2007-02-24

100 エントリー目

life@aka も、本エントリーで 100 本目になります。

life@aka は、コンピューター系の話題を扱う clmemo@aka の分家ブログとして 2005 年 7 月に TypePad 上でスタートしました。その後、Blogger に移行。週 1 ペースを目標にエントリーを書き続けます。しかし、週 1 回ペースは、どうにも半端でした。毎日書いてる clmemo@aka よりも、大きなエントリーを書こうと肩肘を張ってしまったんですね。プレッシャーを自分でかけて、逆にエントリーは書けなくなって。2005 年の 11 月、12 月は 1 本ずつしかエントリーが書けず、挙げくの果てには 4 月・5 月は 0 本という為体になってしまいました。

結局、2005 年・2006 年合わせて 62 本。これではいけないと、2007 年 1 月の半ばから、毎日エントリーを書くようにしてみました。clmemo@aka だって毎日エントリーを書いているのですがら、出来ないはずがありません。

すると、肩の力が抜けたのでしょうか。身の回り (life) のことを書けるようになり、エントリー数が増えました。まぁ、その代わり

ライトノベルとベートーベンと消しゴムと祭りが交互に出てくる。

Long Tail World: EMIがMP3配信を交渉中:EMI in Talks to Sell MP3s より引用

なんて無節操なブログになっちゃいましたけどね。

なにはともあれ、これからも、life@aka は頑張っていくので、どうぞよろしくお願いします。

2007-02-23

ヴェルディのレクイエム (Victor De Sabata)

2006 年 12 月 26 日に注文したヴェルディのレクイエムがようやく届きました (バッハは、まだ届きません ;_;)。今回届いたヴェルレク (ヴェルディのレクイエム) は、デ・サーバタ指揮スカラ座管。1954 年のセッション録音です (デ・サーバタについては前エントリーをご覧下さい)。

デ・サーバタのヴェルレクは実はもう一種類、1951 年のライヴ録音があります。旧録音 (1951 年録音) は持っているので、新録音 (1954 年録音) と聴き比べです :)

これは素人の感想なのですが、弦は旧録音の方がいいように思います。キビキビとしているというか、迫力・推進力が、旧盤の方が僅かに上に感じました。特に「怒りの日」の演奏がいいです。といっても、ほんの少しの差でしかないのですけどね。

さて、新録音のいい所。これは歌手陣。特にソプラノのシュヴァルツコップがいいです。絶唱! 特に、「リベラ・メ」のソプラノ・ソロが素晴らしいです。音楽が、シュヴァルツコップの声でグッと引き締まります。レクイエムにおいて、ソロの歌手がこれほど影響力を持つと思いませんでした。彼女の声一つで、管弦楽が少し弱いのも全然気にならなくなります。

私は、ヴェルレクをデ・サーバタの他にトスカニーニを 2 枚、コルボを 1 枚、ゼナーナ 1 枚、計 6 枚持っているのですが、このデ・サーバタの新録音が一番好きになりました。理由は、もちろんシュヴァルツコップのソプラノです。

2007-02-22

デ・サーバタのモツレク

レコード芸術という雑誌があります。クラシック音楽の CD を専門に扱っているマニア向け (?) の雑誌で、目玉は月々の特集と月評 (新譜と再発売の批評) となっています。しかし、その批評を鵜呑みにして CD を買うと、時々とんでもない代物を掴まされてしまうというのも、クラシック・ファンの間では有名な話です。逆を言えば、自分のお気に入りの CD がレコード芸術の月評で貶されていることも珍しくありません。

これは、クラシック好きの友人と、レコード芸術批判をしていた時のお話。

友人: レコ芸の月評には、何度騙されたことか!

ぼく: ですよね。私もこの前、好きなデ・サーバタのモツレクがレコ芸で貶されてて...

友人: え、待て待て待って。デ・サーバタのモツレク?

この時、私は、「デ・サーバタのモツレク」という名前を、レコ芸批判の具体的な例として軽く挙げただけのつもりだったのですね。ところが、友人は、この「デ・サーバタのモツレク」に見事、喰いついて来てくれました。嬉しかったですねぇ。というのも、「デ・サーバタのモツレク」。これに違和感を覚えるというのは、よほどのクラシック・マニアであることの証左だからです。私の周りには、クラシック音楽ファンが少なかったので、「ああ、今、自分はクラシック・ファンと話しているんだ!」という実感を持てた。それが嬉しかったんです。

少し解説しましょう。

ヴィクトール・デ・サーバタ (Victor de Sabata, 1892.4.10-1967.12.11) は、イタリアの指揮者です (作曲家でもありました)。デ・サーバタのレパートリーは、何といってもイタリアのオペラ物! ヴェルディ、プッチーニを得意としていました。彼の指揮者としての実力がどれ程高かったかは、かの大指揮者アルトゥーロ・トスカニーニの後任としてミラノ・スカラ座の音楽監督に就任したことからも分かろうというものです。しかし今日、デ・サーバタの名前はあまり知られていません。その理由は、彼が極度に録音嫌いであったことが挙げられます。彼の演奏は、とても録音が少ないのです。

さあ、予備知識は入りましたね。ここで友人の質問「待て。デ・サーバタのモツレク?」の意味するところを考えてみましょう。質問を見てみると、「デ・サーバタの」と言っていることから、彼が (比較的マイナーな指揮者である) デ・サーバタを知っていることは間違いありません。数少ない CD を持っているから、デ・サーバタを知っているのでしょう。従って、彼はデ・サーバタが録音嫌いであることも知っているようです。そして、「モツレク (モーツァルトのレクイエム)?」と聞いていることからして、友人はデ・サーバタがモーツァルトを得意にしていないことも知っているわけです。このマイナーな指揮者のレパートリーを熟知していなければ、こんな質問は出来るこものではありません!

