「呪街」は、月刊アフタヌーンで隔月連載されているマンガです。私は、この作品をアフタヌーンの中で、「謎の彼女 X」(植芝理一) と同じくらい、楽しみにしています。先日、待望の 2 巻目が発売されたので、レビューしてみます。
超能力マンガ「呪街」
「呪街」のジャンルは、エスパー (超能力者) 系の SF マンガです。エスパーと言っても、テレキネシスやテレポートが出来るわけではありません。基本的には人を呪い殺す力です。なので、このマンガでは超能力が「呪い」として認識されています。作品のタイトルになっている「呪街」は、そんな能力者 (作中では呪力者) が集まる街です。
人を「呪い殺す」ということで、このマンガの超能力描写は一風変わっています。動きが小さいのです (話が進むにつれ動きが大きくなっていますが ^^;)。戦闘シーンは、一見何をしているのか分かりません。でも、何かしているのが分かる。戦っているのが分かる。例えるならば大友克洋の「童夢」のラスト・シーン。超能力の形そのものは見えないのですが、その余波や奇妙な動きで、力を読者に「見せる」。その見せ方にシビれるわけです。
二人の主人公
本作の主人公は二人の少女です。一人は「笠音」。呪街で四天王として君臨する少女。もう一人は「優愛菜」。「呪い」を発症したばかりの少女で、現在、呪街を目指して移動中。
物語は、笠音の視点で語られる「呪街」エピソードと、優愛菜の視点で語られる「呪姫」エピソードが交互に繰り返される形で成立しています。
この二人、夢の中でお互いを認識しているようです。出会うのが運命というように。
マンガの説明には「2 人の呪力使いの少女が出会うとき、何かが起こる!」とありますが、さて、どんな展開を用意しているのやら。楽しみな反面、怖くもあります。
隔月連載
悲しいかな、マンガ「呪街」は隔月連載です。そして「呪街」「呪姫」のエピソードは交代で連載されるので、次の話まで 4 か月も待たなくてはなりません! 最近、面白いと思うマンガは不定期な連載が多い気がします。