2011-10-28

バビル2世 ザ・リターナー (横山光輝・野口賢) を読む

バビル2世 ザ・リターナーはヤング・チャンピオンで連載されている、「バビル2世」及び「その名は101」の続編です。原作・横山光輝、画・野口賢とありますが、横山氏による原作ではありません。野口氏の完全オリジナル・ストーリーです。おそらく、「バビル2世」の作者である横山氏に敬意を表して原作・横山光輝としているのでしょう。

「その名は101」はバビル2世の第3部と第4部の間にあるサイド・ストーリーです。アメリカ・CIA とバビル2世 (101 は CIA がバビル2世につけたコードネーム) との戦いを描いています。詳細は過去エントリーをどうぞ。

バビル2世 ザ・リターナー

バビル2世 ザ・リターナーは、ヨミとの戦いから 40 年後のバビル2世を描いています。今回の敵はアメリカ!

ここに来て、バビル2世の続編である「その名は101」のサイド・ストーリーが活きてきます。バビル2世の血液によって超能力者になった人間で構成される特殊部隊「101 部隊」。高度に発達したインターネットと軍事技術によって次第に明らかにされるバビル2世の限界。軍事力も 40 年前と比べて数段に上がりました。例えば大出力のレールガン。

バビル2世側にも変化があります。鉄人28号のような人型ロボットだったポセイドンが、生体ロボットになっています。一巻のラストでは、落電を受けてロプロスが復活。バビル2世を読んでない人に説明すると、ロプロスは第4部で水爆ミサイルにより壊れたのでした。そのロプロスが復活するわけです。これが、5000 年前に宇宙人・バビルが残した技術力なのか!! 凄い! 凄い!!

なんて喜んでたら、アメリカに勝ち目はありませんね。ここでもう一つ SF ネタが投入されます。なんと、地球に来ていた宇宙人はバビルだけではなかった! アメリカは別の星系からのオーバー・テクノロジーを授かっていたのです。いわば、バビル側オーバー・テクノロジーと別星系のオーバー・テクノロジーの対決。

2 巻目以降は、バビル2世の第4部で「もう静かに暮らす」と言って南極の基地に消えたヨミ様も登場。益々面白くなるバビル2世 ザ・リターナー。早く続きが読みたい一作です (私は単行本派なので)

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