2010-05-30

HMV が 6/2 まで大キャンペーン中

HMV は年に一、二回大きなキャンペーンを張ります。そのうちの一回が、2009-06-02 (水) までで行なわれています。この「大キャンペーン」は、HMV が行なうキャンペーンが 2 つ重なることで発生します。そのキャンペーンとは...

の 2 つのキャンペーンです。

マルチバイ・キャンペーン

複数の CD を買うと値段を安くしてくれるキャンペーンです。このキャンペーンは、色々と形を変えながら、一年中実施されています。割引率は 20% 〜 30% です。今回は、輸入盤 CD を 3 枚買うと 30% オフ、邦楽・アジアの CD 2 枚で 26% オフのキャンペーンが同時実施されています。

ポイント X 倍キャンペーン

ポイントが数倍になるキャンペーンです。色々なパターンがあります。現在、予約 CD に 10 倍ポイントのキャンペーンが実施中です。しかし、現行品の CD に対しても 10 倍を越えるポイントを与えるキャンペーンは、HMV も年も数回、しかも数日しか行ないません。

私が見た中で最大のものは、15 倍ポイント・キャンペーンです。しかし、この 15 倍キャンペーンでは、HMV ダイアモンド会員の特典 (ポイントが無条件で倍になる) の適用外でした。

今回の CD 4 点で 10 倍ポイント・キャンペーンは、ダイアモンド会員の特典が適用されます。ですから、ダイアモンド会員だと 20 倍のポイントがもらえてしまうのです。ダイアモンド会員に限っては、15 倍キャンペーンよりも大きなキャンペーンと言えます。

2 つのキャンペーンが重なる...

HMV では、この 2 つのキャンペーンが重なることが、年に一、二回起きます。

今回ですと、輸入盤 CD を 4 枚買って (ダイアモンド会員だった) 場合

100 * 0.7 * 0.8 = 56

56% オフでの買い物になるわけですね。これは大きい。

私はこのキャンペーンを待って、欲しい商品をお気に入りリストに入れ、ずっと待っていました。残り日数も僅かですが、CD を沢山買う方はこの機会を狙ってみてはいかがでしょうか?

2010-05-28

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 BD 版が届きました

公開初日に見て、気がつくと 3 日連続映画館に足を運んでました。自己最高記録の 5 回 (「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」) を越える 8 回の映画館。映画が終わったら、もう DVD が待ち遠しくてたまらなくなっていました。

気がつけば Blu-Ray 視聴環境が整い、もういつでも来いの状況。BD 版の予約開始とともに Amazon で予約。

そんな「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の BD 版はメール便に入ってやって来ました。その日のうちに鑑賞。画質の美しいこと! ストーリーの素晴らしいこと!! 追加シーンもわずかながらに加わって、ファンには見逃せない作品に仕上がっていました。

最後に一つ。次回予告の「Q」は「Quick Ending」の「Q」だと思っていたのですが違うのですね。「Quickening」訳すと「胎動」という意味だとか。気がつきませんでした。

「序」「破」を引き継ぎ「胎動」を迎えてヱヴァは果たしてどこへ向かうのか。楽しみでしょうがありません。

あとがき

特典の生フィルムは、初めてアスカがシンジに向かって「あんたバカァ?」と言うシーンでした。大当たり!?

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.【初回限定版】 [Blu-ray]

2010-05-12

ベートーヴェンの交響曲 5・6 番 (ケーゲルの東京ライヴ)

HMV で、ケーゲルの東京ライヴ盤を見つけてしまいました。

過去、「それでもクラシックはモなない! (松本 大輔)」で紹介され、私が欲しい欲しいと思っていた盤です。昨日のリヒテル・インスブルック・ライヴといい、案外手軽に手に入るようになってきて嬉しいものですね。

それでもクラシックは死なない!

