましょう。
- 同曲異演が重なることを恐れない。。。ボックス買いをしていると、曲が重なってしまうことがあります。ですが、クラシック音楽は指揮者・演奏者が変わるだけで雰囲気も変わるものです。逆にチャンスと思って、演奏者ごとの違いを楽しみましょう。
- 新譜や名盤にこだわらない。。。新譜や名盤は一般に値段が高いです。無名でも良い演奏をする人はいます (ハズレもあります)。安物買いをすると沢山の音楽と出会えますが、名盤との出会いは少なくなります。名盤ばかり買っていると、未知の佳曲との出会いを失います。ここら辺はバランス感覚です。
- 中古店も巡る。。。買うべき輸入盤ボックスを絞り込んだら、近所の中古 CD ショップをチェックしてみましょう。低い確率ですが、ネットより安く売っている場合があります。この時、チェックすべきはクラシック音楽の専門コーナーを持っている大きな中古店です (ディスク・ユニオンのクラシック館とか...)。ブックオフは期待しない方が吉です。
一般に、クラシック音楽の新品 CD は他のジャンルの CD と比べて安く、更に国内盤より輸入盤の方が安く、そして輸入盤一枚より輸入盤ボックス・セットの方がコスト・パフォーマンスが高いものです。なので、例えばベートーヴェンの交響曲 5 番「運命」と 3 番「英雄」と 9 番「合唱」を買うのであれば、一枚ずつ買うより全集を買う方がお得だったりします。
一方、クラシック音楽の中古 CD は、お店によってまちまち。ブックオフでは定価千円のディスクが千円で売られていたりします (中古の意味ない Xp)。ブックオフでなくとも、ボックス CD が輸入盤新品の値段より高いことが多くあります。これは、輸入盤クラシック CD の「今の値段」を中古店自体がチェックしていないからでしょう。
従って、中古 CD を買う場合は、その店がクラシック CD の値段を適正につけているかどうかを見なくてはなりません。
もし、適正な値段を付ける中古クラシック CD ショップがあったら、ボックス CD を買う前に、同じボックスがそのお店にないかチェックしましょう。でも、そういうお店は大低人気なので、よほど運が良くないと他の人に先に買われてしまいます。
目当てのボックスがなかったり、近くに良い中古クラシック店がないなら、HMV や Tower Records で輸入盤ボックスを探すと良いでしょう。
オススメのボックス 30
mojix さんは、「500 円前後を 10 枚買った」そうなので、5 千円前後のボックスを紹介しましょう。
値段は、HMV のマルチバイ・キャンペーン価格です。
バロック
ドイツの名門レーベル「ドイツ・ハルモニア・ムンディ」の設立 50 周年を記念したボックスです。バッハの「音楽の捧げ物」(クイケン兄弟)、「無伴奏チェロ組曲」(鈴木秀美: レコ芸特選)、「ゴルトベルク変奏曲」(レオンハルト) といった名盤を筆頭に、バロック音楽の名曲が揃っています。バロックの入門にどうぞ。
バッハ、ヴィヴァルディの作品が少なめで、色んな作曲家の作品を幅広く集めているのが特徴です。
個人的にはビーバーの「レクイエム」、カッチーニの歌曲、ラッススの「レクイエム」、マショーの「ノートルダム・ミサ」、モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」、パッヘルベルのモテット集、アレッサンドロ・スカルラッティの「ヨハネ受難曲」が入ってたのが嬉しいです。
今回紹介するボックスで、一番コスト・パフォーマンスの高いものです。バロック音楽のディスクが 60 枚集められています。ドイツ・ハルモニア・ムンディのボックスと比べると、バッハ・ヴィヴァルディの量が多めです。
