2006-11-20

サンデー GX の銃撃ちマンガ家対談

サンデー GX 12 月号に掲載された銃撃ちマンガ家の対談が面白いです。対談に参加されてるのは、『ワイルダネス』の伊藤明弘、『ブラック・ラグーン』の広江礼威、そして『ヨルムンガンド』の高橋慶太郎の三人。いずれも、銃撃戦マンガが代表作なマンガ家さん達です。

3 人のマンガ家さん達が、銃撃マンガ (ここでは銃を撃ちまくるマンガと定義しましょう ^^;) を描くことになったきっかけ、銃への想い、マンガへの想い、登場人物 (特に悪役への) 想い etc... を三者三様に語るというこの企画。銃撃マンガ・ファンにはたまりません。

実は銃撃戦をメインに描くマンガは少くて、数える程しかありません。特に少年マンガで成功した銃マンガは皆無に等しいのではないかと思います。その理由を少し考えてみたのですが、一番の敗因は、『銃』が「強さのインフレ」を起こしにくいことにあるのではないか、と。

例えば、主人公が剣の使い手なら、鉄を切るとか、ヘリを切るとか、ビルを切るとか、主人公の成長具合がそのままダイレクトに破壊力に反映されます。剣でヘリやビルを切るには、刃渡りが足りないはずですが、それが出来てしまう所がマンガですね。

ところが、銃の場合はそうはいきません。主人公がいくら強くなろうとも、破壊力は上がりません。他の銃に替えるしか、威力を上げる方法はありません。

つまり、少年マンガにありがちな、「修業でパワーアップ」(そして強さのインフレ) という構図が成り立ちにくいわけです。

こんな感じでマンガに銃マンガは少ない。その中で、銃をガンガン撃ちまくるマンガ家が、上に挙げた三人です。そんな三人がサンデー GX 誌で連載をしています。サンデー GX を、銃撃マンガに注力する雑誌としてチェックしようかと思う今日この頃です。

※個人的には『GUNSMITH CATS』の園田健一もスピード感あふれるガン・アクションを描いていて好きです。

※※もちろん銃マンガで『ゴルゴ 13』を忘れてはいけません。しかしゴルゴは、私の中では銃撃マンガというより、スナイパー・マンガです ^^;

ベル☆スタア強盗団 (1)
伊藤 明弘
4049260549

ブラック・ラグーン 1 (1)
広江 礼威
4091572014

ヨルムンガンド 1 (1)
高橋 慶太郎
4091570690

2 件のコメント:

  1. >一番の敗因は、『銃』が「強さのインフレ」を起こしにくいことにあるのではないか、と。
     なるほど。
     そうですね。

    >「修業でパワーアップ」(そして強さのインフレ) という構図
     確かに…。

     ゴルゴ13はその点、最初から強いですね。
     第一話のゴルゴは、今のゴルゴと比べると随分と青いですが、狙撃の腕は確かだったと思います。
     しかし、長寿マンガですね。
     最近は、ゴルゴ本人はあまり登場しないそうですね。

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  2. ちゃめさんが、このネタに喰いついてくるとは思っていませんでした ;)

    > ゴルゴ13は...

    ゴルゴは長寿マンガですよねー。連載マンガの中じゃ、一番なんじゃないですかね。よくもネタが尽きないものだと... ブログだって、こんなに長く続くものがあるかどうか ^^;

    > 最近は、ゴルゴ本人はあまり登場しない...

    登場シーンが少くなることが、また、ゴルゴの無敵ぶりの演出になっているのでしょうねぇ。

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