コミックビームという月刊マンガ雑誌があります。そちらで読切連作として発表されている「群青学舎」というマンガが面白い。作者は入江亜季。どれくらい面白いかというと、立ち読みをしてこれはブログに書かなければ
と思ったほどに面白い。
「群青学舎」は学舎 (まなびや) を軸に、毎号、設定を変える趣向です (というか、だそうです)。以前このブログで招介した「週刊 石川雅之」と同じタイプですが、更にテーマを学舎に絞った感じですね。2006 年 2 月号現在、4 つの作品が掲載されています。
私が読んだのは最新号 (2006/02) の「花と騎士」という作品です。時代背景は中世でしょうか。姫君を拐かそうとする他国の公爵というお話。十数ページしかないのに、非常によくプロットが練られています。話に無駄がないというか、読者に媚びを売らないというか。ちょっと説明不足な感もあって、読み返してしまうのですが、その度に新しい発見を見つけてしまい、緻密な計算の元にストーリーが組み立てられているのに気づかされます。
最初、はてな? と思う作品で、読者に読み返したいと思わせる。そういう短編は、作品に力があってのことなのだと思います。
これ程読み返した作品は、「週刊 石川雅之」の「彼女の告白」以来です (分かる人には分かる!)。
萩尾望都に似た絵柄なのも、私の心をくすぐるのかも。
単行本が出たら、買いの一冊。皆さんも、コミックビーム、手に取ってみて下さい!
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