名盤と呼ばれているものに、バッハの「ブランデンブルク協奏曲」(クイケン & ラ・プティット・バンド)、「音楽の捧げ物」(レオンハルト夫妻、クイケン兄弟、コーネン)、ヴィヴァルディの「四季」(クイケン & ラ・プティット・バンド) などがあります。
個人的には、バッハの「フーガの技法」、ヘンデルの「水上の音楽」と「王宮の花火の音楽」、シャンパンティエの「テ・デウム」、ペルゴレージの「スターバト・マーテル」、パーセルの「アーサー王 (ハイライト)」、53 声部のザルツブルク大聖堂祝典ミサを聞けたのが良かったです。あと、60 枚目の『バロック小品集』がお気に入り。おなじみパッヘルベルの「カノン」、アルビノーニの「弦楽のためのアダージョ」、クラークの「デンマーク王子の行進」、バッハの「メヌエット」、グルックの「精霊の踊り」が収録されています (L. R. デ・バヤリスの「第 1 旋法のハカラス」という曲も隠れた名曲!)。
欠点も挙げておきましょう。二つあります。一つは、「ドイツ・ハルモニア・ムンディ設立 50 周年記念限定 BOX」と重複が少しあること。もう一つは、抜粋版が 12 枚あること (できれば全曲盤で入れて欲しかった)。ただ、欠点を差し引いても良いボックスです。安いですしね。私は「ドイツ・ハルモニア・ムンディ」のボックスと併せて両方買いました。
イタリアの古楽合奏団「イル・ジャルディーノ・アルモニコ」のボックス・セットです。跳ねるような刺激的な演奏を聞くことができます。
目玉は、ヴィヴァルディの「四季」とバッハのブランデンブルク協奏曲。大穴は、パッヘルベルの「カノンとジーク」。小アンサンブルで合奏されていて、新鮮な演奏です。普段は省略されている「ジーク」も収録していてニクイです。あと、ディスク 4 の「クリスマス協奏曲集」も私は好きです。コレッリの「クリスマス・コンチェルト」とかね :)
ヴィヴァルディ、バッハ
デッカ・レーベル所蔵のヴィヴァルディから、40 枚選んだもの。ヴィヴァルディ好きにはたまらないボックス・セットです。
CD 1〜19 はヴィヴァルディの作品番号付き作品 (作品 1〜作品 12: 有名な「四季」は作品 8 に入っています)。CD 20〜29 は宗教曲、合唱曲。CD 30〜35 は様々な楽器の協奏曲、CD 36, 37 はヴィヴァルディの曲をバッハがチェンバロやオルガンに編曲したもの、CD 38 はカンタータ、CD 39,40 はセレナータ「祝されたセーナ」(全曲)。
このボックスに収録されている「四季」は、名盤として有名なイ・ムジチの第ニ回録音 (アーヨ指揮、59 年録音) です。
盲目のオルガニスト (チェンバリストでもある) ヘルムート・ヴァルヒャがバッハのオルガン曲を全曲録音したもの (本当に全曲録音しているのかどうかはよく分かりません ^^;)。録音されたのは、1947 年と 1950 年〜52 年。なのでモノラル録音です。
こういう安くて古い名盤セットで名曲をさらっておいて、気に入った曲を改めて買うというのはいかがでしょう。
バッハのスペシャリストとしても名高いアンドラーシュ・シフのボックス・セットです。バッハの鍵盤楽器のための作品を全て収録しています (「フーガの技法」を除く)。
平均律クラヴィーア、インベンションとシンフォニア、イギリス組曲、フランス組曲、パルティータ、ゴルトベルク変奏曲、どれもいいです。私はこのボックス・セットで初めてピアノの「半音階的幻想曲とフーガ」を聞きました。
モーツァルト
モーツァルトの交響曲を 46 曲収録しています。指揮者はアレッサンドロ・アリゴーニ。無名な人です。録音は 90 年代でしょう。
安かろう悪かろう、と思われがちですが、意外とまともな演奏しています。間違っても「名盤」に数えられないでしょうけど、非道い演奏でもありません。特に初期の作品は、(作品上) 難しいことが要求されないだけに、肩から力を抜いて聞けると思います。