しかし! さすがの友人も、デ・サーバタがモーツァルト没後 150 年記念コンサートでレクイエムを指揮し、その時のライブ録音が残っていることまでは知らなかったようです!! (もちろん、喜々として教えてあげましたとも!)

デ・サーバタのモツレクは、1941 年 12 月 4,5 日録音。ローマ RAI 弦楽団 & 合唱団を指揮。タッシナーリ、スティニャーニ、タリアヴィーニ、ターヨといったイタリアの名歌手が揃っており、レクイエムというよりまるでオペラ! この名唱を聞いて下さい。というか、デ・サーバタの指揮で美しい鎮魂歌を求めちゃいけませんね ;)

2007-02-21

五山の送り火

一日、間が空きましたが「life@aka: 祇園祭り」の続きを書きます。なお、本エントリーはフジキセキさんに頂いたコメントの返事を兼ねています。

五山の送り火

五山の送り火は、五つの山で、妙法・舟形・鳥居・大文字・左大文字の五種の文字・絵を形取った火を点ける行事で、精霊送りの意味を持つのだとか。古くは、五つの山以外でも送り火が行なわれていたそうです。

五山の送り火を見たのは、2004 年 8 月 16 日のことでした。見たのは、舟形以外の 4 つの火送りです。20 時頃に点火され、約一時間に渡って、送り火を見ることができました。

さて、祇園祭りなら四条に、鞍馬の火祭りなら鞍馬山に行かなければいけませんが、五山の送り火は、京都の平地にいれば、どこかの送り火が見られます。場所に拘らないのが、送り火のいい所です (全ての送り火を見るためのスポットはありますけどね)。

送り日を見るのに、問題になるのは、場所よりもむしろ日時です。送り日が行なわれる 8/16 日はお盆。京都に実家のない人達は、帰省をしてしまっているのですね。そのため、京都に何年も住んでいて、五山の送り火だけは見たことがないという人は多いです。(逆に、京都に住んでいなくても、実家が京都なので送り火だけは毎年見ている、という人もいらっしゃるかもしれません) この年は、帰省の休みを 8 月の頭にずらしていて、お盆には京都に戻っていたので、送り火を見ることができました。

大門寺焼き!?

五山の送り火は、一番有名な「大文字」から「大文字焼き」と呼ばれることもあります。しかし、この呼び方には注意が必要です。というのも、「大文字焼き」と「大門寺焼き」の音が同じだからです。これを聞くと、京都の人は怒ります。「大門寺は焼けてない!」「焼けたのは延暦寺だ」「お前は信長か!」あらぬ疑いをかけられないよう、五山の送り火と呼びましょう ;)

PS. 舟形とか妙法を「大文字焼き」と呼ぶのもアウトです :p

2007-02-20

喜さ起の湯豆腐定食

友人と一緒に、京都は法然院前にある喜さ起というお店で湯豆腐定食を食べてきました。

18 時半頃に店に入る予定を立てていたのに、友人の仕事が遅くなって、待たされること一時間。喜さ起は 19 時半で受け付けを終了するので、19 時 7 分の時点でお店に電話を入れて席を確保しておき、19 時 25 分頃に店に入りました。ギリギリに入店するなんて、迷惑な客ですね ^^;

注文したのは、湯豆腐定食の「上」 (2400 円) です。「並」 (1890 円) との違いは、天麩羅に海老が付くことだとか。

前菜の後、湯豆腐と天麩羅。最後にご飯とおつけものが出て、コース終了です。前菜には、ごま豆腐とあと二品。特にごま豆腐が美味しかったです。湯豆腐は、土鍋に入って出てきました。豆腐の形は立方体。味はちょっと甘めかしらん。本当は、つゆなしで一口食べたかったところですが、適当な取り皿がなかったので諦めました。つゆは濃いめだったように思います。全体的に、湯豆腐は美味しく食べられました。

喜さ起 湯豆腐

問題は天麩羅です。ちょっと衣が厚いです。油っぽくて、さっぱり味の湯豆腐とは合いません。天麩羅が美味しくないというのは、Yahoo! グルメのクチコミにもあった情報なのですが、残念ながら汚名返上というわけにはいきませんでした。

次回行く時は、天麩羅を外したメニューで、湯豆腐を堪能することにします ;)

そうそう、Yahoo! グルメで 10 % オフのクーポン (注文前に見せる) が手に入ります。喜さ起にいらっしゃる方は、印刷を忘れませんようお気をつけ下さい。

2007-02-19

祇園祭り

京都のイベントをソーシャルに集める cotocoto.jp」というエントリーで、フジキセキさんからコメントを頂きました。それで、返事を書いていたら長くなってしまったので、記事として独立させちゃいます。

フジキセキさんの京都のオススメ・イベントは祇園祭りと五月の火送り、奈良では 3 月にあるお水取りを紹介して頂きました。

祇園祭り

山鉾巡行

まず、祇園祭りですが、2004 年と 2006 年に見に行きました。

2004 年に見に行ったのは、山鉾巡行。毎年 7 月 17 日に行なわれる祇園祭りのメイン・イベントです。四条川原町の交差点で見てきました。山鉾巡行の始まる 30 分前位いに現場に着いたのですが凄い人だかりで、前に進めません。押しくら饅頭状態でした。

スポット的にも、四条川原町には地下鉄の駅の入り口があるため、出勤する人も混ざってとんでもないことになります。でも、人垣は割れないので、地下鉄の入り口には辿り着けません。道を引き返そうにも、人が多すぎて戻れません。多分、あの人達は遅刻してしまったんでしょうねぇ。

山鉾巡行で気を付けなければいけないのは、夏の熱さです。ただでさえ、7 月のど真ん中なのに加えて、回りは肉の壁ですからね。熱さが逃げないのです。そして人も逃げる場所がありませ ^^; 山鉾巡行を見ていると、時々、ちょっとしたどよめきが起きて、その度に救急隊員が担架を持って走っていました。熱中症を起こして、倒れてしまったんですね。山鉾巡行が始まって最初の 90 分で、(私の近くでは) 3 人の方が救急車のお世話になっていました。お水と手ぬぐいは必需品です!

