あの「超人ロック」が、ネットで連載を始めるそうです。
「超人ロック」と言えば、日本が誇る超能力 SF マンガの傑作です。最初の作品が書かれたのが 1967 年 (ゴルゴ 13 の連載開始は 1968 年)。「ニンバスと負の宇宙」という題名で、作者の聖悠紀氏は 17 歳だったと聞きます。無論デビュー前で、今で言う同人誌 (当時は肉筆回覧誌と呼んだそうです) として書かれましたが、当時、印刷機に手が出せるはずもなく、作者が筆を入れた生原稿をヒモで綴じ、回し読みをしていたそうです (ビブロス文庫の後書きで、デビュー前の萩尾望都が「ニンバス」を読むために大阪まで行った様子を書いていますね)。
扉絵に「SF ファンと そうでない人に」と書かれて始まった「超人ロック」の歴史は、掲載誌を変えながら 30 年以上の歳月を数え、ついにウェブ媒体で結実するようです。
そう、超人ロックは掲載誌をよく変えました。渡り歩いた雑誌のうち、「月刊 OUT」「ランデヴー」「少年 キング」「コミックバーガー」「MEGU」は姿を消し、健在なのは「MAGAZINE ZERO」と「YOUNG KING OURS」のみ。雑誌形態コミックス「超人ロック Special」が最後の砦となるかと思いましたが、ついに休刊。
超人ロック最大の超能力は、掲載雑誌を休刊に追いこむことだ
という陰口もあります。思い返せば、「YOUNG KING OURS」に連載が決定した時、私の知らせに友人の返事は
ああ、アワーズも、また...
でありました。
超人ロックがネットの世界に降り立つ 2006 年。どんな事態が引き起こされるでしょうか。ちょっとドキドキです。最後に、超人ロックからライガー教授の言を引用してエントリーを閉じさせて頂きます。
宇宙を救うには、こうするしかなかった。
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