2008-05-03

大岡越前 第一部 第一話

時代劇専門チャンネルで放送された「大岡越前」の第一部第一話を見ました。大岡越前と言えば、ナショナル劇場で、1970 年から約 30 年間も続いた長寿番組です。

私が時代劇を好きなったのは、大岡越前 (と水戸黄門) のおかげといっても過言ではないのですが、その第一部となると全く知りません。まぁ、その当時、私は生まれていなかったわけで、再放送を見る機会もなかったんですね。そんな大岡越前の第一部、それも第一話が放送されると聞いて、大喜びです。

見れば、一番最初に登場するのが八代将軍 (紀伊大納言) の吉宗。徳川吉宗役は山口崇。ちょっと世間に疎いけれど、憎めない将軍様という役柄で、実は何気に全シリーズ通しての出演なのですね。そんな彼が、大岡越前シリーズの冒頭を飾ります。

ついで、大岡越前役の加藤剛と親友榊原伊織役の竹脇無我が登場。二人とも端正な顔立ち。この頃は、まだ奉行と補佐という立場ではなかったのですね。二人のやり取りも、後半のシリーズと全く違っているのでびっくり。特に、火事場に向かう大岡越前を追って、「こんな所に一人置いておかれちゃ、たまらん」と言う榊原先生には大爆笑。それで結局迷子になるんだから、やってくれます。

それから、登場する役者さんが皆若い。辰三役の高橋元太郎 (水戸黄門の八っつぁん役) なんか、艶々としているではありませんか。

最後に忘れていけないのが、片岡千惠藏が演じる大岡忠高役 (越前のお父さんね)。門の前を通り過ぎる魚屋に声をかけて
「なんでそんな面してる?」
「いえ、お屋敷の前を通るのに、何のお伺いもしないってのは気がとがめるんで」
「(ツケが) たまってるのか?」
「ええ、そりゃもう、たんと」
「そうか、じゃあ、中に入っていくらか (お金を) 持っていけ」
「いえ、あの奥さまと会うと、あっしはつい魚を置いてっちまんで。おかげで出入り禁止をくらっちゃまいました」
「なに! 奥にか?」
「いえ、あっしのかみさんにです」
記憶で書いてるので少し曖昧ですが、こんなやり取りでした。もう、楽しくてしょうがないですね。

記念すべき第一話は、大納言時代におバカやってる吉宗を山田奉行だった大岡が手ひどくこらしめ、その数年後に将軍になった吉宗から江戸へ呼び出されるというもの。町人や南町奉行の面々を小さなエピソードを交えつつ紹介。そして、江戸城にて、吉宗から直々に南町奉行就任のさたを受けるところで、第二話に続きます。

話のテンポが話くてキビキビしているし、会話もシャレてて続きが気になりました。

大岡越前 第一部

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