フランコ・ゼフィレッリ (Franco Zeffirelli) 監督。ニーノ・ロータ作曲。主演: オリヴィア・ハッセーとレナード・ホワイティング。1968 公開の英伊合同製作版「ロミオとジュリエット」。
最も有名な「ロミオとジュリエットのテーマ曲」が入っているのが、この 1968 年版の「ロミオとジュリエット」です。テーマ曲には「What Is A Youth」という曲名が付けられています (あまり知られていませんが)。
「What Is A Youth」が最初に登場するのは、ロミオとジュリエットが舞踏会で一目ぼれするシーン。吟遊詩人 (Glen Weston) が歌います。そのメロディーの素晴らしいこと!!
「What Is A Youth」は、その後も色々と形を変えて映画の中で登場します。バルコニー・シーンでは小鳥が囀るように、結婚シーンでは賛美歌風に、二人の最後の逢瀬では哀しい旋律で、ジュリエットの (偽の) 葬儀シーンでは教会の響きのなか合唱で、ロミオの最後の言葉に合わせてクラリネットとストリングスで、ジュリエットの最後は壮絶さと悲しみの中で。どれもが素晴らしい編曲です。
映画では、これらのシーンで「What Is A Youth」がかかっていることに気付かない方も多いでしょう。それは、音楽があまりにシーンに自然に挿入されているからです。
音楽だけを楽しむには、このサントラは最適と申せましょう。
なお、私が持っている「ロミオとジュリエット」は 7 曲しか収録されていません。一方、この記事の冒頭に示したサントラ盤は 21 曲入っています。これは、既存の 7 曲を分けてトラック数を増やしたのではないかと愚考します。もし、両方のサントラをお持ちの方がいらっしゃいましたら、コメントなど頂ければ幸いです。
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