「ヘレン esp」の第二部が終了しました。第二部は、4 話連続の短期集中連載でした。
始まったと思ったら、あっという間に終わってしまいました。でも、第一部もたった 5 話しか連載されていなかったのですよね。それを考えると、連載量としてはバランスがとれているのかもしれません。丁度、第二部終了時点で、単行本一冊分のボリュームも稼げたようですし... (第一巻発売は 2008-01-08? とのこと)。
私としては、今回の第二部は少しホラー・マンガ的なシニカル要素が強かったように思います。チャンピオン・レッドで連載中の「フランケン・ふらん」がそういうタッチなので、色合いが似てしまったのかしらん。作品の質として良いと思うのですが、「ヘレン esp」の色ではないと思いました。
第二部の概略と感想
短くまとめ。
- 第 1 話「ヘレンとライオン」。。。動物園の中で。死んだライオンと交感。ライオンに勇気を、そして自分自身に勇気を与えるお話。第二部の中で一番のお気に入りです。心がほんわか人肌に温まります。
- 第 2 話「ヘレン、学校へ行く」。。。題名そのまんま。サイド・ストーリーとして、叔父さんが兄夫婦の命日に墓参りに行っています。ヘレンが日常生活に接触し始めるストーリーでした。第一部と第二部 (後半) のかけ橋的エピソードでした。
- 第 3 話「ヘレンの花畑」。。。チューリップの妖精と心を通わせ、ヘレン風邪を引く。見舞いに来たクラスメートが、妖精のチューリップを刈って来るという。純粋な善意がナイフのように抉る、シニカルなお話です。苦手。
- 第 4 話「ヘレンと人形」。。。人形が心を持ち、愛する製作者を殺そうとする。ホラー的な要素が入ってて、これも苦手。
あとがき
作者は、次に書くなら「冒険編」と書いています。はてさて、どうなることやら。エスパー大戦みたいなのにならないことを祈りつつ、でも第三部が始まることを祈りつつ。とりあえず、単行本第一巻を待つことにします。