2008-10-14

「ヘレン esp」第二部スタート

週刊少年チャンピオンで、「ヘレン esp」(木々津克久) の第二部が始まりました。

主人公ヘレンは、事故で聴覚・視覚を失い言葉も話せなくなっています。そんな彼女はある日、超能力に目覚めます。彼女がすることと言えば、盲導犬ヴィクターのサポートを受けて、日常を過ごすだけ。視覚と聴覚を失なったヘレンが、そっと日常を傍観する作品。それが「ヘレン esp」です。

エスパーなのに、バトルがないところがいいんです。人助けが目的でないところがいいんです。日常のワン・シーンを切り取って、そっと看取るような静かさが、心に入り込んでくるのです。

さて、第二部が始まるに当たり、「ヘレン esp」の単行本を探しました。第一部は短期集中連載だったので、単行本になっていると思ったのです。しかし、見当たりません。理由は分かりました。単行本にする程、連載が続いていなかったのです。

木々津克久の『ヘレンesp』は、『週刊少年チャンピオン』のNO.26(6月21日号)からNO.30(7月5日号)にわたり、計5話が発表されたシリーズで、掲載誌の通例にならえば、単行本化される可能性はきわめて低いと思われるが、そのことを、もったいないなあ、といわせるぐらいの佳作なのだった。

Lエルトセヴン7 第2ステージ: 『ヘレンesp』木々津克久 より引用

たった 5 話しか掲載されていなかったのですね。もっと長く続いていたと思いました。でも、今回の第二部で、幻になっていた単行本化は明かりが見えてきました。楽しみです。

木々津は、第5話が載った『週刊少年チャンピオン』NO.30の巻末のコメント欄で、「ヘレンはこのあと学校に行く事になりますが、それはまた別のお話」と述べている

Lエルトセヴン7 第2ステージ: 『ヘレンesp』木々津克久 より引用

とある通り、第二部第一話「ヘレンと ESP」のラストで、ヘレンは学校に行くことが示されました。下手な学園ものにならないと... いいな。ともあれ、待望の第二部スタートです。

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