2008-04-26

映画「クローバーフィールド」

友人の勧める映画「クローバーフィールド (Cloverfield)」を観に、昨日、映画館へ行きました。

まずは最初に映画について一言。凄い映画でした。良い意味で。

注: ここから先はネタバレ含みます。

この映画は SF? ファンタジー? それ以外?

映画を勧めてくれた友人に、私が聞いた言語です。友人の答えは、予備知識なしに観て欲しいというもの。映画の批評サイトなどもっての他。できれば、公式ページも見ずに、映画館に行って欲しい、と。

なので、分かっていたのは一点だけ。この映画はカメラマンじゃなくて、俳優がカメラを持って撮影している。あくまで「事件に巻き込まれた人間が残した記録」として、映画を成り立たせている、ということ (これは、朝の映画紹介か何かで言っていたので、たまたま知っていたのでした)。

友人の希望通り、ほとんど何も知らない情況で映画館に行きました。ジャンルとしては、SF パニックな映画でした。演出もこってるし、アメリカン・ユーモアも入ってるし、エンターテイメントとしても良く出来てると思います。ただし、素人がカメラを撮っているので、手ブレがひどいです。私は、この手ブレにやられました。

昔から、車に酷く酔い易く、画面が揺れるのは苦手です。クローバーフィールドも、30 分を越えたあたりで気分が悪くなりました。途中、何度も目をつぶっていたのですが、吐き気を我慢できず外へ。女性が一人、怪物に噛まれたシーンでした。グレープフルーツ・ジュースを買って再び中に戻ると、軍隊に保護されてるし、さっき噛まれた女性がいきなり死ぬし。。。??? な展開。

そこからは、半分位いの間、手で目を覆いながら観賞。知らない内に、主人公一行は 3 人組 (主人公とヒロインとカメラを持ってる人) だけになってるし。あれ? もう一人居たはずの女性 (主人公の兄のフィアンセ) は、いつの間にいなくなったの? いろんなシーンを見逃しながら、ようやくエンドロール。ここで、私は限界。二度目の退室。

外の空気をすって気分が良くなったら、中に戻りました。だって、荷物を中に残してあるんだもの。

エンドロールは、手ブレがなくて快適。音楽も、バルトーク風で良かったです。

クローバーフィールドには、映画館でないと味わえない迫力に身を震わせました。しかし、迫力がありすぎて気持ちが悪くなったのも事実。DVD が出たら、筋を追うためにもう一度見たいですが、また悪酔いしてしまうのではないかと心配です。

最後にもう一度。クローバーフィールドは、凄い映画でした。良い意味で。B 級テイストをふんだんに盛り込みながら、ちゃんとした人間ドラマに仕上げている脚本。謎の怪物の姿を、早い段階で見せてしまう潔さ。劇中、全く音楽を入れない実験性の高さと、それでいて緊迫感を失わない構成。地味ながら上質の特殊効果 (ワイヤーが切れて橋が落ちるシーンなど CG なのでしょうが、CG らしさを感じさせない極上の出来でした)。SF 映画好きなら、一度は観て損のない映画だと思います。ただし、その時は、エチケット袋持参で ;)

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