そうそう、何故、私が交差点で山鉾巡行を見たのか、その理由を書いていませんでした。普通に山鉾を見るためだけなら、交差点になど行かず、道沿いで見ればいいわけですからね。交差点には何があるのか。そのためには、まず山鉾の説明をしなくちゃいません。

山鉾は出車 (だし) の一種で、巨大な荷車に山を形どった造物があって、その上に鉾や薙刀などが立てられています。ポイントは、山車が何百年も前に作られたものだということ。つまり固定輪なので、真進しか出来ないということです (ここら辺が、人が担ぐ御輿との違いですね)。しかし、山鉾巡行のコースは、一直線ではありません。そこで、交差点では一工夫して山鉾の方向転換を図ります。具体的には、車輪の下に割竹を敷き、水を掛け、山車に付けた縄を大勢の引き手さん達が掛け声に併せて引いて、山車を回転させます。これが山鉾の辻回しです。山鉾は、大きいもので高さ 25 m、重さ 12 トンにも及ぶという、巨大な山車です。一回の綱引きでは回り切らないことも多く、また、上手く回すと喝采が飛びます。この辻回しを見たくて、交差点に人が集まるわけです。

宵々山

山鉾巡行が行なわれる前日・前々日を「宵山」「宵々山」と呼び、四条通りを中心に、山鉾が街に飾られます。山鉾巡行の間、観客は道の端から山鉾を見ることになるので、山鉾を近くで見る機会はこの「宵山」と「宵々山」しかないわけです。この山鉾の展示に加えて、出店が沢山出て来て、京都の夜が賑わいます。

私が去年出かけたのは宵々山の方です。ただし、傘を持っていない所に通り雨に遭い、ぬれねずみになってしまいましたけどね (そういえば、去年は山鉾巡行の日も大雨でした)。

宵々山 (宵山) では、山鉾を管理している町内会の人達が、家宝や屏風を一般公開しています。これは、無料展開もあれば入場料を取る所もあります。私が行った所は、入場料が取られましたっけね。そうそう、お金を払うと、山鉾の中を覗くことの出来る所もありました。中は、思ったよりも狭かったです。山鉾に乗り移る時に使う、木製のタラップが壊れるんじゃないかと、ヒヤヒヤしました。

祇園祭りを語る上で、山鉾巡行と宵山 (宵々山) は、是非見に行っておきたいイベントです :)

あとがき

祇園祭りだけで、大分書いてしまいました。五山の火送りは次回...

2007-02-17

Josh Groban のニュー・アルバム「Awake」

HMV でクラシック CD を探していたら、Josh Groban が新アルバムを出したという情報が目に入ってきました。3 作目となるアルバムの名前は「アウェイク (Awake)」。2007 年 2 月 7 日に発売されたようです。

Josh Groban と言えば、「You Raise Me Up」でグラミー賞にノミネートされたアーティストですね。私は、彼を随分前からチェックだけはしていて、今だファースト・アルバムの「Josh Groban」も、セカンド・アルバムの「Closer」も手に入れていません。いつかいつかと思っていたら、先にサード・アルバムが出てしまいました。本当ならアマゾンでポチッとしたい所ですが、最近 CD を買い過ぎちゃったので、少し自粛です :p

ref

アウェイク(初回限定盤) Closer ジョシュ・グローバン

2007-02-16

映画「ロード・オブ・ザ・リング」のエッセンス

はてなブックマークで

という記事が人気エントリーに上がっていたました。その中に、映画「ロード・オブ・ザ・リング」があったのでご紹介します。

まずは、「ロード・オブ・ザ・リング (旅の仲間)」のビデオです。実質 2 秒に、ロード・オブ・ザ・リング 180 分のエッセンスが凝縮されています!

どうです。楽しめましたか?

続いて、「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」のビデオです。同じく 180 分の内容が 3 秒に圧縮されています。

最後に、「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」のビデオです。210 分の内容が、たった 5 秒で分かるというお優れものです (ネタバレありです)。

いやー。まとめるのが上手い人って、居るものですね。もちろん、ネタですから、まじめに取りあわないで下さいね :)

2007-02-15

アドルフに告ぐ (手塚治虫)

童夢 (大友克洋) 貸したお返しに、手塚治虫の「アドルフに告ぐ」を借りることができました。手塚マンガの有名どころ (アトム、ブラック・ジャック、火の鳥、三つ目がとおる etc...) は押さえていたのですが、「アドルフに告ぐ」は未読です。

しかし、読みだしたら、やはり面白い手塚マンガ。一晩で全 5 巻を読み終わりました。

冒頭、男が墓の前に立ち、「三人のアドルフに関わる物語を語ろう。私はこの物語の狂言廻しである」と述べます。最初は、「おや、アドルフ・ヒトラーは実は三つ子だったという設定なのかな」なんて思いましたが、大間違い。ナチスのアドルフ・ヒトラー、ドイツ人と日本人のハーフのアドルフ・カウフマン、そしてユダヤ人で日本に住むアドルフ・カミル。この三人の物語でした。もちろん、ナチスのユダヤ人狩りを軸に三人の運命が交差するわけです。

