「バットマン・ビギンズ」の続編、「ダークナイト」を見ました。152 分があっという間でした。見終わって、拍手したくなりました。それほどに出来がよかった。震える作品でした。
ヒース・レジャー (Heath Ledger)
ジョーカー役ヒース・レジャーの演技が良い、というネットの評判に期待して見に行きました。そして、期待以上でした。狂気に彩られた計画にゾクリ。計算された悪業にゾクリ。狂気と計算の間を揺れ動くヒース・レジャーが素晴らしい。話しながら舌をチロリと出したり、声の高低を徴妙に変えたり、仕草一つにゾクゾクさせられます。
ジョーカー役と言えば、1989 年の「バットマン」で演じたジャック・ニコルソンを忘れることは出来ません。ジャック・ニコルソンのジョーカー役は、アメリカン・コミックなジョーカーでした。ギャングの幹部がベースになっていました。「異常」さがジョーカーの「狂気」を演出しているようでした。
一方、ヒース・レジャーのジョーカーは、チンピラがベースになっているようでした。大物感はありません。でも、「狂気」が服を着たような感じす。そして、ジョーカーがやることに「異常」さを感じません。ジョーカーがやるんだったら、そうするでしょ? という納得させられるものがあります。そこにヒース・レジャーの非凡さを感じます。
そうそう、一つジャック版ジョーカーをオマージュしているようなシーンがありました。バットマンの乗るバット・パット (バイク) にレジャーが武器を持たずに向かうシーンです。あれは、ニコルソンがバットマンの乗る飛行機 (名前が分からないのですが ^^;) に向かっていくシーンに敬意を表しているのでしょう。ニコルゾンのジョーカーを好きな人にはたまりません。少くとも私は、手に汗握りました。
音楽について
ダークナイトは、音の演出も良いです。例えば、時計の音がチッチッチッチッと時間が過ぎるところ。緊張。緊張。小さな音ですけど、映画館の良い音響だと効果バツグン。これは、DVD を家で観ていては体験できないと思います。映画館も、なるべく音響の良い映画館を選ぶとよろしいかと。(パイレーツ・オブ・カリビアンも同じ手法を使っていました。アレも素晴らしかった!)
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