clmemo@aka: エジプトより帰還 でも書きましたが、エジプト旅行に行って来ました。ルック JTB のツアー・パックです。ひさしぶりの家族旅行でした。
ツアーの行程は、上記 ルック JTB のサイトに掲載されていますが、臨機応変に変更が入りました。私が体験したツアー行程をまとめてみます。
1 日目
成田空港を日本時間 16 時頃に出発。15:30 出発予定でしたが、機内清掃が長びいて 30 分ほど遅れました。
カイロ空港には現地時間で 0 時頃に到着。私は、この時点で体調を崩しダウン。下痢と吐き気に悩まされました。このツアーはハード・スケジュールなので有名なようですが、添乗員さんもまさか入国前に体調を崩す人が出るとは思ってもみなかったことでしょう。本当にごめんなさいです。
カイロ空港からホテル「ル・メリディアン・ピラミッド」までは約一時間。ホテルに入ったのは午前 1 時過ぎ、寝たのは午前 2 時を回っていたと思います。ちなみに、ホテルからはギザの 3 大ピラミッドが見える距離です。ただし夜は明かりがなくて見えません。
2 日目
モーニング・コールは 7 時。部屋からピラミッドが見えました。エジプトに居るという思うがヒシヒシと来ました。
2 日目から 7 日目までは、日本人ガイドさんがつきます。正確には、ガイドではなく現地ガイドの「通訳」なのだとか。というのも、エジプトのガイド資格は、国家資格でエジプト人国籍がないと取得できないため。といっても、実質ガイドさんとして 5 日間、旅を供にしました。
2 日目の観光は次の 4 か所。
- クフ王のピラミッド
- 河岸神殿
- 太陽の船博物館
- スフィンクス
クフ王のピラミッドに入りました。いきなりハイライトって感じです。有名な盗掘の穴から入って、大回廊を通り、玄室へ。20 分程で出て来れました。
太陽の船博物館は写真撮影 OK。本物って、大きいのね。
スフィンクス観光では、足元エリアに入場しました。本当は、他のルック JTB のツアーの人達と一緒に入場するはずだったのですが、相手側が来なかったので、我々のツアー・グループだけで入場しました。スフィンクスに触れられる程に近づけて感激。普通の人達は、20〜30 メートル程離れたところからしかスフィンクスを見られません。ちょっと特別な感じです :)
午後には、モハメド・アリ・モスクを観光する予定になっていましたが、疲れている人がいるということで 7 日目へと観光日が変更になりました。前日、体調を崩した私としては、とてもありがたい対応でした。
3 日目
モーニング・コールは 2 時 15 分。3 時 45 分にホテルを出発、カイロ空港へ。5:45 発・7:25 着のアスワン行きに乗りました。
アスワンでの観光地は 2 つ。
最初の観光地はオベリスクの切り出し場です。完成すれば 45 m にもなるという巨大なオベリスクを見学。このオベリスク、ヒビが入ったため途中で放棄されたという代物。作成途中のものは、当時の様子を色々と教えてくれるとのこと。
次の観光地はアスワン・ハイダム。国防的な理由で一部写真撮影が禁止されていました。アスワン・ハイダムはナイル川をせき止めているダムです。とってもとっても巨大です。ここを爆破されたりすると、貯めてた水がカイロを襲うことになるわけで、テロの警戒がされているそうですね。
アスワン・ハイダムからはナセル湖も見ることが出来ました。
午後は、再び飛行機に乗ってアブシンベルへ。ここで一つ前の便が空いていたので、そちらに変更。ここら辺のアバウトさが、エジプトです。
アブシンベルの観光スポットは一つ。アブシンベル神殿です。到着後に観光。大神殿と小神殿の中を見学。そしてホテル「セティ・アブシンベル」に戻って休憩。夕食後に再びアブシンベル神殿に行って「音と光の幻想ショー (約 30 分)」を観賞。
アブシンベル大神殿では、神殿の門番さんと一緒に写真を撮ってもらいました。大神殿の鍵を持たせてもらっちゃったりして、大興奮です。
4 日目
モーニング・コールは 5 時。体調を崩した人が 2 人出ました。2 人はホテルで待機です。
早朝、夜明けのアブシンベル神殿へ。神殿の前で、日の出を見ます。ナセル湖に映る日の出の美しいこと!