お話の筋書きや資料は、Wikipedia をどうぞ。

「アドルフに告ぐ」は「週刊文春」に連載されていたとのこと。短編作品などに見られる手塚のシリアスな展開、戦争への非判を混ぜ合わせつつ、テンポよく物語が進んでいきます。少年マンガという縛りがないのが、良い方向に働いていそうです。それから、手塚マンガの二大悪役、アセチレン・ランプとハム・エッグが大活躍なのも嬉しかったですね。あと、ひょうたんつぎをほとんど見かけなかったのが残念かな。

アドルフに告ぐ (1)
手塚 治虫
4168110133

2007-02-14

義理チョコをもらったよ

チョコ - 正面事務のお姉さんから、義理チョコをもらいました。といっても、手渡しでもらったわけではなく、部屋に入ると机の上にチョコがあって、同室の人が事務の方からと言ってくれたのですが ^^; それでも、チョコをもらえたことには代わりはありません。嬉しくなってしまいますね。

そんな私を諫めて、後輩が冷静に一言。

「義理チョコですよ」

分かってない。本当に彼は分かってない。だから、私は言いました。

「(義理チョコを配る相手として) 僕という存在を覚えていてくれたんだ。そのことが嬉しいんだ!」

まぁ、彼も、あと 5 年位いもてない人生が続くと、分かるようになると思います。

2007-02-13

I Will Follow Him / Chariot (Petula Clark)

「I Will Follow Him」という曲をご存じでしょうか? リトル・ペギー・マーチ (Little Peggy March) が 1962 年に歌ってヒットを飛ばした曲です。最近では、映画「天使にラブソングを…」のラストで、主人公率いる聖歌隊が歌っていたバージョンが記憶に新しいでしょうか。

さて、この曲、もともとはフランスの曲だったりします。フレンチ・ポップスというのでしょうかね。オリジナルの曲名は「恋のシャリオ (Chariot)」。ペトゥラ・クラーク (Petula Clark) が歌っていました。

ペトゥラ・クラークは、ちょっと変わった経歴の持ち主です。彼女は最初のキャリアを英国でスタートさせます (1942 年〜)。その後 1958 年にフランスに招かれ、そこで (特にヨーロッパでの) 国際的な評価を得ます。当時は、英仏の両方を活動の拠点にしていたようですね。「恋のシャリオ」もフランス時代のヒットの一つです。その後、1964 年に「恋のダウンタウン (Downtown)」で全米進出。イギリス人女性として初めてのビルボード No.1 を獲得します。

今、手に入るペトゥラ・クラークの CD は、「恋のダウンタウン」以降のものが大半です。私は、Petula Clark が好きなのですが、フランス時代の彼女の CD を見つけることができません。ちょっと悲しく思っていましたが、先日、clmemo@aka: Last.tv 経由でペトゥラ・クラークの歌う「恋のシャリオ」を見つけました。何年も探していたので、少し感動。良い時代になりましたね。

それにしても、このビデオでの Petula の声に張りは素晴らしいですね。全米デビュー後よりいいかも ^^;

ref

「天使にラブ・ソングを1&2」オリジナル・サウンドトラック(CCCD)Downtown: Best of Petula Clark

2007-02-12

「ゲド〜戦いの始まり〜」を見ようと頑張った

clmemo@aka で紹介した Yahoo! 動画にて、「ゲド〜戦いの始まり〜」が配信されていたので、見てみました。

少し解説をしますと、この「ゲド〜戦いの始まり〜」は、アメリカの Sci-Fi チャンネルで放送された TV 映画です。原案となっているのは、ゲド戦記 (Earthsea Sequence) の第一部「影との戦い」と第二部「壊れた腕環」になります。ジブリ版のゲド戦記は、第三部「さいはての島へ」を原案にしていましたね。この作品も、ジブリ版のゲド戦記と同じく、原作者ル=グイン女史の怒りを買ったことで有名です (「ゲド〜戦いの始まり〜」の方が映画化はジブリ版より先です)。

ジブリ版を観て大いに失望してしまったので、それ以上ひどいのはないだろうと高を括っていたのですが、ちょっと世界観が違いすぎてやられました。

主人公が「ゲド」と呼ばれていたり、村を襲った軍隊が霧一つで全滅したり (軍隊弱すぎ!)。すみません。最初の 2 エピソードを観終えた所でギブアップです。こんなにひどいゲド戦記を、これ以上観たくありません。

少し頭を冷やして、再トライするつもりです。

ref

ゲド〜戦いのはじまり〜

2007-02-11

ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集 etc を注文

先日のエントリーで紹介した、グリュミオーとハスキルのベートーヴェン、ヴァイオリン・ソナタ全集。

3 枚組で 1,292 円と、かなりのコスト・パフォーマンスです。しかし、これは輸入盤を 3 組以上買った時に適用されキャンペーン価格。この全集だけを買うと、通常価格 1,722 円になります。なら、他に 2 組付けた方がお得ですよね。

他に欲しそうな CD はないかなー、なんて HMV のページを見ていたら... 見つかるものなんですねぇ。安くていい CD が! もう、この時点で HMV の戦略に嵌っているわけです ^^;

気がついてみたら、CD 5 組。計 45 枚 (11,046 円) の大購入になっていました。昨日のお昼のことです。注文したのは、次の五組:

まだ、ヘンデルのボックスは聴き終えていないし、バッハの 40 枚組も届いていないというのに、追加で買っちゃってどうするんでしょ。こ、これでも我慢はしているんですけどね ^^;

発送は 3/10 ということなので首を長くして待つことにします :)

2007-02-10

灼眼のシャナの入門ページ

ライトノベル「灼眼のシャナ」にハマっている @aka です。先日紹介した「狼と香辛料」の四巻目と「灼眼のシャナ」の 14 巻目が同じ日に発売だったので、両方とも本屋で確保してきました。日曜日に、ゆっくり音楽を聴きながら本を読もうと思っています。

