2009-11-02

うそつきパラドクス (きづきあきら + サトウナンキ)

「うそつきパラドクス」(連載:ヤング・アニマル) の一巻目が出ました。この連載に今、私の心はグシャグシャにされています。

うそつきパラドクス 1 (ジェッツコミックス)

彼氏のいる女の子「栖佑」さんに、恋をしてしまった主人公「八日堂」君の物語。ええと、そういうのっていけないですよね。流される彼女も彼女だし、好きになる男の方もルール違反という気がします。

ただですねぇ。「好きになってしまった」ら、そういうモラルも何もないんですよ。好きになっちゃったら、ですよ。好きになっちゃったら。。。そしたら、彼氏がいたんです。そういうのってどうしようもないじゃないですか (力説)。

こう、男としては徴妙な距離を保ちつつ、でも友達以上になりたいわけです。

八日堂さんが切り出したのは、「嘘の恋人関係」。

ここんとこ一人でさびしい週末だったんで、ちょっとだけ恋人がいるっぽくしてください。映画見て食事とかデートみたいな事してくれたら、それでいいですよ。

彼氏が名古屋 (遠距離) なのをいいことに、ちょっといじわるな申し出。でも、それって自分自身も苦しいんですよ。だって、映画ですよ? 食事ですよ? デートみたいな事ですよ? 好きな娘を、もっと好きになってしまう。というか、好きになるなって方が無理でしょう?

でもって、彼氏のグチとかは聞かされるわけです。浮気の疑い、とか。寂しくされる、とかね。

もう泥沼ですよ。膝までドップリですよ。抜けられません。

けれど、八日堂さんはその先には進めません。だって栖佑さんは「自分」が本気でないと思ってるから (?)、この関係を維持してくれてるわけです。というか、栖佑さん自身の気持ち・八日堂さんの気持ちを意識的に無視しているから... かな? 気がついてしまったら、終わってしまう。。。恋。

「今ごろ彼氏と?」とか、「夢を見始めてる自分が少しこわくなった」とか、「二股?」とか、「ちがうよ、エッチはしてないもん」とか。そういう台詞に心当たりのある人は、読むと悶絶ものです。

一巻の特典

ヤング・アニマルの連載は、八日堂さんと栖佑さんが始発電車に乗るところから始まります。ところが、その前日譚たるお話が、2008 年のヤング・アニマルあいらんど no.7 に載っていたのです (私は一巻を買って、初めて知りました)。ファンとしては、この一本、外せないです。ヤング・アニマルだけでしか「うそつきパラドクス」を読んでいない人は、この前日譚を読むためだけでも一巻を買う価値があるかと思います。

連載の方は...

現在佳境。八日堂さん、ついに決意。「好きです」の一言に、栖佑さんの答えは「彼氏から、先週、結婚を申し込まれました」。

うわ〜、なにこれー。彼氏とうまくいってなかったんじゃないの? 「好き」って言うのは勇気が要るのよ? それで、「先週、彼氏とライブいってきて仲直りした」ってどういうこと? 仲直りした? 私、告白しちゃいましたよ。告白したら、もう戻れないんですよ??? と、まあ、在りし日の京都の夜を思い出させる展開になっていまして。

どうなる八日堂。どうする八日堂。いや、この先までは書きませんが...

もうこの物語。ハッピーエンドしか望んでいません。現実を見れば、この先、どんなるかなんて分かりきってるじゃないですか? でも、そんな厳しい現実、欲しくないんです。マンガとはいえリアルにではなくて、マンガだからこそ「夢」を。マンガなんだから、そんなに「厳しい現実」を押しつけないで。こう切に願うばかりなのです。

2009-11-01

サマーウォーズ

細井守監督の新作映画「サマーウォーズ」を見て来ました。

細井守監督というと、前作の「時をかける少女」がぼくの中で大ヒット。

そんなわけで、本作への期待は「大」でした。観終わっての感想は、「期待以上」!

