人の死なないミステリーに嵌ってる安宅です。最近は、万能鑑定士 Q シリーズから足を伸ばして、三上延の「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズに手を出しています。人は死なない。本の話は出てくる。ミステリーとしても楽しめる。一粒で三つ楽しい短編集です。
ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
三上 延
ワトスン役は五浦 大輔。本好きながら、読書に拒否反応を起こす 23 歳。ホームズ役は篠川 栞子。祖父の古書店「ビブリア古書堂」を引き継いだばかりの本の虫、女店長。二人の恋心 (?) も同シリーズの楽しみの一つです。
ビブリア古書堂シリーズの特徴を二つ挙げてみましょう。
第一に、本の蘊蓄が詰まっていること。各短編、一冊の本が「キー」になってミステリーになるんですが、作品の背景だとか著者のエピソードだとか、本好きにはたまらない蘊蓄が詰まっています。読んだことのない本でも大丈夫。タネ明かしにならない様にある程度工夫をこらしているので、むしろその本を読みたくなってしまうのですよ。
二つ目の特徴は、短編集 (大体、3〜4 つの短編で構成) に一つの大きな流れがあることです。短編は一つずつ独立しているのですが、その中で少しずつ小さな伏線が張られていて、それがまた全体のミステリーになっている趣向が張られているのです。第二巻はその傾向が薄いのですが、一巻・三巻は構成をよく練っていて、思わずもう一度本を読み直したくなります。
あとは主人公の栞子さんが可愛いい!! ってことですかね。初心だし、人見知りだし、性格は良い (?) し。それでいて、本のことになると目を輝かせるんですから、本好きにはたまらないキャラクターです。
人の死ぬミステリーに疲れたら、是非、ビブリア古書堂をどうぞ。
4 巻は 2/22 発売
Amazon にはまだ表紙が出ていませんが、4 巻の予約が始まってます。発売は 2/22 とのこと。もう一か月を切りました。楽しみです。
ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~ (メディアワークス文庫)
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