モーツァルトの交響曲に触れてみたい人におすすめです。
モーツァルトの (独奏) ピアノ協奏曲全集です。バレンボイムはピアノを弾きながら指揮をしています。いわゆる指揮振りです。この全集で欠けているのは 7 番と 10 番で、前者は 3 台のピアノのための、後者は 2 台のピアノのための協奏曲です (大低のピアノ協奏曲全集では、7 番と 10 番が省かれています)。
モーツァルトのピアノ協奏曲 1 番〜 4 番は、他人の独奏曲にモーツァルトが管弦楽を付ける形で構成されています。なので、純粋にモーツァルト作曲と呼ぶのは語弊があります。そのため、多くのピアノ協奏曲全集では 1 番〜 4 番を省いています。このバレンボイムの全集は 1 番〜 4 番も録音していて、珍しい曲を聞くことができます。
また、モーツァルトのピアノ小協奏曲とも言える「ピアノと管弦楽のためのロンド」1 番と 2 番を収録していることも嬉しいです。
この全集では、ピアノ協奏曲 22 番が名盤として名高いです。
モーツァルトの弦楽四重奏曲から、ハイドン・セット (第 14 番〜第 19 番)、第 20 番〜第 23 番、弦楽五重奏曲 3 番と 4 番、ピアノ四重奏曲第 2 番、そしてピアノ協奏曲第 12 番のピアノ五重奏編曲版を収録したボックスです。
アンバン・ベルクの弦楽四重奏曲なら、何を持っていても外れはないでしょう。
モーツァルトの大家ヴァルター・ギーゼキングが、モーツァルト生誕 200 周年記念のために録音した全集です。モーツァルトのピアノ・ソナタの他、変奏曲や初期の小品など、録音当時に知られていたモーツァルトの真作を全て録音しています。モノラル録音ですが、モーツァルト・ファンなら是非一セット押さえておいて欲しいものです。
初期の小品、ピアノ・ソナタ 8 番、11 番、14 番、15 番、キラキラ星変奏曲は名演。私はギーゼキング・ファンなので、誉め始めると止まらなくなりそう。なので、次に行きましょう (私がこのボックスを買った時は、輸入盤ボックスでも 8000 円したのに、安くなったなぁ)。
ベートーヴェン
往年の名指揮者トスカニーニの全集です。モノラル録音です。
トスカニーニは、特に 1 番と 7 番がいいです。あとは、3 番と 5 番と... ええと、まぁ、全集がおススメです。
フルトヴェングラーやワルターにも、同価格帯の全集があると思ったのですが見つかりませんでした。残念。特にワルターのコロンビア so とのステレオ全集は、是非にも紹介したかったのですが... ウーム。
3 千円代で出た最初のベートーヴェン交響曲全集だったんじゃないかしらん。発売当初のインパクトが凄かったんで、リストに挙げたんですけど、見直してみると最近はもっと安い全集がポンポン出てるんですねー。
どの曲が名盤ってこともないんですけど、どれもドイツーな感じで、ラク〜に聞けます。
「クラシック CD の名盤 (旧版)」において、福島章恭氏がベートーヴェンの交響曲全集としてイチオシしていた全集です。ちなみに同新版では、ハイティンクの全集に鞍替えされています。
おそらく、今、一番安く買えるベートーヴェンの交響曲全集です。クリップスはモーツァルトの指揮者として鳴らした人。値段は安いけど、悪くない演奏ですよ。ただ、ベートーヴェンの交響曲全集は競合盤が多いので目立たなくなってるだけで。
アーノンクールによる古楽スタイルの全集。1992 年の The Gramophone Awards で Record of the Year を受賞。
これは私が 2 つ目に買った交響曲全集 (1 つ目はワルター & コロンビア so) です。当時 9000 円したような...
