John Dowland の Come again という曲が好きです。この曲については、ブログで一度取り上げたことがあります。図書館で借りた「流れよ、わが涙〜ダウランド: リュート歌曲集」の中に収録されていて、気に入ったのでした。
Come again という曲には一つ、気になっていることがありました。というのは、どこかで聞いたことがあるように思えてならなかったのです。
ところで何度も聞いていると、実は自分がこの曲を持っているんじゃないかと思い始めました。ダウランドの曲とは知らずに、何処かの CD に入ってたんじゃないかなぁ? と。だから、このメロディーが特に馴染みやすいんじゃないかな? と。それで探してみたんですが、見つからないんですね。思い当たる CD は全部見たつもりですが、CD の数が多いので見落としがあるような気がしてなりません。
先日、ようやく疑問が解決しました。やはり私は Come again を CD で持っていたのです。
アルバム名は Plys。Konservatoriets Pigekor というデンマーク (?) の女性合唱団のアルバムです。あまりにマイナーな CD で、Amazon でも見付けることはできません。でも、とても可愛らしい曲を収録していて、歌声もきれいなので、聞いていてなごみます。
Plys には、Dowland の曲が 2 曲収録されています。19 トラック目が Come again。20 トラック目が Fine Knacks for Ladies です。お目当ての Come again は、女性合唱〜女性 2 人のデュオ〜女性合唱の構成。合唱で歌う Come again もよいのですが、それ以上によいのがデュオ・パート。2 つの旋律が絡み合う様子が目に見えるようです。音程が安定していないので、もしかたら少女が歌っているのかもしれません。
あとがき
Plys には好きな曲が他に 2 つ収録されています (機会があれば、エントリーにします)。それらの曲を聞こうと久しぶりに CD をかけてみて、Come again がこのアルバムに収録されていたことに気が付いたのでした。探した時には見つからず、思わぬタイミングで巡り会う。人生そんなものですね。