2011-11-24

江東シティオーケストラの第 35 回公演に行ってきました

11 月 23 日 (水・祝)、江東シティオーケストラの第 35 回公演に行ってきました。

コンサート・プログラムは以下の通り:

  1. リスト: 交響詩「前奏曲」
  2. ハイドン: テ・デウム 第2番
  3. 休憩
  4. ブラームス: 交響曲 第1番

感想

まずはリストの「前奏曲 (レ・プレリュード)」。リストの交響詩には馴染みがないので、家にある CD を引っ張り出して予習して行きました。おかげで音楽を余裕を持って楽しむことができました。コンサートでは冒頭の弦全員で弾くピッツィカートの緊張感が半端なかったです。頭の方ですから、音を外すと格好悪い。だから、しくじれないぞ! ってオーラを感じました。前半の合奏部分でバラツキが一部見られたものの、後半の弦は綺麗にまとまっていました。あと、管楽器の人達が上手でした。ちょっと元気出すぎなパートもありましたが、総じてとても良かったです。

続いて、ハイドンのテ・デウム 第2番。初めて聞く曲です。私も CD を持っていないので予習できてません。また、このオーケストラとしては珍しいことに合唱団 (カントゥス・ハルモニアとコール・ジューン) 付きの曲の演奏です。さて、ハイドンの宗教曲。しかも合唱団との共演!? 曲も無名だし、合唱団と一緒にどれだけ練習できたのか怪しいもの。全く期待していませんでした。これが大間違い。

ハイドンのテ・デウム。名曲です!!

今までハイドンの宗教曲を軽く見ていた自分を恥じねばなりません。たった八分ほどの曲ですが、合唱とオーケストラが融合した傑作です。演奏の方も、ハイドンの時代の曲は編成が小さいので、上手い人達ばかりが残って演奏していました。これがまた良かったのでしょうね。加えて、合唱団の上手なこと!! 女性パートに比べて男性パートに人が少なく、男声の声量が小さく聞こえたのが玉に瑕ですが、合唱団のレベルは高い。今回のコンサートで一番の出来でした。

休憩に入る前に、アンコールを一曲。モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」。曲のイントロに入る前から、勘でこの曲をやるな! と思いました。合唱団はここで自身のレベルが低くないことを、もう一度証明しました。しかし、モーツァルトは天才ですね。アヴェ・ヴェルヌ・コルプスは美しすぎます。ハイドンのテ・デウムが少し霞んでしまうじゃないですか。

休憩後はブラームスの第1番。誰もが知っている名曲です。それがいけないんでしょうかね? 感動小さめでした。弦はほどほどなのですが、管が壊滅的なのにびっくり。前奏曲で聞かせた名演はどこへ行ったんでしょう。それとホルン。音程を取るのが難しい楽器です。ブラームスの第1番はこのホルンが比較的活躍する作品。聞いてると、そこかしこで音が... 選曲ミスじゃないかしらん。あ、でも一番のホルンの見せ場はミス無しでた。きっと沢山練習したんでしょうねぇ。ほとんどソロな上に、曲が盛り上がるところですから。この努力にはブラボーです。

第4楽章のコーダに入ると、オケが変わったんじゃないかと思うほどに変貌。絃が揃い、推進力が増し、一気に盛り上がって曲を締めました。それまでの演奏のボロを吹き飛ばす様な演奏でした。聞いてる私も、熱いコーダに胸も熱くなりました。おそらく、指揮者の人はそれを狙っていましたね。あざといというか、聞かせ上手というか。終わり良ければ全て良し! です。

ブラームスの後にアンコール・ピースが一つありました。しかし、曲名が分かりません。家で何度か聞いたことのある曲なのですが、曲名が出て来ません。小骨が喉に刺さっている様なイヤ〜ンな感じです。

関連エントリー

2 件のコメント:

  1. いつもご来場ありがとうございます!
    拙い演奏なのですが、じっくり聴いていただき感謝しております。
    アンコールの曲は、ドボルザーク作曲「スラブ舞曲」第1番です。
    またのご来場をお待ちしております。
    某団員より。

    返信削除
  2. コメントありがとうございます。
    アンコール曲はドヴォルザークのスラブ舞曲 No.1 でしたか。ピアノ連弾版のイントロをチェックしたはずなのですが、スルーしていました。管弦楽版とピアノ連弾版は雰囲気が違いますね。後で、管弦楽版も (持ってたら) 聞いてみます!

    PS.
    江東シティオーケストラに、市民オーケストラにありがちの技術不足を感じることはあります。でも、一曲聞き終わると不思議と楽しい気分になって技術云々を忘れます。音楽のツボを押さえているからかな? なんて愚考します。これからも定期演奏会がんばって下さい。

    返信削除