朝食後、アブシンベルからアスワンを経由してルクソールへ。ルクソールは、昔、テーベと呼ばれていた都市です。4 日目の観光地は 2 つ。
この日、カルナック神殿は 46 度。ラムセス II 世が建てた大列柱室が迫力でした。ここは、映画「ナイル殺人事件」でも使われた名シーンだそうです。カルナック神殿では、現存する最大のオベリスクも見ることが出来ました。大きすぎて、一枚の写真に納まらなかったですけどね :p
カルナック神殿見学後、疲れている人はホテルへ。元気な人は、貴金属のお店へ。こちらのお店では、「金」でカルトゥーシュを彫ってくれます。価格は 3 万〜 6 万程度。このカルトゥーシュは、ネックレスのようにアクセサリーとして使うわけですが、鎖 (チェーン) は別売りです。チェーンも金で揃えると、更に 4 万円位いの出費になります。
ホテルに着いたら、2 時間休憩。イブニング・コールが 17:30 に入って、ルクソール博物館へ。ガイドさんが、7 日目に訪れるカイロ博物館と重ならない展示を中心に説明をしてくれました。トトメス 3 世像やアクエンアテンの神殿壁画が印象的でした。
この日は、ルクソール神殿も見学する予定でしたが、体調不良な人もいるということで明日に延期されました。
5 日目
モーニング・コールは 6 時半。1 人回復して、1 人体調不良に。
5 日目の観光地は 5 つ。
- メムノンの巨像
- ハトシェプスト女王葬祭殿
- 王家の谷
- 貴族の墓
- ルクソール神殿
ハトシェプスト女王は、トトメス 3 世の前のファラオです。神殿の奥は崖、神殿からは見晴らす平地。たまりません。
王家の谷では、3 つのお墓に入りました。
- ラムセス III 世
- ラムセス IV 世
- ツタンカーメン
ラムセス III 世のお墓は、今公開されている中では一番大きなお墓でした。
ツタンカーメンの墓は、3 月に閉鎖との話でしたが、何故か 7 月になっても開いてました (ここら辺のアバウトさがエジプトです)。とても小さかったです。ガイドの人も、墓の小ささを覚えておいて下さい、と言っていました。墓の中には、ツタンカーメンのミイラが安置されていました。初ミイラです。感動です。
ツタンカーメンの墓は、王家の谷で見つかった 62 番目の墓で、20 世紀に見つかった最後の墓です。しかし、21 世紀に入って、63 番目の墓が発見されました。現在、調査中とのことですが、その墓の入り口も見て来ました。本当に調査中という感じで、雑然としていました ^^;
貴族の墓にはガイドさんが入って説明してくれました。実は、クフ王のピラミッド、アブシンベル神殿、王家の谷の墓、といった観光スポットにはガイドが入って説明をしてはいけないのです。というわけで、解説を外で聞いてから中に入るというスタイルを踏むわけですが、そうすると説明不足な感は否めません。貴族の墓では、ガイドも入れるので詳しい説明を聞くことが出来ました。
夜は 18:30 発・19:30 着のカイロ行き飛行機に乗ります。最後のホテルは、ホテル「コンラッド・カイロ」です。エレベーターにカードキーを挿さないといけないホテルでした。初めての体験でビックリ。
6 日目
モーニング・コールは 6 時。1 人復活して、また 1 人体調不良に。
観光地は 3 つ。
- ラムセス 2 世の巨像
- 赤のピラミッド
- ジョゼル王の階段ピラミッド
赤のピラミッドに入場しました。クフ王のピラミッドと比べて、より高い位置から入場して、より深くまで入って行きました。何かクフ王のピラミッド以上にピラミッド探険が出来た気分です。ただし、もれなく筋肉痛になります。
赤のピラミッドからは、屈折ピラミッドも見ることが出来ました。また、途中、白のピラミッドも見ました。他にも、崩れかけのピラミッドとか、もうピラミッド三昧の一日でした。
二番目の観光地はジョゼル王の階段ピラミッドです。史上初のピラミッドだそうです。石が小さいのが印象的でした。ここからわずか数十年で、クフ王のピラミッドへと到るというのですから、驚きです。ちなみに、ジョゼル王の階段ピラミッドの中は、複雑すぎるということで公開はされていないそうです。残念。
午後はハンハリーリ・バザールにくり出してお買い物。ガラベーヤを 3 枚買いました。お値段 $200。$250 と言われたところを値切っての $200 です。しかし、後で話を聞くと $50〜$75 で買えたとのこと。アラブ式交渉の洗礼をあびました。
夜は、Nile Maxim という船でナイル川クルーズです。お腹を出して踊るベリー・ダンスが目玉とのことでしたが、それ以上に感動したのがスーフィ・ダンスでした。クルクル回転する踊り。下の YouTube ビデオは、私が撮っものではありませんが、私が見たものとほぼ同じものです。
7 日目
モーニング・コールは 7 時。ようやくと良心的な時間に起こしてくれるようになりました。観光最終日です。体調不良だった人達は (一応) 全員回復。そして新たに 2 人ダウン。結局、17 人中 6 人が倒れるという大変な旅に...
それはともかく、7 日目です。
観光スポットは 2 つです。
7 日目は金曜日。金曜日はイスラム教の休日。というわけで、14 時からモスクは礼拝に来た人々で一杯になるとのこと。その混雑を避けるために、朝一でモハメド・アリ・モスクに入りました。モスクの中はカラフル。何か宇宙みたいでした (ランプが)。
最後のハイライトはエジプト考古学博物館。目玉はミイラ室とツタンカーメンの財宝。ミイラ室には、ラムセス II 世のミイラを初め、トトメス III 世やらラムセス III 世やら色んなミイラが置いてありました。何千年も昔の王の遺体を見ることが出来るなんて、何かクラクラしてしまいます。
そしてツタンカーメンの財宝。先日、ツタンカーメンの墓に入って、その狭さに驚きました。博物館では、財宝の量にびっくりです。よくもまあ、小さな墓にこれだけの量を入れたものだと感服しました。
午後には、カイロ空港に向かい 18:45 発日本行きの飛行機に乗りました。
8 日目
日本到着。13 時頃に成田に着きました。
あとがき
エジプト旅行で撮った写真は 1400 枚を越えました。写真のほとんどを最高画質 (10 MB) で撮って、4 GB 程使いました (ビデオ含む)。写真の一部は Picasa Web Albums にアップしています。
エジプト旅行は、とっても大変だったけど、とってもとっても楽しかったです。