私は 1 番・3 番・6 番が名演だと思うのですけどね。あまり評価されていない気がします。
グルダがベートーヴェンのピアノ協奏曲とピアノ・ソナタを全部録音したもの。ピアノ協奏曲は 2 回目の全集 (Decca レーベル、1970,71 年、ステレオ録音)、ピアノ・ソナタもグルダ 2 回目の全集 (AMADEO レーベル、1967 年、ステレオ録音) です。
私は、ピアノ・ソナタ全集だけ持っています。ピアノ協奏曲全集も付いて、これだけ低価格なセットがあると知っていれば、こちらを買っていたのに (涙)。
アルバン・ベルクを買っておけば、まず間違いないです。
ベートーヴェンの大家アルトゥール・シュナーベルの全集です。録音は 1932 年から 35 年。世界で最初のベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集です。この録音がされたイギリスでは、今だ、この全集を「聖典」と呼んでいるとかいないとか。
演奏も録音も古いですが、時代を越える良さを持っています。
後期 3 大ソナタ (30、31、32 番) は今でも名盤として挙げられる名演。あと 14 番「月光」はベートーヴェン本人が弾いているような凄演!
ちなみに、私が初めて買ったボックス・セットはシュナーベルのピアノ・ソナタ全集でした。
ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集の録音をフランス人で最初に行なったのが、イーヴ・ナットです。録音は 1951 年〜 55 年。シュナーベルは録音が古すぎるという人に、私はナットを勧めています。シュナーベルと同じく後期 3 大ソナタが名演。14 番「月光」もシュナーベルより聞きやすくなっています。
この全集はナットの録音全集なので、ベートーヴェン以外に、シューマン、ショパン、シューマン、ナット本人の作品が収録されています。あと、フランク、ブラームス、リスト、ストラヴィンスキーの曲が 1 つずつですね。
ナットのシューマンも素晴らしく、特に「子供の情景 作品 15」は絶品です。
私はナットの演奏を、ベートーヴェン全集 (8 枚組) とシューマン選集 (4 枚組) の二組持っています。残り 3 枚分を買うために、この全集を買おうか悩む日々です :p
名ピアニスト、アルフレート・ブレンデルがフィリップス・レーベルに移る前 (ヴォックス、ヴァンガード、ナーナバウト) の録音を集体成したボックスです。
ブレンデルの最初のベートーヴェン、ピアノ・ソナタ全集が収録されています。
ショパン、シューマン
ショパンの作品全集 (ピアノだけでなく歌曲、室内楽曲含む) です。HMV レビューによると、新しく発売された「マズル」、コントルダンス、フルートとピアノのための変奏曲が洩れているようですが、ほぼ完璧な全集と思ってよいでしょう。
この全集の面白いところは、メインの全集が 17 枚あるのに加えて、歴史的名演集を 13 枚加えているところです。演奏者は、ソロモン、リパッティ、バレル、モイセイヴィチ、ゴドフスキー、ラフマニノフ、ブライロフスキー、ローゼンタール、ホロヴィッツ、キレニー、キタイン、ブーニョ、ド・パハマン、フリードマン、コルトー、ルービンシュタイン。まあ、伝説のような名前がぞろぞろと。。。
是非聞いて欲しいのは、バレルの「バラード 1 番」、ラフマニノフの「ピアノ・ソナタ 2 番」、ド・パハマンの「ワルツ」、コルトー (全部!)。ゴドフスキーとローゼンタールなんて、録音が残ってるだけでも有難い! んですけど、皆さん知らないんでしょうねぇ。
ウィーンの三羽烏として名声を博した (他の二人はグルダとバドゥラ=スコダ) イェルク・デームスによるシューマンのピアノ独奏曲全集。
ショパンのピアノ独奏曲全集は多いけど、シューマンの独奏曲全集はあまり見かけません。おそらく、5 千円を切るものはデームスのものしかないんじゃないかしらん。「子供の情景」や「クライスレリアーナ」みたいな有名曲もいいけれど、「子供のためのアルバム」の愛らしい曲集や「パガニーニのカプリースによる練習曲 (op.3 と op.10)」の技巧曲なんかもいかが?
