高橋慶太郎がサンデー GX で連載していたマンガ「ヨルムンガンド」が今月号 (2012 年 2 月号) で最終回を迎えました。
「ヨルムンガンド」は、武器商人ココとその護衛ヨナの二人の主人公によって紡がれる物語。武器商人を主人公にしたマンガってのも珍しいですね。ヨルムンガンドの説明は、コミックスの頭に常に付けられています。引用するとこの通り:
五つの陸を食らい尽くし
三つの海を飲み干しても
空だけはどうすることもできない。
翼も手も足もないこの身では。
我は世界蛇。
我が名はヨルムンガンド。
ところが、一巻目にヨルムンガンドの名前は出てきません。二巻目も三巻目も。ヨルムンガンドの名前が出るのは、9 巻目。ヨルムンガンドとは一体何なのか。謎を含みつつストーリーは進みます。
緊張を含んだ伏線と、エピソード毎の情報戦・銃撃戦のバランスがピタリとマッチした作品。それが「ヨルムンガンド」でした。
そうそう、伏線と言えばヨナの台詞。「僕は武器商人と旅をした。」この台詞の意味するところは?
ラストに待っているのは、ハッピー・エンドかバッド・エンドか。
この謎は最終話で明らかにされます。ちなみに、2 話目「PULSAR」 phase.1 でヨナが銃を捨てるシーンがありましたが、これは最終話とリンクしているのですね。
ダレることなく、戦場をかけぬける武器商人のごとく、最終話まで繋げた作者に「ありがとう!」。
PV
蛇足ながら、TV アニメ化も決まりましたね。PV 第一弾が出ていたので、貼っておきます。
- via. 1CL-M ヨルムンガンドPV!
矛盾
矛盾を言っていいのは、武器商人だけ
マンガの中で何度か使われるこの台詞。なんで、「武器商人」だけなのか? ずっと疑問でした。
で、矛盾のエピソードを思い返して... ハッ。
「最強の矛」と「無敵の盾」を売っていたのは中国の商人。矛と盾を売っていたということは、この商人は武器商人じゃないですか。普通はここで否定的に考えて、「そんな物はないから」矛盾だ... と言うわけです。だけど、武器商人は違うぞ、と。「最強の矛」と「無敵の盾」を売っちゃうぞ、と肯定してしまう。だから、矛盾を言っていいのは武器商人だけ。という意味かな。なんて考えました。
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