2012-10-01

映画 マルドゥック・スクランブル 排気 を観てきました (ネタバレあり)

10/1 は映画の日。マルドゥック・スクランブル映画版の第三部「排気」を観てきました。

前作「燃焼」はブラックジャックを始める直前で終わりました。本作は、ブラックジャックのシーンから始まります。作品全体はテンポが早め。脚本は良いんですが、もう少し「間」を入れた作りにしても良かったんじゃないかと思いました。あと、ブラックジャックも戦闘シーンもスッと原作と同じスピードで展開されるので、原作未読者には内容が追いきれないかもしれません。特にブラックジャックはカード捌きが早くって、カードが読み切れない。う〜ん、それは「燃焼」のポーカーでも同じだったんですけどね。ここはカジノらしさを重視するか、映画らしさを重視するかで前者をとったということでしょうか。後で BD で何度も見て確認してね! って感じも...

それはともかく、映画の内容です。

まずはフィリップ・マーロウ。登場おめでとう!! 前作のラストでは、マーロウの出番は無いんじゃないかと心配になりましたが、ちゃんと登場して下さいました。ダブルダウンとイーブン・マネーの伏線を張るためだけに登場した感はありますが、マーロウ、見れて良かったです。連続スプリットと「7 と 8 の魔法」は格好良く決まりました。でも、それまでの経過がアッサリしていたのが残念でした。バロットの「他のテーブルに移りたい」発言が聞きたかったなぁ。

続いてベル・ウィング。この人、原作から大好き。原作でも登場シーンは少ないんですけど、放つ台詞がとても印象的なのね。映画でも同様に台詞こそ少ないものの、ベル・ウィングの姿が見えるたびにニンヤリでした。

そして最強の敵アシュレイ・ハーヴェスト。カウンティング、トゥルー・カウンティングが登場するけれど、ほとんど説明がなかったのが残念。あと、「A (エース) の後に B は来ない。数が減ったり増えたりすることはあるがね」というイカサマやってます台詞でバロットを呆気に取るシーンがなかったのも口惜しい。ユーモアもアシュレイの魅力なのにね。

話は前後しますが、今まで軽く見られていたバロットが「そんなに殺しやすく見えますか」と問い返すシーンはシビレました。ここは映画版、もっとアシュレイの表情をクローズアップさせて欲しかったなぁ。アシュレイがバロットを敵と認識するシーンなんだから。あと、アシュレイの神技に対してバロットの台詞「分かります」「それを他の人が理解できないということが」がなかったのも... ああ、こう言っていると、もう原作の台詞全部入れて欲しかったと言いたくなっちゃうので止めましょう。

ラスト・エピソードはボイルドとの対決。原作をどう映像化するかと思いましたが、真っ向から映像化しました。いやー、スピード感がありすぎで弾の軌道が読めません。大画面で見る迫力と大音量。映画館の良さが出ていたシーンでした。

感想を書いていたら、もう一度観に行きたくなる。そんな映画です。う〜ん、これは私がマルドゥック・スクランブルが大好きだからでしょうかねぇ。

マルドゥック・スクランブル 圧縮【期間限定版】 [Blu-ray] マルドゥック・スクランブル 燃焼(Blu-ray Disc)

ref

0 件のコメント:

コメントを投稿