2009-05-28

Come Again in Plys

John Dowland の Come again という曲が好きです。この曲については、ブログで一度取り上げたことがあります。図書館で借りた「流れよ、わが涙〜ダウランド: リュート歌曲集」の中に収録されていて、気に入ったのでした。

Come again という曲には一つ、気になっていることがありました。というのは、どこかで聞いたことがあるように思えてならなかったのです。

ところで何度も聞いていると、実は自分がこの曲を持っているんじゃないかと思い始めました。ダウランドの曲とは知らずに、何処かの CD に入ってたんじゃないかなぁ? と。だから、このメロディーが特に馴染みやすいんじゃないかな? と。それで探してみたんですが、見つからないんですね。思い当たる CD は全部見たつもりですが、CD の数が多いので見落としがあるような気がしてなりません。

life@aka: ダウランドの「さあ もういちど 愛が呼んでいる」 より引用

先日、ようやく疑問が解決しました。やはり私は Come again を CD で持っていたのです。

アルバム名は Plys。Konservatoriets Pigekor というデンマーク (?) の女性合唱団のアルバムです。あまりにマイナーな CD で、Amazon でも見付けることはできません。でも、とても可愛らしい曲を収録していて、歌声もきれいなので、聞いていてなごみます。

Plys には、Dowland の曲が 2 曲収録されています。19 トラック目が Come again。20 トラック目が Fine Knacks for Ladies です。お目当ての Come again は、女性合唱〜女性 2 人のデュオ〜女性合唱の構成。合唱で歌う Come again もよいのですが、それ以上によいのがデュオ・パート。2 つの旋律が絡み合う様子が目に見えるようです。音程が安定していないので、もしかたら少女が歌っているのかもしれません。

あとがき

Plys には好きな曲が他に 2 つ収録されています (機会があれば、エントリーにします)。それらの曲を聞こうと久しぶりに CD をかけてみて、Come again がこのアルバムに収録されていたことに気が付いたのでした。探した時には見つからず、思わぬタイミングで巡り会う。人生そんなものですね。

2009-05-21

戦国名臣列伝 (宮城谷 昌光) -- マンガ「キングダム」が楽しくなる本

「戦国名臣列伝」は中国・戦国時代の名臣列伝。

戦国時代の始まりを何年とするかは諸説あるようですが、大雑把には周から秦への移行期 (紀元前 400 年頃) と思えばよさそうです。当時は戦国七雄と呼ばれる国 (秦・楚・斉・燕・趙・魏・韓) が覇を競っており、最後には秦の始皇帝が中国統一を成し遂げます。

戦国と呼ばれたこの時期に活躍した名臣らにスポットを当てて、半生を紹介するのが本書というわけです。選ばれたのは、戦国 7 国から 16 人。有名所だと、呉起 (呉子) や孫臏 (孫武の子孫; 孫武、孫臏とも孫子と呼ばれる) でしょうか。

キングダムが楽しくなる

さて、今、ヤング・ジャンプで「キングダム」という作品が人気です。戦国時代を描いたマンガで、主人公は秦の兵士・信 (武将・李信がモデルか?)。国の実権は秦王・嬴政 (後の始皇帝) よりも宰相・呂不韋にあり、これから信と嬴政がどう中国統一に向かうのかが楽しみなところです。

この作品で、秦は様々な国と争うわけですが、戦国時代など歴史の授業でもサラリとしか流さないので、背景が掴み切れません。もちろんマンガの中で説明はあるのですけど、何十年にも渡る因縁を本編の流れを崩さず語り切るのは無理があります。

例えば今連載中の、秦と趙との戦い。ここで秦が趙の恨みを買った戦いとして「長平の戦い」の名前が挙がります。

この「長平の戦い」で指揮官だった人はどんな人なのでしょう?

そこで本書です。「秦の白起」「趙の廉頗」を読むと、両国指揮官の半生が分かるわけです。ちなみに「趙の廉頗」は、マンガの中で何度も出てくる (旧) 「趙の三大天」の一人です。他の三大天は? はい、彼らも名臣として取り上げられています。「趙の藺相如」「趙の趙奢」を読んでみましょう。

これから先の展開が気になったら、「秦の呂不韋」もどうぞ。ネタバレ内容も含みますが、面白いですよ。

あと、名臣としては取り上げられていませんが、キングダムの登場人物も何人か名臣伝の中に姿が見えます。例えば、(呂氏陣営の) 李斯、(蒙武の息子) 蒙毅、(山民族の) 楊端和、(信の副将の) 羌瘣。マンガの中の架空の人物なんだろう、と思っていたのですが、実在の人物なのですねぇ。もちろんフィクションも入ってるんでしょうけど...

ちなみに、「春秋名臣列伝」という本もあります。こちらは、「戦国〜」に比べてそれほど面白くありませんでした。まあ、興味があれば読んでみるのもいいかもしれません。

戦国名臣列伝 (文春文庫) 春秋名臣列伝 (文春文庫) キングダム 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)

2009-05-06

手打ち蕎麦 蕎都

今日のお昼ご飯は外食。新潟は新潟市青山の手打ち蕎麦「蕎都」で、合鴨南ばん蕎麦を頂きました。


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私は、大学時代に東京のお蕎麦屋さんでバイトをして蕎麦の美味しさを知り、京都の蕎麦屋さんを巡って蕎麦の楽しみを知りました。ところが、新潟に帰省してみると近所に良い蕎麦屋さんがありません。とても残念なことです。

そんな中、蕎麦を食べに行くのであればココ。と思っているのが、「蕎都」です。

「県外から足を伸ばして食べに来る」ほど美味しいわけではありません。ごく普通の手打ち蕎麦屋さんです。でも、手を抜かない蕎麦を打っています。ここに来ると、本当の蕎麦の味が楽しめます。

そのせいでしょうか? 今日、お店に入ったら空いてる席は 1 テーブルしかありませんでした。11:45 頃のことです。注文をしていると、後から客が入って来て満席の旨を伝えられていました。

合鴨南ばん蕎麦

で、私が注文したのは合鴨南ばんそば。1300 円だったかな? (ざるそばは 800 円)。鴨肉は薄目で、枚数は十分。葱の量も鴨の量と合っている。山椒が振ってあって、ちょっと京都風のピリリが魅力。汁まで全部のみほして、満足でお店を後にしました。ごちそうさまです :D