さて、そのシャナですが、なつみかんさんが

という、そのものズバリなエントリーを書かれておいでです。本 (ライトノベル) に及ばず、アニメや漫画版までサポートしていて、シャナを読んだことのない人には是非一度読んで頂きたいところ。そして、シャナにはまって欲しいところです! それからさらに、メロンパンを買いましょう :)

ちなみに私は、シャナの原作とマンガは読んでいますが、アニメをチェックしておりません。時間を見つけて、いつか見てみたいですね。

灼眼のシャナ (14)

2007-02-09

童夢 (大友克洋)

友人に、面白いマンガはないものか? と尋ねられました。そこで「童夢」というマンガを挙げると、知らないとの答えだったので、これはもったいないと貸し出すことにしました。

童夢の魅力

「童夢」は、あの「AKIRA」の大友克洋が描いたエスパー・マンガの傑作です。双葉社より刊行。たった一冊の単行本 (ソフトカバー) なのですが、これ以上ないという程にストーリーが練り込まれていて、プロットに隙がありません。もし、半分の長さの短編に書き直したり、手を加えて全二巻にまで引き伸ばしたりしたら、とたんに魅力をなくしてしまうことでしょう。それほどまでに、童夢は完璧に近い作品です。

場所は、とある集合団地。自殺・事故・変死、合わせて二十件を越える死亡事件が数年のうちに集中します。事件の関連性を探る警察は、何の手がかりも見出せません。捜査を担当していた警部は、犯人が童のような理由で事件を起こしているのではないかと推測し、ある夜、ついに事件の核心を見て... 犯人により命を奪われます。

ゆっくりと犯人の不気味さだけを描いていた前半とうってかわり、後半は物語が大きく動きます。子供たちが、犯人を排除しようと動き出すのです。警部が死亡して何日か後、団地に一人の少女が引越してきます。彼女は犯人と同じエスパーで、なわばり争いのような体で二人は対立します。二人の争う理由が、正義と悪のような二項対立的なものではなく、子供じみているところが怖いですね。

動の超能力戦を経て、最後は静の超能力戦へ。全超能力マンガの中で、ここはエスパー戦の白眉です。大人 (警察) はもはや、主人公達が超能力戦が行なわれていることにも気付けません。子供達だけがその争いに気付きますが、大人に干渉させることはありません。主婦が公園で井戸端会議をする日常の中、二人の争いは決着を見ます。

自分にとって邪魔なものを排除してきた「童」が、同じように「童」によって排除されてしまう。回りの童達は、その事実を善とも悪とも分けることはせず、彼らにとって当たり前の日常として認識する。「童」の持つ無垢が「童夢」全体を覆っていて、それが怖さと面白さを引き出しているのではないかと思います。

童夢
大友 克洋

童夢
ハイウェイスター さよならにっぽん ショート・ピース Akira (Part1) Akira (Part 6)
by G-Tools

2007-02-08

著作権の切れていないクラシック作曲家一覧

クラシック音楽を中心にピアノ実演をやっていた「デサフィナード」というレストランが、JASRAC に訴えられて大変なようです。

その判決文を読んで、興味深い一文があったので引用します。

なお、被告は、P4 や P5 が演奏していたのはクラシック曲 (中略) であって、管理著作物ではないと主張する。しかし、上記認定のとおり、P4 が演奏した 24 曲中、不明曲 5 曲を除いた 19 曲中 15 曲が管理著作物であり、著作権の保護期間が満了しているクラシック曲ではなかった。

判決文 pp.48-49 より引用

いくらクラシック曲であっても、保護期間が満了していない楽曲ではアウトですね (※)。しかし、保護期間が満了していないクラシック作曲家に、どういう人達がいるのかはあまり知られていません。そこで、著作権保護期間である没後 50 年が経っていない (つまり 1957 年以降に死んだ) 作曲家のリストを作ってみました。

(※) この楽曲調査があったのは平成 16 年 3 月 12 日。デサフィナードは、平成 17 年 2 月 23 日 (?) から、著作権切れクラシック曲のチェックを始めたと主張しています。