チャイコフスキー、リヒャルト・シュトラウス、ショスタコーヴィッチ
チャイコフスキーの 3 大バレエです。組曲もいいですが、一度は全曲通して聴いてみませんか?
昔、「白島の湖」を買いに行ったら、国内盤のとなりにこの 3 大バレエ全集 (輸入盤ボックス) が置いてありました。値段を比べると、ボックス・セットの方が 10 円位いの差しかない (確か輸入盤の方が高かったです)。同じ指揮者、同じ演奏で、片方は「白島の湖」だけ。もう一方は「くるみ割り人形」と「眠りの森の美女」がセットでついて同値段。「買うなら輸入盤ボックスに限る」と思った、印象の強いセットです。
リヒャル・シュトラウスの管弦楽曲作品集です。管弦楽曲作品集と言いつつ、「4 つの最後の歌」も収録しています。ちなみに協奏曲は入っていません。
ショスタコーヴィッチの大家の一人、コンドラシンのショスタコーヴィッチ交響曲全集です。交響曲全集に加えて、初演二日後に行なわれた「バービー・ヤール」の録音、それからヴァイオリン協奏曲 1 番・2 番を収録している所がポイント。
チェリスト、ピアニスト
アンナー・ビルスマはバロック・チェロ (古楽器のチェロ) の大家です。彼の名盤の中から 11 枚をセレクトしたボックス・セットです。
バッハの「無伴奏チェロ組曲 (旧録音・全集)」とベートーヴェンの「チェロ・ソナタ (全曲)」が目玉です。他にはメンデルスゾーンの「弦楽八重奏曲」、ボッケリーニの作品集がおススメ。ベートーヴェン以前のチェロ曲が堪能できます。
女流チェリスト No.1 ジャクリーヌ・デュ・プレのボックス・セットです。
デュ・プレと言えば、エルガーのチェロ協奏曲! 涙が止まりません。
ベートーヴェン以降のチェロの名曲 (ドヴォルザークとかシューマンとか) を聞きたい人はどうぞ。
天才ピアニスト、ミケランジェリの 10 枚組ボックスです。
シューマンの「謝肉祭」、ベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ 32 番」、ドビュッシーの作品がおススメ。あと、ヴァチカン・ライヴは有名。
CD1 だけ古い録音なので、どうしたことかと思ってみたら、そこに収録されているベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ 3 番」がえらい名演でした。Vol.2 では、ドビュッシーの前奏曲第 1 巻・第 2 巻が全て聞けるのが嬉しいです。
クリスマス
クリスマスに関連する曲を集めた 3 枚組のボックスです。値段が格安なのがウリ。HMV でマルチ・バイする時、もう一枚に悩んだらこちらをどうぞ。
収録曲は、Schiassi の「Christmas Symphony」、ロカテッリの「Concerto Grosso」、トレッリの「クリスマス・コンチェルト」、ヴィヴァルディの「Concerto Op.10-5」、Manfredini の「クリスマス・コンチェルト」、コレッリの「クリスマス・コンチェルト (Concerto Grosso Op.6-8)」、バッハ/グノーの「アヴェ・マリア」、スカルラッティの「Cantata Pastorale」、ガルッピの「Christmas Aria」、Bernhard の「クリスマス・カンタータ」、バッハ/レーガーの「アリア nach "O Mensch bewein dein Sunde Gross"」、テレマンの「Festliche Suite」、ワーナーの「Shepherd's Music for Christmas」、Mammartini の「クリスマス・コンチェルト」、作曲者不明「Coventry Carol」、ハイドンの「クリスマス・シンフォニー (交響曲第 26 番)」。
あとがき
いかがでしたか? 本エントリーは安く広くを目的にディスクを紹介しました。ボックスを買った浮いたお金で、名盤や新譜を買うとバランスが取れるんじゃないかと思います。
あと、もう少しお金を出すと「名盤のボックス・セット」も買えちゃったりします。
よい曲、よい演奏、よい録音との出会いがありますように。