2011 年 7 月 20 日、「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part II」(3D 上映) を観てきました (少々ネタバレ含みます)。
ハリー、ロン、ハーマイオニーの三人は、ダンブルドア校長の意志を継ぎ、ホークラックス (Horcrux, 分霊箱) の破壊に奔走。Part I において、「トム・リドルの日記 (これは「秘密の部屋」で破壊済)」「マールヴォロ・ゴーントの指輪」「サラザール・スリザリンのロケット」を破壊。残るホークラックスの数は 3 つ。Part II はその探索とヴォルデモードとの最後の決戦です。
冒頭からスリリングな活劇を経て 4 つ目のホークラックスを奪取。5 つ目のホークラックスがホグワーツに在ることをつきとめて、久しぶりにホグワーツへ帰還!! ハリーのホグワーツ進入を受けて、ヴォルデモードがホグワーツに進撃。不死鳥の騎士団とホグワーツ教授陣及び生徒による共同線戦が結成。マクゴナガル教授はホグワーツ校の護りの呪文を発動 (「この呪文、いつか唱えてみたかったの」と言うマギー・スミスがとても可愛いい!! :p)。他の教授陣も防御用の呪文を唱え、ホグワーツ校は薄い幕に覆われます。
ストーリーは概ね原作通りに進行。そのため、シリーズ全体をある程度理解していないと「誰これ?」という人達が沢山。スピードが命な展開なので、これは仕方がないかな。映画を観る前に前作、もしくはネタバレしない程度にパンフレットで登場人物把握が必要だと感じました。
原作好きとして、このシーンは... というのは四点。
一点目はスネイプの記憶を覗くシーン。実はずっとホグワーツ側の味方だったことが分かるシーンです。ここで、いくつかの重要なエピソードが省略されていました。一つは、ダンブルドア校長が「マルフォイに人殺しをさせないためにお前が私を殺すのだ」と言われて、殺す側の私の気持ちはどうなる! と責めたてるシーン。スネイプの苦悩を知る重要なエピソードです。もう一つは、グリフィンドールの剣をハリー達の手に渡るよう湖に沈めるシーン。校長室で歴代校長の絵の中からダンブルドア元校長が「今じゃ、セルブス」なんて指示してて、死んでも元気ね、とコミカルに笑ってしまうと同時にグリフィンドールの剣が何故湖に在ったかが分かる重要なエピソードです。
二点目はホークラックスの破壊をヴォルデモードが知ること。原作では、確か、ホークラックスを壊されてもヴォルデモードは気がつくことはなかったはず。
三点目はネビル・ロングボトムの活躍が十全に描かれなかったこと。ハリー・ポッターの死がヴォルデモードから告げられ意気消沈する中、一人立ってヴォルデモードと対峙 (ここまでは映画と同じ)。そして、ヴォルデモードの怒りに触れ炎に包まれます。またも犠牲者が! と思った瞬間。ネビルはこの炎を自分で鎮火!! そして組み分け帽子からグリフィンドールの剣を取り出し (これは「秘密の部屋」でハリーがやったのと同じことですね!)、近くにいたナギニに一閃。倒してしまいます。このあまりにも格好良いシーンを見ようと映画館に足を運んだわけですが、ヴォルデモードさん、火をつけてくれませんでした (ガックシ)。
四点目はハリー・ポッターとヴォルデモードの最終対決。最強の杖の所有者を巡る争いですが、ここでハリーがヴォルデモードに叩きつける台詞が全て抜け落ちました。その台詞は戦いの後に後付けの様に語られることに。原作でも緊張感あふれるシーンだっただけにアクションだけに集中してしまったのは残念です。
以上、四点を除けば◎な映画でした。
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