1957 年以後に没したクラシック作曲家

「没年 - 名前 (アルファベット表記, 生年) 主要作品」のフォーマットです。ただし、主要作品は @aka の独断と偏見で選びました。

1957-09-20 - ジャン・シベリウス (Jean Sibelius, 1865-12-08)
交響曲 No.1-No.7、交響詩フィンランディア、ヴァイオリン協奏曲, Op.47
1957-11-29 - エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト (Erich Wolfgang Korngold, 1897-05-29)
ロビン・フッドの冒険
1958-08-26 - ラルフ・ヴォーン・ウィリアムズ (Ralph Vaughan Williams, 1872-10-12)
交響曲 No.1-No.9、グリーン・スリーブスによる幻想曲、タリスの主題による幻想曲、揚げひばり
1959-11-17 - エイトル・ヴィラ=ロボス (Heitor Villa-Lobos, 1887-03-05)
ギター協奏曲、弦楽四重奏曲 No.1-No.18
1959-11-26 - アルバート・ウィリアム・ケテルビー (Albert William Ketelbey, 1875-08-09)
ペルシャの市場にて
1960-02-09 - エルンスト・フォント・ドホナーニ (Ernst von Dohnányi, 1877-07-27)
ハンガリア牧歌, ピアノ協奏曲 No.1,No.2
1962-01-29 - フリッツ・クライスラー (Fritz Kreisler, 1875-02-02)
ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のカデンツァ、愛の喜び、愛の悲しみ、美しきロスマリン、
1962-02-05 - ジャック・イベール (Jacques Ibert, 1890-08-15)
交響組曲 寄港地
1963-01-30 - フランシス・プーランク (Froncis Poulenc, 1899-01-07)
グローリア・ミサ、ピアノ協奏曲、田園コンセール
1963-12-28 - ポール・ヒンデミット (Paul Hindemith, 1895-11-16)
交響曲 画家マチス
1965-11-25 - マイラ・ヘス (Myra Hess, 1890-02-25)
J. S. バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」のピアノ編曲
1967-03-06 - ゾルターン・コダーイ (Zoltán Kodály, 1882-12-16)
組曲 ハーリ・ヤーノシュ
1968-03-16 - マリオ・カステルヌオーヴォ=テデスコ (Mario Castelnuovo-Tedesco, 1895-04-03)
ギター協奏曲
1970-12-03 - シリル・スコット (Cyril Meir Scott, 1879-09-27)
蓮の国、黒人の踊り
1971-04-06 - イーゴル・ストラヴィンスキー (Igor Stravinsky, 1882-06-17)
三楽章の交響曲、ペトルーシュカ、火の鳥、春の祭典、ナイチンゲールの歌
1972-04-03 - ファーディ・グローフェ (Ferde Grofé, 1892-03-27)
大峡谷 (グランド・キャニオン)、ガーシュインの「ラプソディー・イン・ブルー」のオーケストレーション編曲
1974-06-22 - ダリユス・ミヨー (Darius Milhaud, 1892-09-04)
交響曲、フランス組曲
1975-05-18 - ルロイ・アンダーソン (Leroy Anderson, 1908-06-29)
トランペット吹きの休日、そり滑り、シンコペイテッド・クロック、タイプライター、ブルー・タンゴ
1975-08-09 - ドミトリー・ショスタコーヴィチ (Dmitry Shostakovich, 1906-09-25)
交響曲 No.1-No.15、弦楽四重奏曲 No.1-No.15、ピアノ・ソナタ No.1,No.2、ピアノ五重奏曲
1976-12-04 - ベンジャミン・ブリテン (Benjamin Britten, 1913-11-22)
シンプル・シンフォニー、戦争レイクエム、青少年のための管弦楽入門
1977-09-13 - レオポルド・ストコフスキー (Leopold Stokowski, 1882-04-18)
J. S. Bach の「トッカータとフーガ ニ短長」の管弦楽編曲、ムソルグスキーの「展覧会の絵」の管弦楽編曲
1978-05-01 - アラム・イリイチ・ハチャトゥリアン (Aram Il'yich Khachaturian, 1903-06-06)
剣の舞 (ガイーヌ)、バレエ スパルタクス
1981-01-23 - サミュエル・バーバー (Samuel Barber, 1910-03-09)
弦楽のためのアダージョ、ヴァイオリン協奏曲
1982-03-29 - カール・オルフ (Carl Orff, 1895-07-10)
おお運命の女神よ (カルミナ・ブラーナ)
1986-07-?? - モーリス・デュリュフレ (Maurice Duruflé, 1902-01-11)
レイクエム Op.9
1990-12-02 - アーロン・コープランド (Aaron Copland, 1900-11-14)
エル・サロン・メヒコ、市民のためのファンファーレ、バレエ組曲 アパラチアの春
1992-04-28 - オリヴィエ・メシアン (Olivier Messiaen, 1908-12-10)
幼な子イエスへの 20 のまなざし、鳥のカタログ、世の終わりのための四重奏曲、トゥランガリーラ交響曲
1993-01-15 - ジョルジュ・シフラ (Georges Cziffra, 1921-11-05)
リムスキー=コルサコフの「熊ん蜂の飛行」ピアノ編曲
1996-02-21 - モートン・グールド (Morton Gould, 1913-12-10)
アメリカン・サリュート (ジョニーが凱旋する時の編曲)
1999-07-06 - ホアキン・ロドリーゴ (Joaquin Rodrigo, 1901-11-12)
アランフェス協奏曲、ある貴紳のための幻想曲、スペイン舞曲

戦時加算について

戦時加算については、よく理解していないので、Wikipedia の解説をコピーします ^^;

第二次世界大戦における連合国(アメリカ、イギリス、カナダなど)やその国民が有する著作権であって、日本国と当該連合国との間で平和条約が発効した日の前日以前に取得された著作権に対しては、上述の通り認められる通常の著作権の保護期間に加えて、いわゆる戦時加算による保護期間の加算が認められる(連合国及び連合国民の著作権の特例に関する法律4条)。第二次世界大戦中は、連合国や連合国民の著作権保護に、日本国は十分に取り組んでいなかったと考えられたためである。

著作権の保護期間 - Wikipedia より引用

ドイツ・イタリア (及び中国・ロシア) 以外の著作権物の保護期間を 10 年近く伸ばすというルールですね。

仮に 11 年著作権保護の期間が増えるとしたら、1946 年没の作曲家まで著作権が切れていないことになります。名前だけ挙げておきましょう。

リヒャルト・シュトラウスはドイツ人なので、戦時加算はないかな? 戦時加算の対象になっていない国の作曲家もいるかも。例えば、パルムグレンはフィンランドの作曲家ですが、フィンランドって戦時加算対象でしたっけ? プロコフィエフはロシアの作曲家ですけど、アメリカに移住したんでしたっけ? よく分かりません! ヘルプ!!

あとがき

どうです。知っている名前が並んでいるものですね。長生きな作曲家もいてびっくりです。ロドリーゴなんて、1999 年没ですよ。

それから「トランペット吹きの休日」のように運動会で使われたり、「弦楽のためのアダージョ」のように映画 (プラトーン) で使われたりしている曲が、まだ著作権が切れていないというのは盲点ですね。

あと、編曲ものの著作権には気を付ける必要がありそうです。個人的には、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」のピアノ編曲版の著作権が切れていないのには驚きました。ピアニストの皆さん、知っていましたか?

