ジェノサイド
高野 和明
角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-03-30
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最近話題の「ジェノサイド」を読みました。作者は高野和明。590 ページ。
内容は厚さに見合う素晴らしいものでした。ダン・ブラウン (代表作: ダ・ヴィンチ・コード) がやるような奇抜なアイデアと謎解きを、トム・クランシー (代表作: レッド・オクトーバーを追え) の重厚な構成で仕上げた様な作品。最後はスッキリと心の晴れるハッピー・エンド。
ストーリーは 2 パート構成。元特殊部隊のジョナサン・イエーガーがリーダーとなってコンゴで秘密作戦に携る比較的アクション・シーン多めなパートが 1 つ。大学院教授の父の急死を経て、研究の引き継ぎを依頼される遺書を受け取る大学院生・古賀研人の動きを追う謎解き要素の強いパートが 1 つ。2 つのパートは独立に動き始め、次第に絡み合い物語は佳境へ。
あえてネタバレは書きませんが、アメリカ CIA・NSA・ホワイトハウスが絡む大風呂敷。そして数々の謎。イエーガーの携る秘密作戦の目的は何なのか? アメリカは何がしたいのか? 古賀研人に託された研究の目的は何か? イエーガーと古賀研人はどのような関係にあるのか? 謎の回答を一つ一つ提示するごとに、スピード感を増す展開。見事にまとめた大団円。読み始めたら、一気に読んでしまう一冊です。
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