スカイ・クロラを観て来ました。友達の強い希望で! 全くの予備知識なしに!!
そういうわけで、オープニングに「原作: 森博嗣」と出てびっくり。続けて「監督: 押井守」と出て二度目のびっくり。
冒頭、目も醒めるように美しい空と雲! その中を飛び回る飛行機。交わされる英語。現れる字幕。えっ? 日本のアニメじゃないの? とびっくりしましたが、航空無線は英語で話すという設定なのだと分かって一安心。
主人公が飛行機を降りて、整備士と会話を始めると、「人づきあいが、下手」な映画だなと思いました。それは、映画として人の描き方が下手なんじゃなくて、登場人物の間で「人と人との距離の取り方」が違ってる感じです。もちろん、それ自体伏線なわけです。
ストーリーがどこに向かっているのか分からない。ただ、物語が進んでいく。主人公達が何故戦うのかも意識せず、ただ戦争という日常を過ごす、虚無感とどことなくシンクロします。きっと、これも狙っているのでしょうね。
映画を観ていて、席を立ちたくなる? でも喰い入って見てしまう。エヴァの「DEATH & REVERSE」のように尻切れトンボで終わるのかな? なんて不安もかきたてて、物語はクライマックスへ。最後の主人公のセリフは英語で、しかも訳されていません。エエッ! と思わせぶりなことを。集中してないと聞き逃すので、ご注意あれ。
SF とミステリと映画を愛する方は、是非映画館でご鑑賞を。見終えた後に、納得できない心が残りつつも、思い返すたびにもう一度観たくなる。そんな映画です。
ちなみに、原作は全 5 冊で出ています。出版順と作品の時系列が同じではないようですが、出版順で読もうと思っています。
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