ここには挙げていませんが、映画音楽やミュージカルの作曲家達もクラシックの曲を書いています。例えば、「ET」や「スター・ウォーズ」の作曲家で知られるジョン・ウィリアムスは 1984 年のロサンゼルス・オリンピックのために「オリンピック・ファンファーレ」という曲を書いていますし、「ジーザス・クライスト・スーパースター」や「キャッツ」で有名なアンドリュー・ロイド・ウェバーは「レクイエム」を作曲しています。

著作権には気をつけて、音楽を楽しみたいものですね。

2007-02-07

狼と香辛料 (支倉凍砂)

「このライトノベルがすごい! 2007」というムックで 2007 度の一位を取ったのは、この本が処女作という支倉凍砂 (はせくらいすな) の「狼と香辛料」でした。電撃文庫。第 12 回電撃小説大賞〈銀賞〉受賞作品。

ちょっと変わった題名ですよね。舞台は中世ヨーロッパ風の異世界。では、主人公は剣を帯びた剣士でしょうか。それとも杖を持った魔法使いでしょうか。いえいえ。なんと、馬に荷を引かせるしがない行商人です! 力が強いわけでもなく、天才的な頭脳を持つわけでもない。独立して 7 年目の若手の行商人。それが本編の主人公クラフト・ロレンス。一つ一つの商談を実直にこなしながら、どこかに旨い話はないものかと目を光らせている彼が出会うのが、本編のもう一人の主人公ホロ。彼女は年若い外見ながら狼の耳と尾を持ち、自分を齢数百年 (?) を経た狼であると言います。つまりは人狼です。ホロは外見に似合わぬ老獪さで、ロレンスをたじたじにさせます。そんな二人 (狼=ホロ、香辛料=ロレンス) が、商会や遣り手商人相手に騙し騙される、というのが「狼と香辛料」の粗筋です。

主人公は商人で、剣と魔法の代わりに商談と経済が話の中心だというのですから、一位を取る程の作品なのかと最初は穿って物を見ておりました。しかし、ライトノベルとは思えぬ程しっかりとした世界観。処女作とは思えぬ筆の働び。ロレンスとホロのテンポのよいやり取り。なにより、「金貨の貨幣価値が上がる」だの「為替のしめ切りがいつだ」などといった、馴染みのない話題を違和感なく物語の中に組み込むプロット。どれも、舌を巻くばかりです。

もし、「狼と香辛料」がハヤカワ文庫ファンタジーで発刊されてて、「○○幻想文学賞」や「英国○○大賞」なんて帯に出ていたとしても、私は驚きません。パトリシア A. マキリップの「妖女サイベルの呼び声」なんかとはれるんじゃないかしらん。というか、むしろ、この本は海外に翻訳して是非出版して欲しいほどです。うん。その価値はあると思います。

そんな、私のストライク・ゾーンど真ん中な「狼と香辛料」は既巻 3 巻。そして、明日、最新 4 巻目が発売とのこと。う〜ん、楽しみです。

狼と香辛料 狼と香辛料〈2〉 狼と香辛料〈3〉 狼と香辛料 (4) このライトノベルがすごい!2007

2007-02-06

ブラームスのヴァイオリン・ソナタ (Schneiderhan & Seemann)

友達が mixi に入会したそうで、メッセージをくれました。で、その中に「現在ブラームスのパールマンとアシュケナージのヴァイオリン・ソナタを聴いている」との言葉がありました。彼をクラシック音楽の世界に引きずりこんだのは私なので、今もクラシックを楽しんでくれてるんだなぁ、と思うと嬉しくなっちゃいます。

というわけで、我が友人を思い出しながらブラームスのヴァイオリン・ソナタを CD 棚から引っ張って聴いています。ブラームスは、ヴァイオリン・ソナタを 3 つ残しているのですが、どれもいい曲なんですよね。どれか一つを選ぶことなんてできません :) フランクのヴァイオリン・ソナタ、ベートーヴェンの「春」や「クロイツェル」と並ぶ名曲ですね。

今、聴いているのはヴォルフガング・シュナイダーハンとカール・ゼーマンのデュオ。シュナイダーハンは、ウィーン・フィルのコンサート・マスターを務めた人で、クライスラーに続くオーストリア生まれのヴァイオリニストです。ドイツ風の男らしくも、ゆったりとした彼の演奏が私のお気に入り。安心して、落ちついて聞けます :)

ブラームス:VNソナタ第1~3

ref

2007-02-05

角の沢山あるケシゴム「カドケシ」

お昼に文房具屋さんで、面白い消しゴムを見つけました。カドケシという消しゴムです。これは写真を見てもらうと一発なんですが、小さな立方体を交互に配置して、「角」を沢山持たせた消しゴムです。合計 28 個もの角があります。

普通の消しゴムは、一つの長方体の塊で、使ってると「角」がなくなってしまうものですね。でも、この消しゴムだと、角がなくなると次々に「次の角」が現れるのだとか。逆にスキマを空けて角を増やしてしまう。なかなか面白いアイデアですね。

実を言うと、シャーペンよりボールペンを使うので、消しゴムは要らないんですよね。なので買いませんでした。Amazon でも売ってるみたいなんで、1500 円 (発送無料になる値段) に足りない時に、注文してみようかしらん ;)

KOKUYO ケシ-U700 消しゴム<カドケシ> スチレン系エラストマー樹脂 20x50x20mm
KOKUYO ケシ-U700 消しゴム<カドケシ> スチレン系エラストマー樹脂 20x50x20mm