物語が Second Life のようなバーチャル空間をベースにしているので、SF 好きかそうでないかで好き嫌いの分かれるところかもしれません (そういえば、「時をかける少女」もタイム・トラベルを扱った SF ものでしたね)

このお話の面白いところは、「OZ (Second Life のようなバーチャル空間)」の末端の末端の末端をアルバイトで保守している少年とか、数学オリンピック日本代表にあと一歩でなり損ねたと自称する少年とか、登場人物のプロフィールが「No.1」でないところ。そんな数学の得意な主人公が向かうのは、90 歳の誕生日を家族総出で祝う、ちょっと古風な家。そこの娘さんに「彼氏」代理のバイトをお願いされるのですね。

この OZ というバーチャル空間と、田舎の人達とのギャップが何とも良い味を出しているんです。

物語が動き始めるのは、OZ のセキュリティーが崩されて社会に混乱が起きるあたりから。最初 (?) に奪われたのは、主人公のアカウント。何度も何度もくじけそうになって、周りの人の励ましにあって。世界的な危機にまで発展してしまったこの騒ぎを、家族全員の知恵と力で立ち向かう姿には、こちらの意気まで高くなってしまいます。

特に、家電屋さんのおじさんが大学か何かに納める巨大コンピューターを持って来たかと思えば、他のおじさんがいか釣り漁船を持って来てコンピューターの電力を補うあたり、やることハンパなくてコンピューター好きにはたまりませんでした。

スーパースターばかりが集まる映画が多くなってきましたが、田舎の家族が世界の危機に立ち向かう。こんな物語も良いですよ。というか、よくこんな脚本考えついたものです。脱帽!

2009-10-08

ロストロポーヴィッチによる、バッハの無伴奏チェロ・ソナタ

チェロの名手ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ (1927-2007) によるバッハの無伴奏チェロ・ソナタを聴いています。ロストロポーヴィッチの無伴奏チェロにはいささかの思い出があります。

あれは何年前のことでしょうか? バッハの無伴奏チェロ・ソナタ第一番が一部のマニアの間で人気になったことがありました。きっかけは、新世紀エヴァンゲリオンの劇場版「Death & Rebirth」にて、この曲が使われたことにあります。当時も、私と友人はエヴァにハマリきっておりました。そして、バッハの無伴奏チェロ・ソナタの全集が欲しいねぇ、と言って HMV に足を進めたのです。

当時学生の私達。お値段はリーズナブル。それでいて名演を求めました。そこで候補に残ったのが、ヨーヨー・マとロストロポーヴィチ。まずはヨーヨー・マの演奏を試聴してみます。ゆったりとしていて、良い演奏でした。流石に上手い、の一言。有名な演奏者 (CM でも名前の露出が激しかった) だし、これは決まりかな? と思ってロストロポーヴィッチの無伴奏を聞いてみます。第一楽章からキレ味のするどい演奏。ヨーヨー・マと次元が違う! 鳥肌を立てて、ロストロポーヴィッチ盤をレジに運びました。

あれから十数年。ロストロポーヴィッチ氏は 2007 年に亡くなってしまいました。手元には、彼の EMI 時代の全録音ボックスがあります。28 枚組ながら 11,415 円。もちろん、バッハの無伴奏チェロ・ソナタも収録されています。

彼の無伴奏チェロを聴いて、切れ味のするどくホリの深い演奏を楽しみながら、エヴァを思い HMV の店の中で初めて聞いた感動をつい思い出してしまいます。

Mstislav Rostropovich: Complete EMI Recordings バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲

2009-10-03

ヱヴァンゲリヲン新吹奏楽版って何ですか?

Amazon のおすすめを見ていたら、「ヱヴァンゲリヲン新吹奏楽版 其の1」ってのが現れました。「其の2」もあります。

ヱヴァンゲリヲン新吹奏楽版 其の1 ヱヴァンゲリヲン新吹奏楽版 其の1

なんですか、これは?