運命

まずは一枚目。「運命」を聞きます。もう手垢のついた名曲。第一、第二楽章と聞いての感想。爆演系。

フルトヴェングラーの 1947 ライヴと同タイプですね。これを再現したいと誰もが思い、そして誰も果たせずに終わっている夢。ケーゲルの演奏は、その中でもかなり良い線を行っています。フルトヴェングラーの演奏をステレオ録音で聞きたいと思っている諸氏には、一番近い盤かもしれません。

で、三楽章。空気が変わります。演奏の質が上がったとか、フルトヴェングラー以上になったとか、そういうのではないのですが、ともかくそう表現するしかないというか。ゾクッとする気迫が演奏に注入された感じでした。それは四楽章まで続きます。何と言えば伝わるんでしょうね。タダモノではない演奏に出会いました。

G 線上のアリア

締めはアンコールにかかった「G 線上のアリア」。これがもう神品。

とても静か。静謐。音だけの芸術を造る、とはこのようなことを言うのでしょう。

「運命」もすごかったんですけど、「アリア」の素晴らしさに比べると霞んでしまうほどの演奏でした。

あとがき

もう一枚聞いただけでヘトヘト。田園はまたの日のお楽しみに、CD ラックに戻したのでした。聞いて良かったら、エントリーにします。

2010-05-11

バッハの平均律クラヴィーア (リヒテル/インスブルック・ライヴ)

J. S. Bach の名曲「平均律クラヴィーア曲集」。この曲の名盤として 30 年以上君臨し続けている CD があります。それはリヒテル (Sviatoslav Richter) が 1973 年に録音したものです。いわゆる BMG 盤です。

Well-Tempered Clavier

バッハというとお固いイメージがあります。特に平均律クラヴィーア曲集ともなると、バロック・バロックした曲です。もともとピアノが発明される前の曲なので、それも手伝って固〜いイメージが強くなっているのかもしれません。

ところが、リヒテルの弾く平均律クラヴィーアは驚くほどにロマンティック! ここまでしていいのかしら? と疑ってしまう程です。1973 年以前にリヒテルほどにロマンティックに平均律クラヴィーアを弾いたのはギーゼキングだけかもしれません。聞いていると、とにかく恍惚にひたれる名演なのですね。

インスブルック・ライヴ

そんなリヒテルの平均律クラヴィーアが、実はもう一組存在することを「それでもクラシックは死なない (松本 大輔)」で知りました。

それでもクラシックは死なない!

詳しく調べてあるので、随分長いですが引用してみます。

インスブルック・ライヴ。BMG スタジオ盤とほぼ同時期の録音だが、数か月あと。この録音は、一度だけ国内盤でリリースされた。しかもわずか 3 日間だけ。

1997 年末にビクターから「リヒテルの遺産」として数タイトルのアルバムが発売になった。そのなかにこのインスブルック・ライヴの『平均律』全曲 4 枚組みセットも含まれていた。発売前から大きな話題になり、多くのファンがその登場を待っていた。

……ところが。

発売してすぐに、ビクターから「回収依頼」の通達がきた。理由は不明だが何らかのトラブルですぐに回収してほしいという。編集ミスとかではない。何か権利上の問題らしかった。いずれにしても、この稀代の名盤は発売からわずか数日で店頭から一斉に姿を消した。

しかしすでに雑誌などには批評や広告が載り、とくに「レコ芸」では武田・濱田両氏推薦の特選となり、また幸運にも入手することができた人から絶賛の声があがり、『リヒテル・インスブルック・ライヴ』を求める声は当然高まった。(中略)

演奏はいかにもライヴらしく、BMG 盤をさらにロマンティックに激しく、甘くしたもの。すべてが BMG 盤を凌駕しているとはいわないが、スタジオ盤にはない楽しさ、わくわく感がある。前時代的なヴィルトゥオーゾ・スタイルのロマンティック・バッハ、という性格はこの盤でさらに推し進められている。

また BMG 盤は教会で録音で収録したものらしく (注: BMG 盤はザルツブルクのクレスハイム宮殿、当ライヴ盤はインスブルックのヴィルテン修道院付属教会で録音)、もわーんとした音質で、それが幻想的という見方もあるが、「ぼやけてていやだ」という見方もある。しかし、このライヴ盤は BMG 盤よりクリア。

(後略)

その幻の CD が、ようやく HMV や Tower Records で買えるようになりました。

確かに音は BMG 盤よりもクリアー。最初の曲を聞いて、おやそれほど絶賛するほどのものかしらん? と首をひねりましたが、曲が進むごとにテンションの上がること。なるほど、これは名盤だと納得しました。そして、曲によっては BMG 盤を好むものがあるのも事実。でも、どちらか一枚を持つというなら、ライヴ盤の方が楽しいかもしれません。

このインスブルック・ライヴを買ったおかげで、普段はほとんど聞かない平均律 (だって長いんですもの) を聞く機会が増えました。調子に乗って、トゥーレックとエドヴィン・フィッシャーの平均律クラヴィーアも買ってしまったのですが、それはまた別のエントリーで。

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