2008-03-02

映画「ライラの冒険 黄金の羅針盤」

昨日は映画の日。新宿は丸井デパートの最上階にある映画館「新宿バルト 9」で、映画「ライラの冒険 黄金の羅針盤」を観て来ました。

「ライラの冒険 黄金の羅針盤」の予告編を見たのは、2007 年の 7 月 15 日。当時の期待はひとしおで、こんなことを書いていました。

ああ、あのファンタジー。名前は何度か耳にしていて、未だ読んでいないあの本。そうか、こういった作品なのか。映画が公開される前に原作を読みたいぞ。俄然、「ライラの冒険」シリーズに興味がわいてきました。

life@aka: ライラの冒険 黄金の羅針盤 映画化 より引用

その後、原作全 6 巻を読破。しかし、今一つ作品に納得が出来ず、当ブログで取り上げることはしませんでした。

それでも第一部「黄金の羅針盤」は、公開を首を長くして待っていました。というのも、第一部が一番映画映えしそうな作品だからです。また、ライラ・シリーズの中で、一番楽しく読めたのが「黄金の羅針盤」だったためでもあります。

映画の出来は、半分裏切られて、半分期待通りでした。

期待外れなのは、前半から 2/3 にかけて。長いストーリーを押し込めるために、ダイジェスト版のようになっていました。これは、公開時間を見た時から危惧していたことでした。文庫本で 700 ページに及ぶ作品を、112 分で描こうと言うのですから。これは重要なエピソードが削られるか、テンポの早すぎる作品になるだろうなと思っていたのです。私は原作を読んでいるので、話を追い切れましたが、未読の方々はさぞストーリーを追うことに苦労なさったことでしょう。できることなら、ロード・オブ・ザ・リングのように 3 時間枠で映画化して欲しかったです。

良かったのは、後半のクライマックス。まあ、ぶっちゃけ戦闘シーンなわけですが、これがちゃんと描かれていました。大スクリーンで観る楽しさを、味わえました。

最後に、年寄りのキャスト陣について触れておきましょう。まずは、イオレク・バーニソン (熊さんね) に声を当てているイアン・マッケラン。1939 年生まれ。スタッフ・ロールで彼の名前を見て、出演に気付いた次第。歳を感じさせない声を当てていました。で、マッケランが最高齢かと思っていたら、教権の密使役のデレク・ジャコビが 1938 年生まれ。ファーダー・コーラム役のトム・コートネイが 1937 年生まれ。おじいちゃんキャストの充実ぶりが凄い。そして忘れてならないのがクリストファー・リー様。1922 年生まれ! 第一評議員役で一瞬だけの登場でしたが、彼の声は存在感があります。何でクリストファー・リーが「教権の密使」役でないんでしょ。もったいない。

黄金の羅針盤〈上〉ライラの冒険 黄金の羅針盤〈下〉ライラの冒険

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