定価 3,500 円。高いようですが、二枚組です。其の2 もあるので、計 4 枚ですね。発売日は 2009-11-26。約 2 か月後。情報がほとんど出てません。分かっているのは、作曲者の鷺巣詩郎氏が完全監修するということだけ。

エヴァの曲を吹奏楽でやるのですね? これは、新劇場版の曲をブラバンでやると考えていいのかしら? どこのブラスを使うのかしらん。合唱曲に付く声はどうなるのでしょう。入るのでしょうか? 入らないのでしょうか? そもそも、ブラバンでやって楽しいのかしらん。

楽しみではありますが、恐くもあります。

2009-09-23

新潟のオーディオ・ショップ「オーディオ関本」を訪ねました

実家のオーディオ・システムが、20 年近いロング・ランを経て限界に近づいています。壊れたら 10 万円程の新システムを、と悠長なことを考えているのですが、それなら私が使っているスピーカーと CD プレーヤーを譲ってはどうか? という話になりました。

それで、シルバー・ウィークにものは試しとスピーカーを持って帰りました。イギリスの QUAD 社のスピーカー QUAD 11L と村田製作所のスーパーツィーター muRata ES103A です。スピーカーを替えてそれほど音が変わるのか? 半信半疑な親も、音を聴いて悪くないと納得してくれたようです。

冬休みにでも、CD プレーヤーを持って帰りましょうか。

余った資金でアンプを買ってもらえば、新システムの完成です。

ところが、新潟の地にはオーディオ・ショップが見当たりません。Google で色々探してみて、「オーディオ関本」というお店があることを知り、昨日、訪ねてみました。

オーディオ関本

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オーディオ関本は、端正な住宅街の中にありました。前面をフル・ウィンドウにしていて、中が覗ける形です。部屋がゴチャゴチャしてなくて、内装がきれいなのが見てとれます。高級そうなオーディオが並んでいる分、お店に入るのには少し勇気が入りますね。でも、全くお店の様子が分からないよりはいいです。

展示品

お店でメインに鳴らしているシステムは 3 つありました。

入り口には Myryad の MXC7000 (CD プレーヤー) に、Octave の V80 (アンプ)、そして Davon のスピーカー。Myryad の CD プレーヤーは、目下、(自分の) 購入候補の一つなので必然目につきます。Octave の V80 も将来のアンプにと考えている一品。Davon は、一度は周りの人達に聞かせたいと思っている、とても優秀なスピーカー。

この組み合わせだけで、かなり趣味の良いオーディオ・ショップだなぁ、と感じます。

二つ目のシステムは、Aura の Aura Note (CD プレーヤー/アンプ一体タイプ) が B&W のトールボーイ型スピーカー (XT8 かな?) を鳴らしていました。個人的には、B&W は 805S 以外、特に好きでないのでスルー。

三つ目のシステムは奥の部屋にありました。鳴っているスピーカーは、Sonus faber の Guarneri Memento! アンプは Jeff Rowland のプリとメインに、CD プレーヤーは (おそらく) Esoteric。

Sonus faber のスピーカーは、上から下までほぼ全て聞いていて、上位機種では Stradivari Homage, Amati anniversario, Cremona M を特に好いています。言い換えると、Guarneri Memento にはあまり魅力を感じていませんでした。でも、それは Guarneri Memento の実力を知る機会に巡まれなかったということなのでしょう。今回、オーディオ関本さんの部屋で鳴っていた Guarneri Memento は、とても上品な音で、魅了されるものでした。特にピアノに透明感があって良かったです。時間があれば、Sonus お得意の弦の音も聞いてみたかったです。

きっと、このお店は、「最終目標を Guarneri Memento クラスに置く人達」を客にしているんだろうなぁ、と感じました。

あとがき

店員さんの物腰はやわらか。我々初心者向けに丁寧に説明して下さって、とても好感が持てました。

ただ、「本格的にオーディオを始めるなら」と提示されたアンプのお値段が「20 万円以上」。少し? いや、大分、予算オーバーです。更に突っ込んで、「QUAD 11L に合わせるアンプ」を聞くと、Accuphase E-250 (実売 25 万円) との声が。QUAD 11L に合わせるというより、先のグレードアップを見込した提案をして下さった模様。

うちの親は、そんなにオーディオに凝る人間ではないので、そこまで先を見据えた提案をされてもね。ちょっと困ってしまいました ^^; 何か 10 万円前半で、良いアンプはないものかしらん。

PS. 帰り際にショーケースに目を向けると、NuForce の iCon (実売 3.5 万円前後のコスト・パフォーマンスの高いアンプ) が置いてあったので、高い商品だけ売っているお店ではないと思います。

2009-08-26

Beatles の好きな曲と収録アルバム

2009-09-09 に Beatles のリマスター・アルバムが発売されます。私は既に「ステレオ・ボックス」と「モノラル・ボックス」の両方を予約してしまいました。