2007-02-04

火炉祭で鮎の塩焼き

京都は吉田神社の節分祭の一行事、火炉祭に行って来ました。

火炉祭というのは、吉田神社の本社、三ノ鳥居前に直径 5 m、高さ 5 m の八角柱型火炉に火をつける行事です。火炉には、参拝者の神札が積み上げられています。いわば、巨大な紙のキャンプ・ファイヤーみたいなものでしょうか。点火は、午後 11 時と遅く、火は 2〜3 時間に渡って燃え続けています。

この火炉祭の一番の見所は、火を点ける所だと私は思っているのですが、いつも人だかりが多く、私は点火の瞬間を見たことがありません。今年こそはと意気ごんでいたのですが、行ってみたら既に人垣が出来ていました。今年も出遅れ! 最近、こんなのばっかしです。

というわけで、火炉の写真はなしです。

最大の目的を失って、神社の中をうろうろ。出ている屋台を覗いて歩きました。

鮎の塩焼き

ちょっとお腹も空いていたので、鮎の塩焼きを売ってる台屋に入店。ちょっと塩を振り過ぎ。身も大きすぎかな (中国産の鮎だそうです)? でも、目の前の簡易囲炉裏で焼かれたばっかしの鮎にかぶりつくのはたまりません。外が寒いだけあって、熱いものを体に入れると、元気が出ますね。

店を出たら、地鳥の串焼きを一本買って、その後火炉で暖を取ってから家に帰りましたとさ。

2007-02-03

となりの 801 ちゃん (小島アジコ)

映画館からの帰り途、立ち寄った本屋で「となりの 801 ちゃん」を発見しました。

この本は、いわゆる腐女子 (♀,※) とオタク (♂) の実際の日常 (?) を描いた四コマ漫画で、同名のブログを書籍化したものになります。

※ 腐女子: 婦女子をもじった言葉で、男性同士の恋愛をテーマとした小説や漫画などの創作物をこよなく愛す女性のこと。またはオタク女性全般のこと。

発売元は宙出版。124 ページ。1050 円。初版発行の日付は、2006 年 12 月 21 日。帯には、「ネットランナー主催のベストオブ常習者サイト 2006 金賞受賞」と「緊急重版 10 万部突破」と書かれてます。

私はブログ「となりの 801 ちゃん」をフィード・リーダーに登録してて、本も立ち読み位いはしよう、と思っていたのですが、近所の本屋には置いてないんですね。流石に、「となりの 801 ちゃん」はありますか? と店員さんに聞く勇気もなくって (だって 「『801』を何て読むんですか?」なんて聞かれたら恥ずかしいじゃないですか!)。で、ようやく出会った、本の「となりの 801 ちゃん」。立ち読み出来ないようにビニルの包装が付いていました。

映画が観れなかったので、手元には 1000 円があります。

迷わず本をレジへ持って行きましたよ。

「となりの 801 ちゃん」は、内容の元ネタが日常生活なことと、作者さんが商業誌のマンガ家ではないことで、ボリュームは少なめです。でも、書き下ろしが多かったですね。1/3 〜 半分位いは書き下ろしです。

個人的には、オタク趣味を隠している外面な彼女自身を「擬体」と呼び、その中に「腐女子」な本物 (緑色の物体) が入ってて、崩え対象を見つけると「擬体」からチャックを開いて飛び出してくる、って設定というか擬人化は舌を巻いてしまいます。ノンフィクションなはずなのに、ここだけファンタジー、みたいな感じ。目の付け所と記号化の上手さに脱帽です!

本は、一時間もしない内に読み終わりましたが、下手なコメディーより面白いですね。特に「となりの (p.44)」の三段オチには声を立てて笑ってしまいました。ああ、あと「ツンばっかりで、デレがないよ」は名台詞ですね!

となりの801ちゃん

2007-02-02

「それでもボクはやってない」を見に行って...

isologue さんもブログの記事に取り上げておられた映画「それでもボクはやってない」を見に行って来ました。というのも、今日は映画の日 (もう日付は 2/2 ですけど)。一本千円で映画鑑賞できますからね!

Yahoo! 映画で上映館と上映時間を調べたところ、23:30 からレイトショーがありました。寒い中、自転車を 40 分近く走らせて (す、少ししか迷子になってないんだからね!) シネコンに着いてみると... エレベーターが動いていません。あれ? エスカレーターも、映画館の一階下で上に上がれなくなっています。これは、おかしいと映画館に電話をかけてみるも、機械仕掛のアナウンスが聞こえてくるばかり!

シネコン入り口に戻ると、上映スケジュール表がありました。

どれどれ。え〜と、23 時半からの上映分は、「ナイトショー (土曜日のみ)」!?

なんてことでしょう。今日は 23 時半の上映はないのです。もうこの映画館は閉まっているのです!

失意にかられて、駐輪場に戻ってみると、ちゃっかり駐輪代 150 円を要求されました。ふんだり、けったり。ギャフン。

2007-02-01

J. S. Bach のプレミアム・エディション 40 枚組、発売延期

去年末に HMV に発注して、入荷が遅れていた J. S. Bach のプレミアム・エディション 40 枚組ボックスですが、今日、正式に発売延期のメールが届きました。

【商品番号】CASCADE2100

【Artist】Bach , J. S.

【Title】Premium Edition(40cd-box)

ご予約の上記商品につきまして、発売日が2007/02/20へ変更となりました。

発売日は 2 月 20 日ですか。う〜ん、これは信じていいのかしらん。Cziffra の CD の時は、延期が続いて 3 か月も待たされましたからね。今回も心配です。

そういえば、このボックスと一緒に注文した、サーバタのヴェルレクもまだ入荷していません。大丈夫かな?