2010-09-17

iPod 版リリング監修のバッハ全集

先日、Amazon でリリング監修のバッハ全集が大安売り・予約中とのエントリーを書きましたが、本日のエントリーはそのデジタル・データ版の話です。

これは、CD 172 枚分を iPod に入れて販売している、というもの。発売は 2008 年 10 月 11 日。約 2 年前。発売レーベルは Hänssler。価格は 83,150 円。

使っている iPod は iPod Classic 160 GB。圧縮方式は AAC 128 kbps。HMV のユーザーレビューを見ると、「演奏者情報が表示されない」とのこと。ここは一点減点ですかね。「聴きたい曲を探し出すのが大変」との声も見受けられますが、これは本製品に限った話ではないと思います。今の iTunes (iPod 含む) とクラシック音楽はいささか相性が悪い。全般的に iTunes はクラシック音楽よりもポップス、ロック、ジャズといった楽曲をメインに置いて「設計」されているように思います。その設計の悪さがそのまま iPod にも受け継がれている気がします。

とはいえ、172 枚分の CD を全て PC に取り込む苦労を考えると、この iPod エディションは魅力でもあります。

個人的には、激安・ハイドンの交響曲全集Beatles 全アルバム (リマスター盤) を収録した USB のように、iPod に含めず USB での発売にしてくれたら取り扱いが楽だったのではないかと思います。それから価格ですね。本製品の代金「8 万円」の中には iPod Classic の値段も含まれているわけですから、その分も安く済んだはずです。コンセプトは良いと思うのですが、2008 年という時代が少し早すぎたのかもしれません。今、もう一度同じコンセプトで商品を出せば、もっと良いデジタル・パックができると思います。頑張れ Hänssler!

4 件のコメント:

  1. これ、iPodに入っているということはそのiPodをPCに接続するとデータは消えてしまうということですよね。取り出しツールを使わない限り。なかなか理不尽な商品ですね。

    iTunesは作曲者単位でのソートを考慮していないですからね。演奏者単位、アルバム単位でしかソートできないので1枚のアルバムに複数の作曲者、演奏者が含まれる場合は「コンピレーション」として処理するほかないですね。

    アップルはiTunes Store で購入したもの以外は存在しないものとして扱うようですね。購入したものはPCを変更しても拾い出されるし、新しいPCの持ち主が同じiTunes認証であればそのまま使えますが、それ以外のものはすべてなかった事にされます。

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  2. Hit さん、こんにちは。

    > これ、iPodに入っているということはそのiPodをPCに接続するとデータは消えてしまうということですよね。

    う〜ん。私も iTunes に詳しいわけではないのですけど、普通にやると Hit さんのおっしゃる通りになる気がします。何か特別なロックがかかっているなりしているんでしょうかね?

    > iTunesは作曲者単位でのソートを考慮していないですからね...

    なのですよね。ま、それは他の楽曲管理ツールも五十歩百歩。クラシック音楽専用の楽曲管理ツールが出てくれば嬉しいのですが... 無理でしょうねぇ。

    > アップルはiTunes Store で購入したもの以外は存在しないものとして扱うようですね...

    そういえばそうですね。最近、ようやく iTunes を本格的に触り始めたばかりで勉強が必要です orz

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  3. フジキセキ
    私もiPod nanoを昨年のバージョンを購入してみて
    クラシック音楽や現代音楽を入れてみました。
    実際、交通機関の移動中や屋外では音の強弱のはっきりした
    これらの音楽には向いていないのでは?と思います。
    特に音の非常に弱いフレーズが聴き取り難い。

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  4. 確かに iPod のような携帯端末でクラシック音楽を聴くのは、電車や自動車のようにノイズの多い所だと難しいですね。きっと移動中ではなく、静かな場所でゆっくり聞いたり、オーディオ・システムに繋げたりすることを前提にしているのだと思います。

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