The Beatles (Long Card Box With Bonus DVD)
The Beatles (Long Card Box With Bonus DVD)
The Beatles In Mono
The Beatles In Mono

ボックス購入は勢いなのですが、実はどのアルバムにどの曲が入っているのか全く知りません。というわけで、自分の好きな曲がどのアルバムに入っているのか調べてみました。

私の好きな曲なんて、有名曲ばかりですから、有名曲がどのアルバムに収録されているかの目安にもなると思います。

Please Please Me

  • I Saw Her Standing There
  • Please Please Me
  • Love Me Do
  • A Taste of Honey

With The Beatles

  • All My Loving
  • Please Mister Postman
  • I Wanna Be Your Man

「Please Mister Postman」はマーヴェレッツのカバー曲。後にカーペンターズのカバーにヒットしましたね。

A Hard Day's Night -- ビートルズがやってくるヤア! ヤア! ヤア!

  • A Hard Day's Night (ビートルズがやってくる ヤァ! ヤァ! ヤァ!)
  • Can't Buy Me Love

For Sale

  • I'm a Loser

Help

  • Help!
  • Ticket To Ride
  • Yesterday

「Tichket To Ride」は後にカーペンターズがカバーしました。

Rubber Soul

  • Michelle

Revolver

  • Yellow Submarine

Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band

  • Lucy In the Sky with Diamonds

Magical Mystery Tour

  • The Fool on the Hill
  • Strawberry Fields Forever
  • Penny Lane
  • All You Need is Love

Beatles (White Album) -- 2 枚組

  • Back in the U.S.S.R.
  • Ob-La-Di, Ob-La-Da
  • While My Guitar Gently Weeps

Yellow Submarine

  • Yellow Submarine
  • All You Need Is Love

Abbey Road

  • Come Together

Let It Be

  • Let It Be
  • The Long And Winding Road

Past Masters Vol.1 & Vol.2

Past Masters は、アルバム収録から洩れたシングル盤とかレア・ヴァージョンをまとめたコンピレーション・アルバム。

  • I Want To Hold Your Hand (Vol.1)
  • Hey Jude (Vol.2)

あとがき

Beatles で好きな曲って、ほとんどのアルバムにまばらに入っているものなのですね。全曲、聞こうと思うと、ボックスを買うかベスト盤を買うか、どっちかしかないように思えます。今回のリマスター・ボックスは、そういう意味で、思い切りのチャンスかもしれません。

2009-07-03

ヱヴァ新劇場版:破 <四回目>

7 月 1 日、映画の日に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の三回目の観賞に行って来ました。

すぐにエントリーに出来なかったのは、仕事を忙しくして少し心のバランスを崩しているからです。

閑話休題。

四回目は、職場の SF 好きな友達と一緒に行って来ました。なので場所は、いつも行ってる南町田のグランベリー・モール 109 シネマズではなく TOHO シネマズ川崎でした。この TOHO シネマズ川崎、南町田の 109 シネマズと比べて映像が綺麗で音響がとってもライブでした。

具体的には、冒頭の戦闘シーン。これが闇の中での戦闘となるわけですが、109 シネマズでは画面が暗くてエヴァの姿もよく見えません。相手の動きも、周りの設備もよく分かりませんでした。でも、TOHO シネマズ川崎だと姿がよ〜く見えるのです。音について言えば、司令室でメイン・キャラクターの声は正面から聞こえるわけですが、周りで報告しているモブ・キャラの声がスクリーンの右左から聞こえてきました。臨場感が出ていて、良かったです。

TOHO シネマズ川崎は、帰り道とは逆方向なのですが、わずか二駅。お気に入りの映画は、こちらで見ようかと思案中です。(本当は今日もスタートレックを見に行こうと思っていたのですが、体調不良 ? で泣く泣く諦めて帰りました)

追記

一緒に行った友達は、見事に「破」にはまり込みました。彼は私と同じくリアルタイムで見ていた人で、SF 全般が好きな人。映画を観終わった後は、割と平気な顔をしていましたが、翌日目を覚ますと一気にキタようです。こちらとしてはシテヤッタリ! イェイ。