バッハ、テン・ホルト、ビクトリア、エンヤ。比較的おだやかな CD ばかり選んでいました。次は何を聴こうかと、CD ラックの上で指をすべらせていて止まったのがドヴォルザーク。「新世界より」とかいいかもね。ケルテスは聴きほれて仕事にならなくなるし、シルヴェストリは激しいし、ライナーはこの前聴いたばかりだし、クリヴィヌ、ワルター、う〜ん... と悩んでいてフリッチャイ。
私はほんの 1〜2 m ほどの近距離で聴いたのですが、この距離で聞くと弓が弦を擦る音が聞こえるのですね。びっくり。古い SP 録音のノイズの様なサーという音でした。少し離れると聞こえなくなります。黒沢さんによると、ヴァイオリンを聞くには近すぎるとのこと。近いと直接音しか聞こえない。本当は、ホールの壁から返って来た間接音も一緒に聞く。すると、より響きが増すんだそうです。小ホール位いで 30 m 位い離れて聞くのが理想。確かに 1〜2 m といったら、下手するとオーケストラでは指揮者よりも近い位置になりますものね。ヴァイオリンの美味しい所を聞けていないのでしょう。でも、弓が弦を擦る音を聞くなんてのは楽器をやってない人間には未知の領域ですからね。とても良い経験ができました。
1999 年、ヴィッキは映画音楽に特化したオーケストラ 21st Century Orchestra を創設。そして、手兵オケを率いてロード・オブ・ザ・リング・シンフォニーの演奏に携わることになったのでした。スイスの指揮者・演奏家って、スイス国内での活躍が多くって日本には CD がほとんど入って来ないんですよね。なので、時々、とんでもない実力者が隠れていることもあって困ります。ヴィッキの実力は... このアルバムだけでは分かりませんけどね。
ワーナーはトン・コープマン。オルガニストとしてもチェンバリストとしても有名な人です。ヘンスターはカイ・ヨハンセン。恥ずかしながら、この人のプロフィールは見つけられませんでした。ブリリアントはハンス・ファユス。スウェーデンのレーベル BIS からのライセンス供給です。ファユスというオルガニストの名前は初めて聞きますが、BIS は水準以上の録音をするので安心して聞けるかと思います。
ウィルソン、ルージイチコヴァ、コロリオフ、カーティス、アルドウェル、ペイン etc. 知らない演奏家が並んでて、自分の知識不足を思い知らされる思いです。ヘンスラーで平均律クラヴィーアやイギリス組曲を弾いたレヴィンはモーツァルトの「レクイエム・レヴィン版」のレヴィンさんでしょか。パルティータを弾くロス(ワーナー)やピノック(ヘンスラー)は古楽界では一目置かれる存在です。ゴルトベルク変奏曲を弾くレオンハルトは言うまでもありませんね。ブリリアントではベルダーが多く弾いていますが、個人的にはちょっと好みに合いません。どうやら、フレンチ・ピッチで弾かれているらしく、それが好き嫌いの分かれになっているのかもしれません。なお、アスペレンは最近売れっ子のチェンバリストです。