中国が本気になって映画化した「三国志」映画です。映画の日に見て来ました。
最初にほんの数分、日本語解説が入りました。字幕版を見に来たはずなのに、と慌ててしまいました。心臓に悪いですよ。でも、今回の映画は「赤壁の戦い」を主軸に、そこまでの経過をバッサリと切ってあるので、解説を入れてくれるのは親切ですね。
三国志は、何度も映画化されているわけですが、その長さのせいか表面をさらりとなぞるだけのもの、役者が多過ぎて判別できないもの、作品の焦点が定まらないもの、そして演出が下手なもの (一番タチが悪い ^^;) が多うございました。その中で、レッドクリフは作品の焦点を「赤壁の戦い」だけに絞る潔さ! それでも二部作にして「描き切ろう」という決意の強さ!! 荒唐無稽に走り過ぎない演出と演技。今まで見た「三国志」映画の中では出色の出来でした。諸手を上げて、万歳!
ツッコミ
もちろん、ツッコミ所もあります。
「難産です!」というから心配したら、馬のお産だし。孔明が医術に明るく活躍するかと思えば、「午の場合と同じでしょう」とか適当なこと言ってるし。
曹操が「劉備など草鞋を編むしか能のない男」と見下してるかと思ったら、劉備、本当にワラジ編んでるし (そりゃ、曹操でなくとも侮ります!)。
張飛はやたら達筆だし (ここ笑うところですよね?)
中国流のギャグなのでしょうか? 本気なのでしょうか? イマイチ掴みかねる笑いが沢山入っていました。
真面目に突っ込むと、曹操、女に狂い過ぎです。
甘興?
あと、呉の甘興という武将。誰?
呉には甘寧という武将がいたはずですが、私の記憶違い?
同じことを疑問に思う人は居るもので、smashmedia さんが調べて下さっていました。
で、中村獅童が演じてた甘興ってのがいて、これは知らない武将だなあ、甘寧の別名かなと思ってたら、まさに! な質問があった。
解答は
甘寧をモデルとしたオリジナルキャラですってことなんだけど、この人はさらに名推理をしていて、
これは僕の感ですが甘興は死ぬためにつくられたキャラだと思いますと書いている。なるほど、甘寧だと史実と違うから殺せないし、でも映画を盛り上げるためにある程度のキャラを殺さないといけないし、そこでオリジナルキャラと。
レッドクリフ | smashmedia より引用
なるほど。なるほど。一つ疑問が解けました。
あとがき
レッドクリフ 第二部 (後編) は、2009 年 4 月公開。今から楽しみです。久しぶりに続きの楽しみに映画が出てきました。
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